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子ども達の姿から見えてきたこと

ある日のおしまいミーティングにて。男の子の手元に注目です。
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このシーンを見て、私がこれから伝えようとするエピソードの半分以上、イメージできた方もいらっしゃるかもしれませんね。

さて、物語りの季節はの5月のGW明け。魚やカメが好きなの4年生のS君がその日作ったワニガメをおしまいミーティングで紹介しました。1年生のSちゃんが「この顔、どうやって作ったの?」と質問すると・・・

ーS君。奥にある素材の棚から、赤い折り紙を1枚用意。

と、その瞬間、完成したワニガメの作品の頭をおもむろに取り外し、頭の折り紙を広げていくことで作り方を思い出し、その場で実際に折りながら教えてくれました。

S君の相手の問いに答えようとする姿の中には、分かりやすいように伝えようとする工夫や優しさがあり、年下のみんなの良き見本にもなっていました。もちろん、伝えることで、S君自身の振り返りにも繋がっていますし、どのようにしたら相手に伝わりやすいか考えることは、状況判断力、表現力、相手の立場に立って考えてみる想像力が働いていると見とりました。

commonのミーティングでは、感じていることをふりかえる/感じていることを言葉にする/言葉にして誰かに伝えること/伝えることと聞くことを同時に大切にすること/他の人の工夫も大切にすることを通して、試行錯誤と工夫、多様な視点の育み、コミュニティづくり、大人の背中を大切にしています。

ミーティング後、そっと質問をした1年生のSちゃんが4年生のS君へ「さっきは分かりやすく教えてくれてありがとう」とお礼を伝えていました。学校も、学年も、性別も通所回数も異なり、これまで一緒に遊ぶことが少なかった2人ですが、このようなきっかけから、お互いに関わりをもち、Sちゃんが困っていたらS君が気にかけて、話を聞きに行く姿も。

ちなみに、いま巷でも大人気「鬼滅の刃」が2人の興味関心の共通点の1つであることが、何気ない会話から発覚。それからというもの、一緒に協力して紙粘土で鬼滅の刃のキャラクターづくりに没頭していることも。子ども達にとっては、「鬼滅の刃」というテーマが重要です。それは、それは、何よりも重要なのですよね。(笑) 

私たち大人は、その好きを尊重しつつ、その中でどのような関係性の芽生えや試行錯誤、工夫、気持ちの動きがあるか見とります。時には、最後までやり遂げられるように、少しお手伝いやヒント、選択肢を提示することもあります。そして、一人ひとりの良さや可能性の発見が目的です。

大人と子どもの目的は異なりますが、それでよいのです。遊びの中の学びを顕在化していくことや、子ども達の試行錯誤を応援することが私たちcommonスタッフの役割なのですから。主人公は存分に好きなことへ没頭し、自分だけの素敵なストーリーをたくさん描いていってほしいと願っています。

コミュニケーター宮田

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