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○○に見えちゃった!?自分だけの創造力→みんなの創造力の育みへ

4月の初旬。まだみんな初めましての頃のできごとで、今ではなんだか懐かしくも感じます。今もなお私の心の中で色鮮やかに残ってるエピソードを1つご紹介します。画像1

commonでのお楽しみタイムのひとつ。おやつの時間。1年生のT君が「・・・あ!これ、ライオンキングに見えるよ!」といってマフィンの包み紙を見せてくれました。

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「・・・ん!?」ときょとん?とするS君(4年生)とH君(1年生)。

ーS君(4年生)
「どういうこと?もう少し詳しく教えて」

ーT君(1年生)
「ここが顔で、たてがみがこうで。ほら、あのアニメじゃなくてマークのライオンキング!真ん中の三角形が顔で周りのギザギザがたてがみだよ」

相手に伝わるように具体的なイメージを伝えていくT君。更に私が持っていたcommon携帯でライオンキング/マークと検索してみると・・・

「わぁ!ほんとだ!ライオンキング~!おもしろいなぁ!T君、良い発見だね!」とT君の発見を共に楽しむ2人の姿が。

ここには、まず「あっ!」とひらめくT君の感性やイマジネーションの豊かさがありました。次に、その意図が分からない相手に、伝わるようにイメージを具体的に話していきます。質問をした側も分かろうとする姿勢の元、汲み取っていきます。その対話的な営みの中で、コミュニケーション力が育まれていくのです。そして、「自ら発見した面白さ」を誰かに伝えることで、発見の共有ができ「そういう視点もあるね!」と、自分だけの創造力→みんなの創造力の育みへ。

また、誰かの発見を理解・共感・認めることは、実はその人の価値観を認めることと同様の為、他者理解や尊重の育みにも繋がっていますよね。発見を共に楽しめる相手が居ることは、発見者のT君にとっても、おもしろさや喜びが倍増し、自己肯定感や幸福感が高まります。

発見の共有をしてから、3人の関係性もほぐれ、柔らかい雰囲気になり、関係性の芽生えから心の安全基地へ繋がっていきました。何かをやってみようと挑戦するとき、「大丈夫だよ」と言い合える信頼関係、心の余白や安心感が必要ですよね。この様に、何気ないひと時にも、子どもたちの育ちの種が、実はたくさんあることを感じた今回のエピソード。これからも子ども達が見ている世界を共に楽しんだり、感動したりできる心をもっていたいと思います。

みなさんの日常で「○○みたい!」と発想がアイディアのように降ってきて、ワクワクした瞬間はいつですか?私自身、少し感度が鈍くなった気がしています・・・。(笑) commonの子ども達の視点を借りながら、感性や感受性を呼び覚ましたいなぁと取り組み中です。子どもの頃、雲を見上げては、母や友だちとたのしくお喋りをしていたコミュニケーター宮田です。


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