キャリアオーナーシップを意識する39個の質問 ～キャリアオーナーシップ・チャット・チャレンジ～
こんにちは、キャリアオーナーシップ リビングラボの伊藤です。
突然ですが、普段、キャリアオーナーシップを意識していますか？
キャリアオーナーシップとは、個人が自分の「キャリア」に対して主体性を持って取り組む意識と行動ことをいいます。とはいっても日々、キャリアオーナーシップを意識するのは大変です。
そこで、日常のちょっとした時間に「キャリアオーナーシップ」を意識できないものかと考え、「キャリアオーナーシップの５つの中心概念」の元になっている「39個の中項目」を「問い」の形に再編集してみました。
「39個の中項目」は抽象化した概念です。力技で疑問形にしている質問もあり、粗削りで、答えにくい部分もあるかもしれません。今後、みなさんの意見も参考にしながら、アップデートできたらと思っています。
答える順番は関係ありません。答えやすいところからでも大丈夫です。繰り返し似た内容を聞いているものもあります。
また、３９項目すべてが出来ていることが、キャリアオーナーシップを持っていることでもありません。人それぞれ起点になる、特に大切にしている感覚があります。（それは近いうちに、タイプ別キャリアオーナーシップとしてみなさんにお披露目する予定です。）
この39個の質問は、みなさんが自身のキャリアにおいて大切にしたいことを自分の中で再発見し、人に説明したときに同じイメージを共有してもらえる程度の解像度に言語化することが狙いです。言語化することは、「意識して、行動すること」につながります。
それでは早速、39個の質問を紹介します。
キャリアオーナーシップを意識する39の質問（2022.03版）
あなたの人生や仕事においての目標やコアになる価値は何ですか？それに合わせて柔軟にキャリアを改善していますか？
これまでの成功経験は何ですか？その体験から、自分の可能性を想像してみてください。
チャンスに対する感度を高めていますか？偶然の出来事に即興的かつ創造的に対応しているか振り返ってみてください。
意思を持って人生や仕事の目標を設定していますか？その目標に合わせて、自ら実力の向上や自己実現を図っていることをあげください。
自分自身の価値観が相反せずに会社の仕事と結びついてくるよう、自ら仕向けていますか？
仕事による価値の創造を通じて社会全体や周囲に働きかけていますか？それは、あなたの自己表現につながっていますか？
会社や組織を通じて、自分の生き方を主体的に選び取っている感覚がありますか？それをどんな時に感じますか？
既存の選択肢からキャリアを選ぶだけでなく、新しいアイデンティティや環境を用意することで、新しい選択肢を自らつくりだしていますか？
仕事人生を動かしていく心のあり様・精神エネルギーを大切にしていますか？
個人、企業、社会の全てにとって良い自分のキャリアの進化を考えてみましょう。
仕事と休暇を明確に区切り、どちらもバランスよく保っていますか？
仕事に対して当事者意識を持ち、主体的に取り組んでいますか？
仕事に対する興味や好奇心を大切にしていますか？そのうえで、突っ走ることなく、自律的に取り組むことができていますか？
仕事の中に意味や価値、やりがいを見出していますか？仕事を自己実現の場として捉えたときに、今いる場所で働いているシーンが想像できますか？
本業と副業、または仕事以外の活動と仕事を調和させ、相乗効果によるキャリアの好循環を生み出していますか？
時間を忘れられるほど楽しみながら仕事に没入していますか？気づいたらキャリアが成長していた経験を振り返ってみましょう。
自ら望む未来から逆算して今の自分の在り方や価値を考えていますか？
自己の能力発揮と一つ上の挑戦ができる環境を自分で整えていますか？その上で、仕事に没入できていますか？
自分のかかわる事柄や状況に対して責任を持ち、仕事において、自分の責任ある行動で未来を切り開いている感覚がありますか？それはどんな時に感じますか？
自分の決定能力に自信を持っていますか？そして、自律的に意思決定できている感覚はありますか？
自分の個性や能力を活かすことができる仕事や環境を選択していますか？そして、自ら選択した環境に適応するように行動していますか？
自分の行動や選択を好意的に捉えていますか？自身でモチベーションを維持するために普段していることを振り返ってみましょう。
自分の持つ個性や能力、価値観について、深く理解している感覚がありますか？
自分の状況に合わせて自分の役割を発揮し、柔軟に対応していますか？
自分らしく生きるための評価軸は何ですか？その軸に沿った最適な行動を選択していますか？
主観的な価値や信念を大切にしながら、自らの能力を引き出せていますか？
いつも、目標への到達の度合いを、結果だけでなくプロセスとの両輪で評価していますか？
成功も失敗も成果として捉えていますか？これまでを振り返り、意味のある選択肢を積み重ね、挑戦しているか考えてみましょう。
生き方や働く意味という観点から一生涯の長期的なキャリアを形成することを意識していますか？
組織での立場を超えて、周囲に対し対等かつ積極的な働きかけを行っていますか？
他者との関係、自己決定、能力向上で自分のモチベーションは維持されていますか？
他者のフィードバックを積極的に受容していますか？自己の認識や考え方をアップデートし続けているか振り返ってみましょう。
他者の言葉に耳を傾けつつ、思考停止せず、自律的な行動や態度をとれていますか？
大切な仕事を成し遂げるために、リスクに直面しても、軸をぶらさず行動する勇気を持っていますか？
大切な仕事を成し遂げるために孤独なプロセスを経ることも厭わない覚悟を持っていますか？
より主体的な状態を目指し、自律性や成長を支える周囲の環境を整えることを積極的に行っていますか？
人から言われたものではなく、自分自身で立てた人生の目標を軸に仕事をしていますか？
昨日の仕事を振り返ってみて、知識や技能、経験を積み重ねている実感がありますか？
能力の習得だけではなく自らの成長のために責任感を持ってキャリアを形成している実感を持っていますか？
おわりに：キャリアオーナーシップ・チャット・チャレンジ
この39個の問いを一日一問ずつ考えてみることで、ご自身のキャリアオーナーシップを形にし、育むヒントになれば幸いです。
この方法は、幸福学研究の第一人者である慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野隆司教授の「ウェルビーイング・チャット・チャレンジ」から着想を得ています。
キャリアオーナーシップは、「キャリア・生き方を自分で決めること」でもあります。すなわち、自己決定です。自己決定は幸福感にも大きく影響を与える「ウェルビーイング」にとっても重要な要素の一つです。
興味のある方は、ぜひウェルビーイング・チャット・チャレンジも実践してみてください。私自身、これまでの人生を振り返り、自分の働く上での価値観を言語化していくのにも大変役立ちました。
みなさまのキャリアが今日も明日も輝きつづけますように。それではまた。
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