単数と複数で棚を整理する
前回は名詞の数え方についてお話しました。今回は、続・子どもたちがパニックになるシリーズ、指示代名詞の単数形・複数形です。
①thisとthat & ➁theseとthose
「指示代名詞」って何ぞや。「指示」というだけあって、モノを指して確認する時に使う単語です。日本語だと「これ・あれ・それ」にあたる言葉ですね。指示代名詞は、まず視覚的なイメージと結びつけていきます。
指示代名詞にも、例にもれず「単数形」と「複数形」があります。
this(これ):手前の1つのモノを指す
that(あれ):遠くの1つのモノを指す
these(これら):手前のいくつかのモノを指す
those(あれら):遠くのいくつかのモノを指す
※マグネットや手元にあるものでクイズを出し、視覚的に覚えます。
🍅今後、there, their, they're, theirs など、音もつづりも似ている単語が出てくるので、発音とスペルを必ず確認しておくことをお勧めします🍅
③itの使い方
上のような練習で、this と these はセットだよ、that と those はセットだよ、ということが定着したら、文章を作っていきます。
This is a tomato. (これはトマトです)
This tomato is red.(このトマトは赤いです)
This tomato is round.(このトマトは丸いです)
This tomato is delicious.(このトマトは美味しいです)
ただ、同じトマトについて「このトマトは、このトマトは、このトマトは」と何回も言うとしつこいので、2回目からは「このトマト」を「それ」にします。
This is a tomato.(これはトマトです)
It is red.(それは赤いです)
It is round.(それは丸いです)
It is delicious.(それは美味しいです)
ポイントは、同じトマトについて話すとき、this を最初に、it を2回目以降に使うことです。
④theyの使いどき
次に「これら」と「あれら」でも文章を作ります。そのときに、it が they になることを確認します。
These are tomatoes.(これらはトマトです)
They are red.(それらは赤いです)
They are round.(それらは丸いです)
They are delicious.(それらは美味しいです)
この時、マグネットを使うといいです。なぜかというと、数や場所が視覚化されて、なにが「それ」でなにが「それら」なのかが目で見て分かるからです。頭の中だけで考えていると、後々「!?」と混乱してしまうんです。
これで、指示代名詞の使い分けは完璧です。
⑤whatへの答え方
最後に、”What is this?”「これはなんですか?」の質問を投げかけます。
指示代名詞を習いたての時期は ”This is a tomato.” と答えがち。ここで③や④を思い出します。同じトマトについて話すとき、2回目以降は it を使うんでしたね。なので、”What is this?” の答え方は “It is a tomato.” になります。
これが分かったら・・・
What is this? It is....
What is that? It is....
What are these? They are.....
What are those? They are.....
とひたすら練習します。ここで、This is ... と答えないようになればOKです!
⑥単数と複数で棚を整理する
これを確認したあとに、こんな感じで表を作成します。単数と複数で2つのグループにわけます。
表を作って練習して、しっかりと単数と複数の概念を刷り込んでおきましょう。それを入れておくことによって、今後役に立つかもしれません。次回はbe動詞の肯定文、否定文と疑問文について書きますね。(🍅)
今日は「私たちが考える、中学英文法の理想的な順番」より「2. 指示代名詞の単数形・複数形」をお届けしました!
1. 名詞の単数形・複数形
本記事 → 2. 指示代名詞の単数形・複数形
3. Be動詞(現在形)肯定文・否定文・疑問文
4. Do動詞(現在形) 肯定文・否定文・疑問文
5. 助動詞のcan
6. 5W1Hと組み合わせた疑問文
7. 現在進行形
8. Be動詞とDo動詞(過去形と時制について)肯定文・否定文・疑問文
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