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着物初心者、15分で留袖を着られるかチャレンジ。合格しました!

通っている着付教室の最終試験は、留袖を15分で着る、というものでした。その試験に、先日合格致しました!やったー。

留袖、女性の着物で最も格の高いとされるものですね。
結婚式でお母さんが着ている、黒くて、きんきらの模様が裾に入っていて、紋がついている、あの着物です。

習って初めて知ったのですが、留袖には比翼という飾りの白い衿がついていて、それをきれいに処理しなければならないので、普通の着物よりは手間が多いです(トップ画像にもよく見ると白い衿が見えます)。帯は袋帯の二重太鼓です。
ということで、他の着物よりやや手間な留袖を15分で着られるなら、他の着物は楽に着られるだろうという試験です。

果たして、長襦袢の紐(あるいはコーリンベルト)から、15分で着られるのか?!

できました!ま、一度は落ちたのですが、二回目で。しかも、一度目落ちたのは、背中心が合っていないという問題でしたので、時間は問題なかったです(中心問題にここでも引っかかった笑)。2回の試験とも、13、4分で終わりました。

こんなに早く着られるようになるなんて、2ヶ月ちょっと前の入門時には考えられませんでした。(この年になっての)自分の成長が嬉しいです。

さて、別に競争をしているわけではないので、15分で着られたらエラいとは全く思っておりません。が、私はこの試験は良かったなと思っています。

良かった点は、大きく分けて2つです。

1.早く着られることは、日常で「着たいときに着る」ために便利
留袖着る機会は、格が高すぎて、おそらくほぼないです。しかし、他の着物はお出かけなどに積極的に着ていきたいと考えている私にとって、少しでも早く着られることはとても便利です。それだけ気軽です。
逆に着るのにあまりに時間がかかりすぎると、着物を着て出かけるのがおっくうになってしまうと思います。

2.早くきれいに着るためのポイントは、とても合理的
着物や帯は、慣れるまで手順に手間取ります。それは練習すればできますが、それ以外にも、無駄ない動作を徹底的に教えてもらいました。
早くきれいに着る=無駄がない動作で着る、ということです。
いかに合理的に着るかということについて、驚くぐらいの徹底指導でしたので、それを教えて頂けたのはありがたかったです。
合理的なの、大好き。(なにせclumsyなものですから、無駄のない動作を教えてもらえればミスも少ないですしね)

ほぼ個人指導で、個々人の動きの無駄を省くという指導でしたので、一般化が難しいくお伝えしづらいですが、とにかく、この手の動きは無駄とか、ここだけはしっかり押さえるなど、非常に細かく徹底的でした。

あまりに細かいので、最初は、実は、ちょっと嫌になりましたが、やっていくうちに、それはいかに合理的に着るかの指導だったのだと分かり、それが分かってからは積極的に教えを仰ぎました。大変勉強になりました。

ということで、家でお出かけ用に着物を着る場合も、20分ぐらいで着られるようになり、嬉しいです。

余談。
留袖はどうせ着ないのだから、覚えなくて良いという方もお教室にはいるそうですが、個人的には楽しかったです。だって、なかなか着る機会がない着物を貸してもらって着られるのは楽しいじゃないですか?!
留袖も二重太鼓も、普段はいらないかもしれないけど、だからこそ、着てみる機会があり、私は嬉しかったな~。


メトロポリタン美術館所蔵, Kimono, 1800–1941, Japan
トップ画像の全体像です。
長さは171.5cmだそうです。どこから測っているか不明ですが、古いわりに長い。
私の身長にピッタリ!(笑)


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