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メタバースを知って衝撃を受けた。テレビ局のディレクターからクラスターに入社した小宮さんにインタビュー。

今回は、ディレクターの小宮さんにお話を伺いました。小宮さんは、中京テレビでディレクター、プロデューサーとして活躍後、クラスターに転職。入社のきっかけや、テレビ局での経験が今にどう活きているのかについてを語っていただきました。

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プロフィール
小宮 直起
クラスター株式会社  ディレクター
中京テレビにて営業、演出・ディレクター、リアルイベントのプロデューサーとして活躍。現在クラスター社にてその経験を活かしメタバースイベントの地平を切り開き続けている。

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夢だったテレビ業界に就職


ーまずはご経歴について教えてください!

生まれは茅ヶ崎で、両親はどちらも公務員です。2人とも水道局に勤めていて、結構、保守的な家庭で育ったと思います。

ー小宮さんは公務員を目指さなかったのですか?

高3の時に将来自分は何をしようかなと少しずつ真剣に考えたときに、当時自分が心から好きだと思うものってテレビしかなかったんですよね。四畳半の部屋だったんですが、狭い部屋で本当にテレビばかり見ていて。


特に「めちゃイケ」と「ごっつええ感じ」が好きで。「めちゃイケ」のディレクターで片岡飛鳥さんという方がいらっしゃるんですけど、片岡さんみたいになってバラエティー番組を作る人になりたいと思いました。
それなら就職先はテレビ局だと。今思うと色んな選択肢があったと思うんですけど、当時はテレビ局しか行きたくないって感じでしたね(笑)結果として、日本テレビ系列の局に就職することになりました。

ー行きたかったテレビ局への就職が叶ったんですね!
はい、ただすぐに制作側に行けた訳ではなく、最初は営業職として東京と岐阜でCMを売る仕事をしていました。当時のテレビ局は働き方改革なんて言葉もなかったので、アナログな営業をしながら毎日飲み会をして出社して、という生活をしていました。

その後ありがたいことに番組制作の部署に異動になりまして、配属されたのが「PS」というローカル番組でした。高田純次さんが出ているグルメ番組です。関東圏の人は全然わからないかもしれないですが……


他にも男性アイドルグループの育成をコンセプトとした番組に携わったり、リアルイベントや新規事業開発を行う部署に異動して、フィギュアスケートのイベントを担当したり。本当に色んな番組やイベントの立ち上げに関わってきました。テレビ局での仕事は大変なこともありましたが、めちゃくちゃ楽しかったですね!

コロナ禍でメタバースを知って衝撃をうけた


ークラスターを知ったきっかけもイベントを通してですか?
そうです!「バーチャル渋谷」をきっかけにクラスターを知りました。2020年ぐらいの話です。その時はリアルイベントのプロデューサーをやっていたんですが、コロナでイベントができなくなってしまったんですよね。


だから本当にやることがなかったんです。朝起きて、リモートワークですとか言われても、リモートワークすることがないんですよね(笑)
それで、オンラインイベントを企画してみたり色々試行錯誤していて、その時にトラヴィス・スコットというアーティストがフォートナイトでライブをやっているのを見ました。
衝撃でしたね。自分が知らないところでメタバース空間ではこんなことができるのかと。ものすごく可能性がある業界だなと思いました。
ワクワクしてそこからメタバースを急激に意識しましたね。加藤さんの本(「メタバース さよならアトムの時代 」)も読んで、うわー面白いなって。自分が小中学生の頃から憧れていたテレビプロデューサーやディレクターみたいな存在が、今後はメタバース上でコンテンツを生み出すディレクターになるんじゃないかなと思いました。それでメタバースならクラスターだと思ってクラスターに応募したんです。



ー実際に今はどのような仕事をされているんですか?ディレクターの仕事内容も教えていただきたいです。
クラスターではディレクターとは別にプランナーがいるので、流れとしてはプランナーチームがクライアントさんと打ち合わせをして、受注いただくまでの仕事を担当しています。ディレクターはそこから引き継いで、クライアントさんとイベントの詳細を打ち合わせして、実際の制作進行を担当しています。
クライアントさんや社内の各部署と連携を取りながら、自分がコミュニケーションのハブとなり、まとめ役として進めていくのがディレクターの仕事ですね!
またクラスターの場合、どんな空間を作っていくのか、出演者はどうするのか、このボタンを押したらどんな仕掛けが出るようにするのか。ディレクターに話がくる時点では、はっきり固まっていないことが多いです。
その点で、ディレクターの裁量はめちゃくちゃ大きいですね!
今日も打ち合わせをしたのですが、トヨタさんとか日本を代表する企業の方とどんな空間を作ったら面白くなるかの意見を交わして、それを実際に一緒になって作っていけるのはなかなか経験できないことです。自由度が高い分、やれることもたくさんあるので、とても面白い仕事です。
ただし、その案件をちゃんと納品するのもディレクターの責任となるので、そこは必死にやっています。

ーまさに小宮さんのご経験が活きる仕事ですね!
そうなんです。ディレクターはクライアントさんだけではなく社内の各部署との連携も密にあり、多くの人とコミュニケーションを取りながら良いものを作っていきます。その過程は、ものすごく前職の経験が活きていますね。
自分はテレビディレクターだったので、その経験を活かしていますが、他のメンバーは音楽業界やリアルイベントの経験など、それぞれのバッグボーンを活かして活躍していますよ!

メタバース上で誰もが思い浮かべられるような「型」を作りたい


ーコミュニケーションのハブという点では、小宮さんはクラスターのバリューを体現した人に贈られる「ベスト加速賞」も受賞されていますよね。コミュニケーションをとる上で意識していることはありますか?
お話ししてきたように自分は完全な非エンジニアなので、エンジニアリングの方はあまりわからないんですよね。少しずつ勉強もしているんですけど、それでも分からないが故にリスペクトはシンプルにあるんです。空間も制作もエンジニアチームやCGチームのお力を借りないと良いものはできないですから。
ただ、めちゃくちゃ意識しているというより自然とそう思います。クラスターのメンバーって優しさに満ちあふれていると思っていて、分からないことをそのままにする方が、厳しく見られる気がします。優しく教えてくれる人が多いから、コミュニケーションが取りやすいというのはありますね!社内や外部の方の力をたくさん借りることで、より面白い空間が生まれているなと感じます。

ーちなみに小宮さんが印象に残っているclusterの空間はありますか?
現在放送中の「金曜日のメタバース」の前身である「新世界 メタバースTV!!」の中で『メタバース一軒家コンテスト』を開催したんですけど、その時のユーザーさんの発想は本当にすごいなと思いました。
例えば、家そのものがロボットになっていて、操縦席があって、ボタンを押すと空に飛べるとか。

メタバース一軒家コンテスト メタバースTV賞/優秀賞受賞作品
「きょだいろぼ な おうち (Giant Robo Sweet Home)」けぱんだ(Kepanda)さん


その時に綺麗にやろうとしている自分に気付かされましたね。メタバース空間だからもっと自由に自分を解放して描いていいんだと。だから最近はもうメタバース上に空間を作る時に舞台を設置しちゃったら負けだなみたいに思っています

─演者さんの上がるステージを?
はいどうもって現れちゃったら、もうステージじゃんと思って。全部で出来ているわけではないんですが、もっと自由に考えてもいいんだなというのをユーザーさんから教えられるっていう感覚はめちゃめちゃありましたね。
今のユーザーさんももちろんですが、今後はより多くのデジタルネイティブの子供たちがclusterで表現してくれると思うと、自分も刺激をもらえるし、もっとワクワクできるので楽しみです。

ーありがとうございます。最後に、小宮さんが今後チャレンジしたいことについて教えてください!
メタバースって何でもできるんだけど、まだまだ何もできてない。だからこそやれることがたくさんあると思っています。

自分は死ぬまでにメタバースの中で型というかメソッドを作りたいんですよね。例えばテレビだと言っただけで、目に浮かぶビジュアルがあると思います。ベストテンのOPコールとか、ドラムロールの順位発表とか、ドボン床とか。

番組が終わっても、大人になっても、心に残る「ああ、あれね!」って言われるくらいのものを自分が担当してメタバース上に生み出したいと思っています。

あと、ディレクターチームで企画を作って、クライアントさんに提案しにいくのもやりたいですね!

その時に、いろんな経験を持つ多様な人間が集まっていた方が、やっぱりいろんな企画が生まれて、すごく強いチームになれるんじゃないかなと思います。だから、自分はCG経験がないしゲーム会社で制作進行の経験もないから、クラスターに入りたいんだけど何か無理そうかなとかは思わないで欲しいですね。

ディレクターの仕事は、答えがないものに対して答え探しをしているような感覚があって、それがこの仕事の楽しさでもあり苦労でもあります。

クラスターを面白いなと思っていただけたのであれば、何か自分の過去の経験や今持っているものと繋がっていると思うので、その思いを大切にして、気軽に応募してくれたら嬉しいです!

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小宮さん、お話を聞かせていただきありがとうございました。
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