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私たちが考える、中学英文法の理想的な順番。

昨年の今頃、中学2年生の子にレッスンをしていたのですが、次のような文法間違いがよく見られました。例えば、

I am play baseball. - Be動詞とDo動詞(一般動詞)を一緒に使っている
I playing baseball. - Be動詞がないのにing形が使われている
He play baseball. - sが抜けている

中学1年生で習っているはずの基礎文法が混乱していて、「何事じゃ?」と思うことが多かったのです。そこで、エミリーと中学英語の教科書を読み合わせながら、「これじゃわかりにくくない?」とツッコミ合い、なぜ多くの中学生が初歩の初歩で混乱してしまうのかを語り合いました。

中学英語の教科書『NEW HORIZON』を見ると、いくつか文法的に不自然な順番が見つかりました。流れに一貫性のない英語の授業は、2学期の期末テストあたりから生徒を振るいにかけはじめます。少しずつ英語が嫌いな生徒を置いていくのです。そうして生徒たちは、ちゃんとクローゼットが整理できなくて、必要なものを引き出しから取り出せなくて、「分からないところが分からない」状態に。

勉強法が確立していない場合、「もう、わっけわかんない(水着にマフラー状態)」が続きます。そして春休みに入り、全て忘れて、中2の授業は過去形のBe動詞から始まるのです。地獄。過酷。そんな間にも時間は刻々と過ぎていきます。

🍅ちなみにマフラーは英語でscarfと言います🍅

ではここで、中学1年生の目次を、生徒さんのこころの声と共に時系列で見ていきましょう。

【NEW HORIZON 中学1年生の目次】
・Be動詞の肯定文・疑問文・否定文
・指示代名詞の肯定文・否定文・3人称の主語
・Do動詞の肯定文・疑問文・否定文
・名詞の単数形・複数形、How many~?
・Whatの疑問文
・Do動詞(三人称単数)
・Whの疑問文
・所有格
・現在進行形の肯定文・疑問文・否定文
・助動詞のCan
・Do動詞(規則動詞)の過去形の肯定文・疑問文・否定文

1学期:be動詞とdo動詞は仲悪いから、一緒に使ったらダメだよ!
   (生徒さんの心の声:OK!わかった!)

2学期:でもね例外があって、現在進行形の時だけbe動詞とdo動詞を一緒に使っていいんだよ。その時はbe動詞の後に来る動詞はing形にしてね。
   (生徒さんの心の声:ほう。)

3学期:助動詞のcan、この時は助動詞のうしろは動詞の「原形!」ね!
   (生徒さんの心の声:へー。…へ?)

この「へ?」の状態で、過去形です。goがwentに変化します!
   (生徒さんの心の声:!?パニック)

という感じなのかもしれない。ということで、以下、中学生に教えていきたい文法の順番になっています。

1. 名詞の単数形・複数形
2. 指示代名詞の単数形・複数形 
3. Be動詞(現在形)肯定文・否定文・疑問文
4. Do動詞(現在形) 肯定文・否定文・疑問文
5. 助動詞のcan
6. 5W1Hと組み合わせた疑問文
7. 現在進行形 
8. Be動詞とDo動詞(過去形と時制について)肯定文・否定文・疑問文

この順番で、来週からできるだけわかりやすく説明していこうと思います。どうぞゆるくお付き合いください。(🍅)

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