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ビジネス1on1のコツ#2

上司のための1on1のコツです。

1on1をするということは、指示や命令による統制をとろうという意志ではなくて、多様性を認め、主体性をもって自ら目標達成するために研鑽を積む、いわゆる自立型人材の育成を目指しているということですから、この道を進むには、まずはこれまでの昭和の指導法をいったん脇に置いておかなくてはなりません。

この覚悟ができないなら、いっそ役に立つ1on1はあきらめた方がナンボか良い結果が得られるかもしれません。


さて、マインドセットの話はほどほどにして、今回も前回に引き続き、技術的なお話をしていきたいと思います。

傾聴のテクニックですね。
1on1のコツは、何はともあれ傾聴、アクティブリスニングを徹底することに尽きます。ラ・ポール(信頼関係)の形成にもっとも時間を割くこと、これが大切です。

そのための技術論ですね。


守秘義務と心理安全

守秘義務は絶対です。
1on1で聴いたことは、他では絶対に話してはいけませんし、そのことが相手に伝わっていなくてはなりません。このオッサンにしゃべると、すぐよそに伝わるからなぁ、なんていう信頼度合いでは、ひとは話をしてくれません。

もしもこれまでにそういうレッテルを貼られていると1on1はめちゃくちゃ難しいと思います。心して、是正して下さい。

難しいことはさておいて、とにかく「何を言っても叱られない、突っ込まれない、他の人に伝わらない、罰を与えられたり、否定されたりしない、とっても安全な空間だぜー」という空気が最低限必要です。

そのためには、
・相手の考えや意見を否定しない
・自分の価値観に反するものでも、いったん受け止めて、理解しようと努める
・ジャッジしない。判断は脇に置いておく。
・話をしてくれることに感謝
・興味を持って聴く。
・共感的に聴く。

などいろいろありますけど、昭和のおじさんにはどれもこれも難しいものです。なので今日は3つだけ覚えていってください。

1.あなたの持論を聞きたい部下はいません。
2.あなたの自慢話や苦労話を聞きたい部下はいません。
3.わかりきった正論を聞きたい部下はいません。

まぁ、総じて「俺の話をするな」ということです。


騙されたと思って、試しにこれだけ守ってみてください。


サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。