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人間関係を築く/7つの習慣セルフコーチング

人間関係を築くときに最も重要なのは,あなたが何を言うかとか,どう行動するかということではないのだと『7つの習慣』は言います。

では何が大切なのかというと,あなたがどういう人間なのか,です。

言葉や行動があなたの内面の中心(人格主義)からではなく,表面だけの人間関係のテクニック(個性主義)から生まれていたら,相手はすぐにその二面性を感じ取る。安易なテクニックでは,効果的な相互依存に必要な土台を築き維持することなど絶対にできないのである。

完訳7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版


『7つの習慣』のうち,前半の3つの習慣を「私的成功」の習慣とし,続く3つの習慣が「公的成功」の習慣とされています。

『7つの習慣』において順番が大切だと言われるのは,私的成功すなわち真の自立なくして,公的成功はないからです。自分自身をコントロールし,律し,自制できる者だけが真の自尊心を持つことができるのです。


これはまぁとんでもなく厳しいことをおっしゃるというか,コビー先生は鬼かと思わなくはないのですが,確かに言われていることはそのとおりです。自分を好きにならなくては他者を好きにはなれないとキラキラしたことを言うひとはたくさんいますし,僕もまたそう思いますが,しかしこれとて,真のジリツを果たした人間でなくては本当の意味で自分を好きになることは難しいのだろうなぁと思うわけです。



現実的には,自立(私的成功)を目指しながら,併行して相互依存(公的成功)を目指すことになるのかもしれません。僕らがまだひとりでは何もできない完全に他者依存していた頃はさておいて,年頃になれば他者の視線を意識しながら自立を目指すわけですから。

他者を意識することで僕らは初めて自我を考えるのでしょうか。

他者との違いを意識することで自分を理解するということは,他者があって初めて自分に気が付くと言うことでもあるかもしれません。社会に身を置くことはすなわち他者の中の自分であることをしっかりと意識することに他なりません。

一方で僕らはその基軸を他者へ置いてはいけない。
自立することで,他者を意識しながらも,自分軸を大切にしつつ互いに協力しあうことができる適正距離に調整していくんでしょうね。

互いに異なることを理解しながら,互いに異なる部分を尊重し,補完し合う相互依存に達することができれば,それこそ社会や組織の意義はとてつもなく大きくなっていくことでしょう。



7つの習慣セルフコーチングが人間関係の悩みに関わることができるのは,「自覚」に寄るところが大きいと思っています。セルフコーチングにおいて「自覚」の工程は本当に重要です。

客観的な視点を持つコーチがささやく「自覚」への誘い。

コーチの問いにしばし僕らは思考を奪われ,そして視界が広がります。これまでとは異なる景色です。その結果,選択する自由を思い出すことがあります。選択の結果をイメージすることができます。

そういうことが10回のうち1回できるようになります。
やがて10回のうち2回できるようになります。
習慣化すれば無意識にできるようになるでしょう。


個人的には「セルフコーチング」は「自立のための習慣」を支える効果が高いのだと思っています。そのうえで,公的成功の習慣にももちろん用いることができますから,この客観性を習慣にしてしまえば効果的な生き方ができると。



本当の意味での自立。

まずはこれをセルフコーチングで目指しましょう。

サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。