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この春先輩になったひとのための「先輩と後輩のコーチング」

こんにちは。
7つの習慣セルフコーチング認定コーチのてしまです。

春になりましたね。
新社会人のみなさんが来て、先輩になったひといっぱいいるんじゃないでしょうか。
そんなあなたに今日は、先輩と後輩のためのコーチングについてお話しましょう。先輩後輩だけじゃなくて、上司と部下の関係にもちょうどよいと思います。


■コーチングは使えない

巷でよく聴く、上司との1on1とか、期首期末の面談とか、そういうときのコーチングの話。

これ申し訳ないけどほとんどの場合、役に立たないですね。

身も蓋もない言い方で申し訳ないのですが、そもそもコーチングはすべてのひとに万能に機能するものではありません。会社でほぼ強制的にやらされている1on1にコーチングが機能すると考える方が間違いです。

コーチングは未来志向であり、純粋で健全なパートナーシップをもって目標達成を共に目指しておこなうものです。1on1に疑問を感じていたり、信頼関係を構築する気がなかったり、そもそもキャリアや自己研鑽に興味も希望も持っていないひとや、自分の人生において目指すものが見えていないひとにそのまま適用できる技術ではありません。

まして、多重関係を嫌うコーチングが、関係の深い先輩後輩や上司部下の間からで適用させるには相当なエネルギーが必要でしょう。


■コーチングを諦めないために

でも、自分の人生に責任をもって謳歌しようと未来に想いを馳せているあなたならきっとこう考えるでしょう。

信頼と尊敬をもって後輩との関係をつくっていきたい。意欲的に取り組んで、向上心をもって私ががんばっていれば、その姿を見てなにか感じてくれるかもしれない、だから私は諦めない!
なんて。

素敵です。
本当に素敵です。私はそんなあなたを尊敬します。
そして、そういう先輩がそばにいてくれたら後輩さんたちは本当に幸せでしょう。

たとえばその瞬間、熱い想いで向き合ってくれるその瞬間はもしかしたらうざいとか、めんどくさいとか、あのひと暑苦しいとか、ネガティブな想いを持つかもしれません。そしてそれは最後の最後まで変わらないかもしれません。

だとしても、あなたのようなひとが近くにいること、近くに居て、言葉を掛け、見守る、そんな先輩がいることは間違いなく彼らにとってプラスになるでしょう(本人がそれと気が付かなかったとしても)。


そのためのコーチングはあります。
私が20年近く求め続けてきたのは、まさしくそのコーチングです。上司と部下、先輩と後輩、親と子、近しい関係でも機能するようなコーチング。
企業エグゼクティブやアスリートたちとの1on1ではなく、意欲もなく、希望もなく、ある種の強制を受けたものたちとのコーチングです。


■コーチングは愛でできている

僕のコーチングの98%は愛でできてます。
だから、あなたのような方が、後輩さんを愛で包んであげたいそう願うかぎり機能する技術であります。

僕がコーチング塾で教えているコーチングは、愛がいっぱいのコーチングです。そして、上述したようなちょっとコーチングが機能しない、あるいはしづらいようなケースでもしっかりと機能するコーチングなのです。


繰り返しますが、これの原動力は愛です。
愛がなくなった時点で、もう動かなくなってしまうのでそこだけは注意してください。

すなわち、いずれにしても「誰にでも機能し、すべての人材が自立し、向上していく技芸アーツではないことを忘れないでください。

だからこそ、愛が無尽蔵で無い限り、どこにそのリソースを割くべきなのかについては、しっかりと熟考する必要があります。



おおざっぱに言えば、
1.やる気もあるし、能力も高いひと
2.やる気はないけど、能力が高いひと
3.やる気はあるけど、能力が低いひと
4.やる気もないし、能力も低いひと

といったマトリクスをイメージして、この4つの範囲にいるひとたちへのコーチングを考えてみると、いちばんやりやすいというか、いちばん効果が高そうなのは1のひとですよね。

少しのコーチングで、高い効果を生み出しそうです。

反対に、4のひとにはコーチングはなかなかうまく響かないでしょう。

このとき、それでもなおこのひとが自分で立ち上がり、前に進んでいくためのお手伝いをしたい!と思うなら、それにはとんでもなく時間もかかりますし、とんでもないエネルギーが必要となりますが、是非ともがんばってみてください。

愛のある限り。

けれども一般的には、ひとりのひとに割ける時間やコストには限りがあります。愛とて限りはあるでしょう。だとすればここに分類されるひとたちについてはどの程度のリソースを割くかをしっかりと考えなくてはなりません。

みなさんの愛が続く限り、時間とエネルギーを注ぎ続ければ、コーチングは必ず機能します。一方でとんでもないコストが必要になるかもしれませんし、そのリターンはみなさんの努力に見合うものかどうかはわかりません。

物事には優先順位があって、小さなコストで大きなリターンを得る人材が側にいるのなら、もっともコーチングに適しているのは間違いなくそのひとたちですから、そちらをおろそかにしてしまっては本末転倒です。

先輩や上司に割いてもらっている時間というのは、みなさんが思うよりもずっと大切なものです。誰だって自分を大事にしてくれるひとを大事にしたいと思うものです。自分が少しのコストで大きな成果をあげるからと言って、先輩が自分に時間を割いてくれないと感じてしまったなら、おそらくその成果はどんどん小さなものになっていくでしょう。


■コーチングを覚えたい人へ

コーチングで後輩や部下達が成長するのを間近でみたい。コーチングでその助けになりたい。もしもそんなことを自分の楽しみのように感じるひとがいるのなら、是非コーチングを学んでみてください。

そして一度はコーチングって使えないじゃん!
と感じてみてほしいです。
そのうえで、僕といっしょにコーチングを勉強していきませんか?

コーチングは万能でもないし、とんでもないミラクルスキルでもありません。普通のことを普通にやっていくだけです。しかしそれはまたとんでもなく難しいことでもあります。だからこそ、コーチングは技芸だと考えられていますし、簡単に日常生活レベルに落とし込めないものでもあります。
反対から見れば、コーチングなんて役に立たない、なんて言われてしまう理由でもあります。

それでもやる価値はあります。
心底そう感じています。

僕はコーチングを教えるのではなくて、いっしょに考えていきたいと思っています。初めて後輩や部下をもったひとたちで同じようなことを考えているひとがいればうれしいなと思っています。

サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。