見出し画像

二往復で25,000歩

週1度は母の家に行く。
今日は父の介護認定の書類と介護保険者証を父 じいじのホームにもっていく予定。
母の口癖で来る前には、
「前の日には電話してやぁかっか
そういうので、娘の私はリクエストに応えてちゃんと前日の夜に電話をした。電話の内容と言えば明日行くこと、時間、あと事前に前もって買っていくものはあるかないかの確認。そうすると母は
「もう冷蔵庫には何もないねん。」
と電話口で話した。まさか先週買ったものを全て平らげたすごい食欲、母に食欲の秋が到来か?などと心の中で心の声が聞こえたが、お母さんの話に耳を傾け確認をしてみた。
「冷蔵庫行ってさぁ、野菜室開けてみて」
と問いかけた。
「ここで待ってるし。」
と私。
そうすると電話を持って冷蔵庫の近くに行ったのか、
うん、冷蔵庫にはピーマンくらいしかないと言う笑
あの大きなキャベツはどうした。全部食べてしまったのか?と頭の中をよぎったが
「キャベツどうした?食べてしまった?」
聞いたら
「キャベツはあるわぁ」
と答えた。続けて
「そのピーマンってずっと冷蔵庫の中に入ってたピーマンやなぁ。」
と過去に買ってきたと適当なことを言う。まぁ仕方ない話は合わせておいた。小松菜などの煮炊きをして食べるを野菜はないことがわかったで、
「青梗菜も買ってたけど、どう?青梗菜も食べた?」
と確認したら
「チンゲンサイはあるわ。」
と答える。
どうやらまだ冷蔵庫の中には他のものがあるなと悟った。まぁ話はその辺にして、
「その他、お肉とか牛乳とか、その辺はどう?」
と尋ねたら、
「うん、ほとんどない。」
と答えた。そうか。もうそのあたり食べたのかと。
まぁいつも母が買ってきてと言う野菜、乳製品、その他を適当に見繕って持っていこうと思い、
「まぁそしたら明日買い物してからそっちに行くわ。大体ないものがわかったし、時間はお昼前位かなぁ。こっちはラッシュ時間を避けてから電車に乗るね。」
と伝えた。

当日の朝、地元のスーパーで野菜など買い込んだ生鮮。食料品は地元のスーパーで買おうと思ったので、駅に着いてからスーパーに寄った。エコバックいっぱい食料品を抱えて、実家のドアを開けた。いつものように
「ただいまー!」
と大きく声を出して元気よく。
やっぱり聞こえてない。テレビの音がリビングから聞こえる。玄関のドアを開けっ放しにして玄関先の小さな庭に生えている草木に水やりをしてからドアを閉めた。ようやく母は気がついたのか、
「今日くるって言うてた?」
と不思議そうな顔しながら話しかけてきた。
「昨日の夜電話して、買い物何かないって聞いて、ないもの買うてきたでー。」
と答えた。そう、いつもこういう会話をする。前の日に電話をしても、すっかり忘れている。買ってきた食品を早速冷蔵庫に詰める。その時勝手に詰めてしまうと、買ってきた食品が私が買って冷蔵庫に置いてると勘違いをしてしまうので(そのことについては後で少し触れる)母をキッチンに呼んで、一緒に食品を確認する。今日は小松菜とほうれん草とプチトマトと・・・と言う具合に、詰めた場所を指差し確認する。

そう、私が買ってきたものはなぜか私のものと思ってしまう節がある。先週お土産でドイツのチョコレートを買ってきた。
「これクリスマスまでのあいだに1つずつ食べてねー。」
と言って母に渡した。しかしやはり母が食べている気配はなく、
「お母さんこれ食べてないの?」
と聞くと母は
「それ、あんたがこうたやつやろう。あんたが来て食べんのんちゃうの?」
って返事。あちゃ〜笑 (つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?