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アニメと漫画に影響された登山初心者が御岳山、日の出山、高峰……と縦走した話

※『ヤマノススメ Next Summit』8話、『乙女の地球の走りかた』1話(下のリンク先から読めます)についての話が含まれるので、ネタバレが嫌な方は先に見ましょう。というか、どちらもすごく良い作品なので見てください。

1. はじめに

ごきげんよう、のぞ(@C_Nozo)です。

今回のnoteは、『ヤマノススメ』に登場した御岳山・日の出山や、『乙女の地球の走りかた』に登場した高峰などの縦走に、登山初心者の私が挑んだ話と、それに伴って聖地巡礼っぽい写真を上げていく記事となっております。

ちなみに、登山らしい登山は下のnoteの武甲山縦走が初だったので、今回が2回目でした。今回のnoteも前回と同じような流れでいきます。

私のような、

「『ヤマノススメ』を見て山に登ってみたくなった! でも、登山経験ろくにないし、体力も自信ないしなぁ……」

「『乙女の地球の走りかた』を見て山を走ってみたくなった! でも、登山経験すらろくにないし、まずは普通の登山から……」

といった方の背中を押せる記事になればいいなと思います。

それでは、よろしくお願いします。

※ここからは体験談のようなものが続くので、聖地巡礼パートだけ見たい方は「4. 登山当日の話(聖地巡礼パート)」 まで飛ばしてください。

2. 御岳山縦走を決心するまでの話

今期アニメの『ヤマノススメ Next Summit第8話にて、主人公であるあおいとその親友であるひなた、そしてここなほのかの4人が御岳山から日の出山に縦走する回がありました。

これを見て、また私は思ったわけです。

「運動不足解消のためにも、登ってみたい!」

と。

そこからはまず下調べ。弥生キャンパスに通う民なので、高田馬場までは比較的簡単に出られる。Google Mapによると高田馬場から御嶽駅まで西武鉄道とJRで約1時間半。結構近いし、財布への負担も小さそう。時間と金銭の課題はクリア。

次はルート決め。
同じ道を往復するというのは少し味気ないように感じた私。YAMAPでいい感じのルートがないかパラパラ見たものの、「御岳山と日の出山を通り、かつ同じ場所を通らない、かつ鉄道駅から近い」という私なりの条件を満たすルートが無かったので、色々試行錯誤してみたところ、「御嶽駅→御岳山→奥の院→日の出山→高峰→三室山→愛宕山」というルートなら良いかもと気づきました(本当は大岳山も行きたかったけど)。
15km、+1500mくらいとのことでしたが、良い運動になりそうだなという初心者特有のなんとかなるだろう精神から、私はこのルートを選択しました。決め手は、「同じ場所を通らない」ことです。

なお、「御嶽駅→滝本駅」「滝本駅→御岳山駅」間は、それぞれバスとケーブルカーがあり、『ヤマノススメ』では滝本駅まではほのかが兄の車で、他3人は不明、そこからは全員ケーブルカーを利用していましたが、せっかくなので歩くことにしました。

これで、行程はほぼ決定。あとは登山の準備をすれば決行できるということで、ここから必要なものを揃えなければならないわけですが、前回武甲山に登った時、すれ違ったほとんどの人が熊よけの鈴を持っていたのでSeriaで購入。また、前回は登山届の存在すらちゃんと認識していなかったので、今回はしっかり下調べ(登山前日に「コンパス」というアプリで提出)。

ということで、あとは日程を決めるだけだったのですが、まあ12月中に登ればいいかなと思っていたので、時間がある週末に登ろうということで、一旦落ち着きました。

そんな矢先、今月連載が始まった『乙女の地球の走りかた』第1話にて、(主人公3人のうち2人?の)アユミユカが地図とコンパスで高峰(高峰山とも)にたどり着く回がありました。

この話を12月9日に読んだ私は、

「え? 今月登る予定の場所じゃん! これは今週末行くしかない!」

と思い、登山予定日を12月11日に決定しました。あとは、もしかしたら紅葉も残っているかもしれないし、早い方がいいなというのも理由です。

3. 登山当日の話(聖地巡礼以外パート)

当日のうち、『ヤマノススメ』、『乙女の地球の走りかた』の聖地と関わりが浅い話を書きます。
高田馬場駅で昼食(兼朝食)のおにぎりを2個購入しつつ、9:15頃に御嶽駅に到着。天気は晴れ。出だし迷いながらも滝本駅まで歩き出しました(ちょっと走った)。3km弱で200mほど上がるため、意外としんどかったですが、約30分で到着。道中の針葉樹林(多摩産材だなぁとかシカ食害対策かなぁとか考えてました)が印象的でした。

なお、私の活動記録は以下になります(写真がまとまっているのでこちらを見ながらこの章を読んでいただけるとさらに楽しめると思います)。

滝本駅からはいよいよ本格的な登山!
と思いきや、アスファルトで舗装されていたのでハイキングという感じ。傾斜はきつかったですがすんなり登れました。

御岳山頂上付近では、展望台で景色を見たり、大学芋を購入したり、神社でお参りしたり、御師の街並みだぁと感動したりしたのですが、ちょうどトレイルランの大会と重なり、かなり混雑していました。

その後は、実際に奥の院へ向かいました。今回の縦走の最高点です。途中、鎖をつたっていく箇所があってかなりビビりましたが、無事攻略。参拝して別の道から下りました。

真っ直ぐ日の出山に行く予定でしたが、予定より時間があったので、長尾平展望台に向かい、眺望を味わいました。山頂付近に家々があるのが不思議な景観を生み出していました。

そして日の出山へ。こちらも御岳山同様かなり整備されていて歩きやすかったです。そして、日の出山からの景色。「日の出山」という名称の所以を垣間見ることができました。そしてここで昼食。自分以外にも昼食をとっている人がいっぱいいて、御岳山からの登山道がしっかり整備されていたのも納得でした。

ここからは、愛宕山方面へと縦走。ただ、できるだけ多くの山を登りたいという思いから、「一般登山道」ではなく、尾根沿いを歩きました。一部「一般登山道」も歩きましたが、整備具合が全然違いました(尾根沿いは登山、一般はハイキングという印象)。竜ノ髭、高峰に登頂。その後、梅野木峠付近で林道と交わり、突然アスファルトの道に変わったので驚きました。
その後は、要害山、三室山、愛宕山へと縦走。架線が張られており、伐採からまだ間もなさそうな現場にも遭遇しました。そして、無事愛宕山を登ったところで、あとは下るだけ。と、下っていたら大型哺乳類(人間ではない)と遭遇。森林動物学で可をとってしまった学生なので、何の動物かわからず、怯えてその場を去り、別の道から下山しました。なお、Twitterに写真を上げたところニホンカモシカだと教えていただきました。しっかり覚えました。そして、山内新四国八十八ヶ所霊場を横目に無事下山。

縦走の歩行距離は約18kmで、約1500mの高度を上昇。前回の武甲山縦走の経験が、精神的にも身体的にもプラスに働いた気がします。

そして、まだ足が元気だったので、青梅のブックオフまで10km弱歩いて、百合姫コミックスを漁って、CoCo壱番屋でカレーを食べて帰宅しました。

4. 登山当日の話(聖地巡礼パート・ヤマノススメ編)

多分ここからが本題です。当日のうち、『ヤマノススメ Next Summit』8話の聖地と関わりが深い話を書きます。山中でほぼ圏外かつキャプ画等を保存しておらず、「どこが聖地かわかんねえ!」状態だった前回の反省を活かして、今回はテレビを直撮りしてきたので、かなり構図の質が上がりました。
ただし、人が多かったので適宜ぼやかしています。

まずは滝本駅付近から。ほのかがケーブルカーを写していましたね。あおいたちは電車とバス、ほのかは兄の車でここまで来たのかなと思います。

カラフルなケーブルカー!(ちょっと構図が違う)
バス停付近

そして、滝本駅。私はケーブルカーに乗らなかったので、改札内やケーブルカーからの景色は撮れていません。

滝本駅入口

ケーブルカーで御岳山駅までやってきたあおいたち。まだ山頂ではありませんが、展望台もあり、綺麗な景色が見られました。

御嶽山駅
御嶽山駅のそばの展望台から
御嶽山駅のそばの展望台

ここからは歩いてパワースポットの産安社へ。なお、ここからは私もあおいたちと結構似たルートで登っていると思います。

産安社の看板
御嶽山駅から産安社へ

安産と子育て、縁結びと夫婦円満に良いようですね。

産安社の説明
産安社

安産杉や、夫婦杉もしっかり触れてきました。

手前が安産杉、奥が夫婦杉
ここなとほのかが通っていた夫婦杉

そして、いよいよ御岳山へ。私はここで迷い、柵で道が閉ざされました。奥の院もこの段階では見えなかったので、変な道を選んでしまったようです。

こんな感じのところ通ってた

ここからは人が多かったので断片的に。宿坊はいっぱいありました(写真は撮ってない)。

もともと学校だったんですかね

ほのかが撮っていましたが、神代欅の迫力は凄かったです。

神代欅すご……

武蔵御嶽神社がトレイルラン大会のゴール地点だったようで、人でごった返していました。

階段
武蔵御嶽神社

境内から見える奥の院もしっかり目に焼き付けました。
ここなが「いつか登ってみたいですね」と言っていたので私は登りました。

奥の院
奥の院を見る4人が見える

あおいたちはおそらくここで昼食。観光地の商店街のような街並みが印象的でした。

作中で描かれていた透明の扉は無かったです

そして、日の出山へと縦走。今年の7月に落石があったようです。

ちょうどここを歩いている描写がありました
奥の方に作中では無かった落石が見えます
あと少し!

日の出山からの景色は圧巻でした。一つだけ『ヤマノススメ』と違ったことを挙げるとすると、人の数がここも凄く、写り込みに配慮しきれませんでした。

あおいたちが登り終えた場面ですね
人が多かったです
日の出山山頂!
絵になる構図ですね
少し下で撮りました

ここで、あおい持参のおやつ?タイムとなり、8話のAパートが終わります。私もせっかくなのでお昼ご飯を食べました。

5. 登山当日の話(聖地巡礼パート・乙女の地球の走りかた編)

続いて、当日のうち『乙女の地球の走りかた』1話の聖地と関わりが深い話を書きます。

まずは、アユミが降り立ったであろう御嶽駅。

旧字がかっこいい

本来ここから南西方向に普通の道を歩くと御岳山の麓にたどり着くのですが(私の歩いたルートです)、鉄塔が登場しているので、おそらくアユミは南東方向に歩いて(走って)、ユカと出会ったのでしょうね。そして、そこから南西方向に進むと、高峰の山頂にたどり着きます。

2人は奥側(東)からおそらく登っていますが、私は手前側から
高峰山頂!
読解力が足りなくてよくわからない

私は西から東へと縦走していたので、全然ルートが違いますね。その後も2人は北へと走っていったようです。ちなみにそのルートはLANI HEAD TRAILと看板に書いてありました。私が使ったYAMAPでは、2人が通ったルートは全て登山道として登録されていませんでした。

といった感じで、駅と山頂しか撮れていませんが、おそらく世界最速巡礼ができたので、よかったなって思います。

6. 最後に

参考になったでしょうか。感覚的に(まだ登山2回目なのでこの感覚は当てにならない)、御岳山や日の出山は登山道がしっかり整備されていて、私のような初心者でもかなり登りやすいと感じました(駅からのバスやケーブルカーを使えばさらに楽ですし)。高峰は、作中のように登ると大変かもしれませんが、登山道自体はさほど険しくなかったので、ぜひ訪れてみてください。

あと、『ヤマノススメ Next Summit』を見ていないという方はまじで見た方がいいです。4期なので途中からになってしまうと考えるかもしれませんが、3期までの内容を第4話までで振り返る形になっているので、「Next Summit」を見るだけで概ね作品の流れがわかります。
ストーリーが良いし、作画も最高、そして何より百合が最高なので(なお、当段落は前回のコピペです。あおひなはいいぞ)。

そして、『乙女の地球の走りかた』。今月連載開始ということで、まだどのような展開になっていくのかわかりませんが、楽しみな作品が始まりました。今なら最新話まで簡単に追いつけるので、皆さんもぜひ読みましょう。

それでは、ごきげんよう。

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