見出し画像

1本でもにんじん、2本でもにんじん

タイトルのような歌ありませんでしたか?

私は、一番最初のレッスンをする際には「文法って?」から話をします。

文法の文ってなんでしょう?

文法の法ってなんでしょう?

何を答えてくれても正解です。すべて正解。でも私はつまらない大人になってしまったので、文章の文、方法の法と答えます。

そこで、英語の1つ目のルール(方法)を伝えます。

🍅英語の文章には主語と動詞が必要。(常に例外はあるけども)🍅

そこから、まぁ文章を作り始めるわけなのですが。もうね、すでに最初から難しいわけです。大好きなトマトの話をするだけで。

ここにトマトあるー。と私は自分の幸せを確認したいだけなのに、英語はたたみかけてきます。

「てかさ、まず何個あるわけ?これ?これら?どっち?しかもさ、1個?2個?2〜3個?たくさん数え切れないほど?てことはさ、動詞を決めなきゃいけないわけなんだけど、単数なのか複数なのか教えてくれない?どうする?ねぇ、どうする?」と訴えかけてくるわけです。英語になじみがない子に関してはわけわかんないわけです。すでに。私でさえ、書いててもしんどいです。

単数と複数の概念自体に馴染みがない日本語が母語の私たちなので、ある一定のものを設定して頭の中を整理する必要があります。それは人それぞれ決めてもらったらいいと思うですが、今回は単数と複数でわける、という例を出します。

単数くんと複数ちゃん

何度も言いますが、日本語には単数と複数を基本に考える習慣がありません。1つのトマト、2つのトマト。何個でもトマト。しかし、英語ではそこが明確に区別されています。a tomato, two tomatoes(※o, sh, ch, x, sで終わるものにはes)my tomato, the tomato…ここですでに難しいのです。

名詞の話をする際に必ず最初に聞く質問がこれ。

「なんのへんてつもない【ただの1個のもの】には "a" もしくは "an" をつけます。では、an apple / a banana / a pineapple / an orangeに隠れているルールは何でしょうか?」

「えーわかんない」をいう前に少し「考えてみる」習慣づけのスタートです。

今までで1番悶絶した答えは「丸いものはan、丸くないのはa」たしかに!正解!そういうのがたまらんのです。子ども天才。だからやめられないんです。

でもね、a melon, a watermelon, a grapefruitなんだ。と。そこから an ume, an okura(英語でもokraだよとかいいつつ)an eggplant…だんだんと最初の文字を大きく読みます。そして書き出します。

そこで、 "a・i・u・e・o“ (音だとあ・い・う・え・お)の前は an だよ、それ以外は a だよとまずルールを共有します。これで1個のものの表現はOK!

「え、じゃあぶどうは?a grapeっておかしくない?一個だけついてるぶどうのふさってないよね?」という話から、いっぱいあるときは最後に s つけよう、s をつけたら a は取ろうね。こうして複数形のルールを共有します。

ここで終わりがちなのですが、最後に「自分の」を入れます。"my an apple" が間違いだとここで入れておくことが非常に重要です。

陳列されている単なるトマトは a tomato だけど、スーパーや畑で自分で選んだ瞬間にそのトマトはものすごく特別で、「単なるトマト」から「私のトマト」になるから、a からは卒業して my という印をつけてあげよう、と伝えます(ここですきなものを聞きだし、逐一それをレッスンで使います笑)

以上を説明したうえで、「単数(1つ)」「複数(2つ以上)」という言葉と、概念を入れ込みます。たとえ相手が小学生だとしても。少し言い回しが難しくても、「文法」を頭の中で整理していく中でとっても大事な文法用語だからです。

今後、色々話をしていく中で表を使っていくと思いますが、それも「単数」「複数」の概念を理解していると非常にわかりやすくなります。

それはまた今度。(🍅)

今日は「私たちが考える、中学英文法の理想的な順番」より「1. 名詞の単数形・複数形」をお届けしました!

本記事 → 1. 名詞の単数形・複数形

2. 指示代名詞の単数形・複数形
3. Be動詞(現在形)肯定文・否定文・疑問文
4. Do動詞(現在形) 肯定文・否定文・疑問文
5. 助動詞のcan
6. 5W1Hと組み合わせた疑問文
7. 現在進行形
8. Be動詞とDo動詞(過去形と時制について)肯定文・否定文・疑問文


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?