津軽山野

津軽という響きが好きですが、津軽地方はまだ一度しか行ったことがありません。北東北の雪深…

津軽山野

津軽という響きが好きですが、津軽地方はまだ一度しか行ったことがありません。北東北の雪深い町に住んでいます。廃墟が好きで、神社やお寺が好きで、京都に4年に1回くらい遊びに行きます。廃鉱山に惹かれる。九龍城がある時代に生きてみたかった。日々の暮らしの中の駄文。

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津軽山野のはじめまして。

お初にお目にかかります。 津軽山野と申します。 仮名です。 20代、北東北の雪深い町に住んでいます。 仕事は花屋。個人的に今年から猟師見習いになる予定です。趣味は読書、映画、旅、アウトドア、料理。 このnoteでは、そんな自堕落な人間の、ふと思い立って飛び出した旅の記録や、吐きそうになるくらい刺さった本や映画についてだらだら紹介するだけ。 脈絡のない、軽い読み物。 さて、仮名の津軽は、津軽地方から勝手にいただきました。 といっても、津軽地方に足を運んだのは一度だけで、

    • あなたの肩に落ちた真昼の木漏れ日よ。あなたと語りたい海について。

      こんにちは、津軽山野です。 怪物のような入道雲を目指して、炎天下の農道を駆けてゆく子供たちを横目で眺めながら、この夏の終わりをすでに感じる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 私が住む北東北の山村もこれまでにない暑さで、アスファルトには陽炎が立ち上っています。 しかし、お盆が終わればあっという間に寒くなるこの町にとって、瞬きのように終わってしまう夏。 私がまだ幼い頃、父が初めて買ってくれたビデオテープがありました。 (まだビデオテープが全盛期だったあの頃!

      • 知ってるようで知らなかった街、盛岡 後編

        こんにちは、津軽山野です。 今回のこの記事は、 以前書いた"盛岡の街散歩記事"の後編です。 前編はこちらから⇩ 「懐かしいあの日」のまま、時が止まったカフェ 盛岡散歩をしていた私は、バイク免許の卒検を終えた友人と内丸にあるとあるカフェで待ち合わせをしていた。 そのカフェは、そこを通るいろんな人の「懐かしいあの日」を映し出したようなレトロさで、少し胸がキュッとなるような寂しさまでも感じるお店です。 そのカフェの名前は、パァク(Park) 夏の日差しの中、道ゆく人々

        • 知ってるようで知らなかった街、盛岡

          こんにちは、津軽山野です。 つい先日、友達がバイク免許の卒検で午前中いないということで、ふと盛岡の街をふらふらすることにした。 盛岡は私の住んでいる町からおよそ2時間ほど。 学生時代は盛岡近郊の学校に通っていたので、よく遊んでいた街だ。 ニューヨークタイムズの「今年行くべき都市」に選出されて、なんとなく最近は観光客の方が多いような気がしている。 ちなみに、盛岡出身の私の母や友人たちはこの選出に「なぜ......?」とみんな不思議がっていてそれが少し面白い。 映画の町であ

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        津軽山野のはじめまして。

          君が隣にいないから、あの最果てで泣くふりをする。

          穏やかな春風が持ってきたような別れよ。 友達が少し遠くに行くことが決まって、 現実感のないまま、君は行ってしまった。 スマホのフォルダを眺めながら、 君と本当に色んなところに行ったなぁ、と一人笑ってみる。 君、なんて、きっと笑われるだろうな。 いつも名字で呼び合っていたね。 こんなところで私一人感傷に浸って、こんなものを書いていることを君はきっと嫌うでしょう。 でも、君が進むならと私も進もうとするけれど、そうして歩いていくうちにどんどん君から遠ざかる気がするよ。 App

          君が隣にいないから、あの最果てで泣くふりをする。

          観葉植物を殺された日に気付いたこと

          観葉植物が殺された。 正しく言うと、殺されかけている。 およそ10年ぶりに実家に居を移して、 ようやく3ヶ月といったところだった。 社会人2年目あたりに買って、 私の荒れた一人暮らし生活に安らぎを与えてくれていた観葉植物アンスリウムのフーケリー。 名前はフー子。 南国風の大きな葉とぐんぐん育つ気根がたくましくて、日差しが心地良い日には棚の上に移して、その葉の下で本を読んだりしていた。 そのフー子が、実家に戻ってからなんだか元気がなく、液肥を与えたり、日当たりの良いところ

          観葉植物を殺された日に気付いたこと

          何もかも意味がないのではないかという朝

          何もかも意味がないまま終わっていく気がする一日の始まり。 5月頭のくせに馬鹿みたいに雪が降って、外はびっくりするくらい静かだ。 大学生の頃、仲の良い友達と札幌に行った。 八戸港から苫小牧港までフェリーに乗って、道内の移動は友達が車を運転してくれた。 今思えば、まだまだ冬の北海道をよく運転してくれたなぁと感謝しかないし、当時の自分は今以上に自分本位で気が利かなかったろうなと悶えるくらいに恥ずかしくなる。 穴があったら入ってもう今世紀は出てきたくない。 なんで5年以上も前のこ

          何もかも意味がないのではないかという朝

          海を撮るたびに思うこと

          小学五年生の夏休みの記憶。

          海を撮るたびに思うこと

          あなたの心は手に入らないものだけを見つめていた。

          前書き スタンドバイミーを読んで感動できる高校生はきっと人生2周目やってる人だ。 と、この前、スタンドバイミーを読み返して思った。 私が初めてスタンドバイミーを読んだのは高校一年の春だか夏だか、しっかりとは覚えてないけどたしかそのあたりだった。 人生で読むべきベスト本!みたいな記事を読んで、それをそのまま鵜呑みにして読み始めた単純な私は、内容に全く共感できないまま本を閉じた。 主人公の友達が全然いけてないし、主人公もいわゆるヒーローではない。悪と戦ったり、誰かを救ったりも

          あなたの心は手に入らないものだけを見つめていた。

          なんと愛しき光の波紋よ、ずっとそこにいて。

          人はなぜ水の中で生きていけないんだろう。 と、思うくらい、プールの底の波紋が好きです。 プールの水面が好きすぎてぼんやりとうつ伏せで揺蕩っていたら死んでいると勘違いされたことがあった小学生時代。 部活終わりにプールに行くも、友人たちはみんな部活の疲れで即帰っていった中学生時代。 学校にプールがそもそもなかった高校時代。 銭湯の水風呂の底を眺めていたいばかりに、サウナと水風呂を往復して具合を悪くした大学時代。 そんなプールの水面に惹かれて惹かれて早20年。 ようやくた

          なんと愛しき光の波紋よ、ずっとそこにいて。

          三千世界の鴉も眠る、ぬしと朝寝をする日には。

          こんにちは。津軽山野です。 久々に『千と千尋の神隠し』を観て、号泣した26歳の大晦日。我ながら良い年末年始を過ごしたと思う。 千と千尋の神隠しを初めて観たのは確か小学生のころ。親が買ってくれたビデオ(当時は現役だったビデオデッキ!)を擦り切れるだけ観て、湯婆婆の台詞を空で言えるまでになった。 「なんであたしがあんたを雇わなきゃならないんだい!」この歳で見ると、なんで良い経営者なんだと思う。 さて、そんな話はさておき、 実はそんな千と千尋の神隠しが大好きな私が、高校生の頃に

          三千世界の鴉も眠る、ぬしと朝寝をする日には。

          叫びたいほど懐かしいのは、あの日の真夏の光

          津軽山野です。 「永遠にそこにあり続けるものと、今この瞬間失われるものは同じくらい悲しい」 と友人に話したら割と共感を得ました。 愛すべき友です。甘いものが苦手で舞城王太郎の小説に青春を狂わされた友よ。 さて、永遠にあり続けるもの、とはなんでしょう。宇宙すら寿命があるならこの世に(そもそもこの世とはなんぞや)永遠なんてないのかしら。問5 Blueという単語を二度以上使用して永遠を定義せよ。 では、今この瞬間失われるものとは? それは私の手にとまった羽虫。 それは8月の真

          叫びたいほど懐かしいのは、あの日の真夏の光

          青い瞳を持つ竜は、未だ霧の中に眠っている。

          こんにちは。 津軽山野です。 拝啓。 北東北の2000m級の山々も山開きとなる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 私はおろしたての登山靴を履いて山々を爆走する日々を過ごしております。 本日は、そんな津軽山野がこの前見に行った "とある場所"について、紹介します。 たった数週間しか見られない青 そんな"とある場所"とは、 八幡平国立公園が誇る絶景『ドラゴンアイ』 皆さん、ドラゴンアイ、ご存知ですか? 登山がお好きな方や北東北在住の方なら、知っている人も多いの

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          愛をもってそれを見つめて、そして息をして。

          津軽山野です。 本日は私のお気に入りの、本当に大好きな美術館についてご紹介したいと思います。 本当に本当に大好きで、同じ企画展に何回も行ってしまうくらい好きです。もっと近くにあったら、危なく破産するところでした。遠くで良かった。 そんな美術館とは、 青森県にある『十和田市現代美術館』です。 十和田市の官庁街通りにあって、 真っ白な外観と、美術館の目の前にあるアート広場はとても目を惹きます。 外観から、なんて美しさ。 アクセス的には車がおすすめ。 ですが、バスも通ってい

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          果てのない寂しさとともに最果てを行け:後編

          こんにちは。津軽山野です。 先日投稿した「最果て、とは:前編」に引き続き、 下北半島の旅の記録を綴ります。 下北半島最東端の尻屋崎、霊場恐山。 最果てを目指して向かった旅の先には、 まだ見ぬ美しい風景がありました。 生きて辿り着ける彼岸、仏ヶ浦真っ白な奇岩。どこまでも透明な海。 今は無いアトランティス。風は凪いでいる。 なにやら甲高い鳥の声が遠くに聴こえるが、その姿は見えない。全てが幻だと言われても、そうかもしれないと思ってしまうほどの美しさ。そして生命の息を感じられない

          果てのない寂しさとともに最果てを行け:後編

          果てのない寂しさとともに最果てを行け:前編

          こんにちは。 津軽山野です。 随分かっこつけたタイトルにしちゃいましたが、 だらりと記した下北半島の旅行記です。 下北半島、ご存知でしょうか? 知らない方は、InstagramやTwitterで、#下北で検索してみて下さい。きっと下北沢の画像などがたくさんヒットすると思います。 もちろんその下北ではなくて、そこから北へおよそ800キロ。青森県のマサカリの刃の部分。本州最北の地。 大手旅行会社のパンフレットや雑誌では、悲しいかなそこまで取り上げられない地域ですが、とんで

          果てのない寂しさとともに最果てを行け:前編