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覚えておくべき文法用語➁文型

名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞などの「品詞」に加えて、覚えておいてもらいたい文法用語があります。

それは「文型」。文法用語というよりも、文を組み立てる基礎ルール(型)のようなものです。英作文をするとき、難しい英文を読むとき、意外と役に立つルールで、私は高校に入学したての頃に習いましたが、最近は教えない学校も多い?ようなので、改めて。

これも5つあります。

①主語(Subject)+動詞(Verb)

英語の文章でいちばんシンプルな形です。主語(Subject)と動詞(Verb)の頭文字を取って「S+V構文」とも呼ばれます。「主語→動詞」という順番はどんな時も変わらないので、必ず身体にしみこませるようにしましょう!

The sun rises.(the sun = 主語; rises = 動詞)
I wake up.(I = 主語; wake up = 動詞)
I walk to school.(I = 主語; walk = 動詞)
My dog stays at home alone.(my dog = 主語; stays = 動詞)

主語になる単語、動詞になる単語は必ずしも1語ではないことが分かりますでしょうか。順番と意味のまとまりから、どこまでが主語なのか、動詞なのかを見極めることが大切です。

また、"to school(学校へ)" や "at home(家で)" や "alone(1人で)" などのまとまりは「修飾語(Modifier)」と言って、あってもなくても文章全体の意味に大きく影響を与えない部分です。主語や動詞がないと「あれ?誰が何した?」とギモンが尽きませんが、修飾語がなくても、主語と動詞さえあればひとまずは大丈夫。修飾語には「副詞」や「前置詞+名詞」のまとまりが含まれることが多いです。

➁主語+動詞+補語(Complement):S+V+C構文

さて、ここからはサラっといきましょう。「SVC構文」というのは、「S=C」が成り立つ構文のことです。あれ、どっかで聞いたような。

Be動詞の「イコールの役割」が思い出されますね。「補語」は主語を補う役割をするということで、名詞や形容詞が抜擢されることが多いです。

This is an apple.(this = 主語; is = 動詞; an apple = 補語)
You are smart.(you = 主語; are = 動詞; smart = 補語)
The sky becomes dark.(the sky = 主語; becomes = 動詞; dark = 補語)
She got angry.(she = 主語; got = 動詞; angry = 補語)

ポイントは、動詞にあたる単語が必ずしもBe動詞ではないところ。主語=補語の公式が成り立てば、Do動詞でもSVC構文を作ることができます。

③主語+動詞+目的語(Object):S+V+O構文

目的語とは、日本語では「~に」「~を」にあたる単語を指します。目的語には名詞が抜擢されます

I thank you.(I = 主語; thank = 動詞; you = 目的語)
You told her message to me.
     (you = 主語; told = 動詞; her message = 目的語)
She likes tomatoes.(she = 主語; likes = 動詞; tomatoes = 目的語)

④主語+動詞+目的語+目的語:S+V+O+O構文

「~に」「~を」が二回重なった文章です。1回目に出てきた目的語を「~に」、2回目に出てきた目的語を「~を」と置き換えながら解釈してみて下さい。

I give you these tomatoes.
      (I = 主語; give = 動詞; you, these tomatoes = 目的語×2)
She told me the secret.
      (she = 主語; told = 動詞; me, the secret = 目的語×2)

⑤主語+動詞+目的語+補語:S+V+O+C構文

これは少し特殊な用法ですが、「O=C」が成り立ちます

This book made me crazy. この本が私をクレイジーにした。
    (this book = 主語; made = 動詞; me = 目的語; crazy = 補語)
I found your story true. 私はあなたの話を本当だと思った。
    (I = 主語; found = 動詞; your story = 目的語; true = 補語)

上の例文では「me(私)が crazy になった」「your story が true だ」というイコールの状態が成り立ちます。この構文を作る動詞はだいたい決まっているので、辞書を見る時にぜひチェックするようにしてください。

英語をラクに読むには、とにかく主語と動詞を見つけること!日頃から、どの単語がどういう役割をしているかに注目するようにしてみてくださいね(🥔)

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