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冬に在りて夏を想う

冬に冬の曲を聴くのは言わずもがな素敵なことだが、冬に聴く夏の曲もなかなかどうして魅力的だ

夏になれば、夏の良いところは勿論だが、裏腹に夏の嫌なところをも否応なしに実感させられる

花火、夏祭り、海、汗ばむTシャツ、それらに付随する惚れた腫れた云々…
いくら夏の素敵な部分を切り取って、叙情的に歌われたところで、現状の茹だるような暑さは不快だし、汗は臭いし、枕元を飛び回る蚊には、抱いた殺意を行動に移さずにはいられない

曲の中の素敵な夏と、実際の不快さのギャップに違和感が生じてしまって今一歩ノリきれないことがある

でも冬に夏の曲を聴けば、遠い夏を想うことができる

そこでの夏こそが、三月も末だというのに氷粒がチラついて苛つく冬からかけ離れた、美しい、羨望の対象たる美しい夏なのだ

ヘッドホンの中の夏を頼りに、ほとんど捏造された景色に想いを馳せる

夏になったら冬の曲を聴こう





P.S. 好きな夏の(っぽい)曲
『陽炎』/ フジファブリック
『グロリアス軽トラ』/ andymori
『ブランコに揺られて』/ ハンブレッダーズ
『SOS! feat. Creepy Nuts』/ androp
『真夏のダイナソー』/ 日食なつこ

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