心をコントロールする(#41)
はじめに
皆さん、体調管理はしっかりできていますか?
体調管理といっても、
食事の内容を意識する
筋トレをして身体を鍛える
適度な運動をして汗を流す
など色々なものがあります。
今回は身体的なものではなく、
「自分の心をコントロールする」
について考えてみました。
今風にいうと「メンタルヘルスのセルフケア」でしょうか。
自分の心だけは自由に動かない?
話は昔に飛びます。
もう結構経ってしまいますが、2000年代前半から中期にかけて、「松本紳助」(のちに「松紳」に改名)という番組をやっていました。
当時すでにお笑い界で今と同等のポジションを確立していたダウンタウン松本人志。
今は芸能界から引退しているが、お笑いのビッグ3(明石家さんま・ビートたけし・タモリ)に引けを取らない、話術の天才、島田紳助。
この2人による、完全なるフリートークの番組でした。
島田紳助に関しては当時から支持しない層が一定数いたことも確かで、松本人志が彼を「インチキ宗教家みたい」と評したのは言い得て妙で、まさに彼の話術の前ではどんなことも納得せざるを得ないほどの話術を持っていました。
それでいて笑いも織り交ぜているので、話術に関して今の芸能界に代わりになる人は存在していないと思ってます。
(簡単にいうと、明石家さんまと対等にトークを繰り広げられる唯一の存在)
わたしは島田紳助が大好きだったので、この番組で島田紳助が言ったひと言がずっと心に残っていました。
この言葉は、後に島田紳助の著作でも出てくる言葉です。
手も足も自由に動くのに、自分の心だけは、自由に動かない。
----------中略----------
でも意識すれば、ほんの少しでも、動くようになるのではないか。
少しずつ、心の手足を動かすリハビリを。
きっと昔より少しは動くはずと信じて。
「島田紳助 100の言葉」
※当時は838円+税でしたが、中古でも流通していないのかとても高くなってました。
当時は中学生?高校生?くらいだったのですが、
「すげー!当たり前だけど気付かなかった!たしかにそうじゃん!」
思春期だったわたしはとても納得しました。
そして、大人になった今、改めて実感するようになっています。
やってみたこと〜いまの心の状態を知る〜
本題はここから。
「自分の心をコントロールする」ために何ができるか?
1つは
「自分の心がいまなにを思っているのか」
を把握する必要があります。
よくある方法として、今日良かったこと/悪かったことなど自分のをノートなどに記録して振り返る方法があります。
いざ書き起こしてみると、自分の傾向がわかりました。
不安や悲しいことなど〈悪かったこと〉などは記録に残るのだけど、嬉しいことや楽しかったことなど〈良かったこと〉が記録に残らない。
正確に言うと、良いことを「良いこと」と認識していないという状態でした。
例えば、「夜更かしせずに寝て、朝早く起きた」ことを良かったことと認識する?
それともそれは当たり前のこと?
わたしの場合はこれが良かったこととして書けませんでした。
なぜか「良かったこと」として書くことに抵抗があるんです。
もしかするとこれは「完璧主義」とか「自分への理想が高い」ということが無意識にあるのかもしれません。
「これくらいできても普通」と思えてしまう。
ちょっとやって、すぐ諦めてしまいました。
やってみたこと〜事実を書き、評価する〜
アプローチの仕方を変えてみました。
何事も管理するには数値で扱うのがいい!
ということで、事実をまず書いて、それを5段階で評価していました。
例えば、5段階で5が最高。
「夜ふかししてしまった」…2
「○km歩いた」…3
「次の日のご飯を準備して寝た」…4
のようなイメージ。
3か月くらい続けられました。
でも今はもうやめてしまいました。
理由は2〜4のものばかりが並んでしまうため、結局よくわからなかったから。
また、3ヶ月続いた事は良かったんですけど、続けていて「自分のためになってる」実感がほとんど沸きませんでした。
今やっていること〜いまの心の状態を知る その2〜
メンタルヘルスではありませんが、先日fitbitを買って身体の状態を数値化しはじめました。
それにあわせて、再度、自分の心の状態を知ろうと記録に残しています。
最近になって、自分の心の状態が身体に影響を与えていることを改めて実感し始めたからです。
今回は、出来事とその時の感情、その感情に対する数値での評価をつけています。
以前やった時の失敗を活かして「これくらい普通」と思うようなことも書くようにしています。
とはいえ、始めて数週間ですがやはり「ネガティブなことが並ぶ」ことは今も続いています。
すでにネガティブな感情がぎっしり。
前回やっていたときと同じように「これくらい普通」と思うようなことをどうやって自分の中で「それができただけでも偉い!」に切り替えていけるのかが大事になりそうです。
最後に
前半に島田紳助の言葉を引用しました。
手も足も自由に動くのに、自分の心だけは、自由に動かない。
----------中略----------
でも意識すれば、ほんの少しでも、動くようになるのではないか。
少しずつ、心の手足を動かすリハビリを。
きっと昔より少しは動くはずと信じて。
「島田紳助 100の言葉」
なぜこの話を出したかというと、
これこそが
「自分の心をコントロールすること」
「自分の心を無駄に消耗させない」
ことの核心ではないか、と思ったからです。
例えば、悲しいという感情を抱いたときに「えい!」ってやって消せたらそりゃ楽です。
でもそんなことできません。
悲しい感情をずるずると引きずるのか。
その感情を消す、もしくは他の感情で上書きするための方法を知っているのか。
それが
「自分の心をコントロールすること」
だと思います。
そのために
「どんなことに対して、自分はどんな感情を持つのか」
を知ることが大事です。
過去にやってみたことから
「自分は物事のなかでもネガティブなことを感じやすい」
という傾向があることはわかりました。
再びやり始めた、いまの心の状態を知ることでより深くわかると思います。
もしかすると、「ネガティブであること」が無意識に居心地のいい状態になっているのかもしれません。
なにかの経験から学んだのか、何が影響してるのかまったくわかりませんが、
「ちょっと嫌な思いをしている」
「これができなかった」
という状態が、自分の心においてコンフォートゾーンになっていて、無意識にそういう状態を好んで選ぶようになってしまっている可能性はあります。
今まで自分を大事にするためにやってきた
無理をしない
頑張りすぎない
ことが、そういう行動をした結果、
今日も○○しなかった
今日も○○できなかった
が並んでしまう。
その結果、心が自然とネガティブに流れてしまっている。
もしそうなのであれば、
たまには無理する
たまにはちょっと頑張る
ようにしてバランスを取る必要があるのかもしれません。
そういうことの繰り返しで、自分の中に湧く感情に対してどのようなアプローチをすればいいのかを知っていくしか、「自分の心をコントロールする」ことはできないでしょう。
以上、おしまいです!
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