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女性よ自立しなさい。 自分の足で立ちなさい。 -Yukko side-


みなさんの小さい頃の将来の夢はなんですか?

その理由はなんですか?

いま、その夢は叶いましたか?




わたしはいま、とある病院の脳神経外科で看護師2年目として働いている。

しかし、小さい頃から看護師になりたかった訳ではない。幼稚園の頃から小学生の間、わたしは実はエレクトーンプレイヤーになりたかった。

3歳から母の趣味でエレクトーンを習っており、楽譜を買いに出かけた池袋のヤマハでやっていた演奏会を母が嬉しそうに観覧していたのを見ていたからである。

小さい頃の夢のきっかけなんてそんなもんだよね。

まあそんなに真剣になりたかったわけではなくて、そもそもエレクトーンも家じゃろくすっぽ練習せず発表会前に叩き込むタイプだったのでとくに夢に向けた努力もしなかった。


ではなぜ看護師になったかというと、それこそ「自立」のためである。


うちは母子家庭だ。当時離婚の理由は教えてもらっていなかったが、母と父の間になんらかのトラブルが生じて円満な別れでなかったことはなんとなくわかっていたし、離婚は特別なことではなくて誰にでも起こりうる事象だと思っていた。

なので、小学校の家庭科の授業でつくる「自分年表」という、年別に起こるだろう・起きてほしい出来事を書くいわゆる未来予想図に「24歳結婚、25歳出産、27歳離婚」と当たり前のように書いていた。


多分、当時から将来自分の力で生きていくことを覚悟していたんだろうと思う。わたしのことだからそんな重く考えてはなかっただろうけど。


自分の腕で稼ぐにはやっぱり資格職だよな〜〜〜〜〜という安易な発想と、努力に努力を重ねて大手企業に入れるほどの器量の良さはないから体を張って稼ぐしかないなという偏見で看護職を選んだ訳だけれど、実際そんな甘くなかった。当たり前だけど。


資格は取ったら終わりではないし、むしろ資格を取ってしまったからこそ勉強し続けなければならない。そもそも看護師は体と同じくらい頭も使う。でもやっぱり前線で体を張って動く側面も大きくて、毎日汚物と対人間の理不尽に塗れながら働いている。今でもやっぱり自分一人で生き抜いてやるという気持ちは持っているけれど、自立の道は険しいな〜〜〜


最初は憧れもなんもなくただ自立のための手段だった看護師という職業だけど(実は今もなんの展望もないんだけど)ほかにやりたいことが見つかるまでは真剣に向き合うから、少しずつ体に馴染んで自分の一部になればいい。女ひとり自立したいという呪いに頼って生きている今よりはきっと、精神的に自立できるよね。



自立 がゲシュタルト崩壊したのでおわり!