【６日目】 プロポーズで渡す指輪を買った

昨日の記事で書いたとおり、ガリ久には同棲している元カノ（偽ブランドちゃん）がいた。

私がその連絡を受けたのは、母と一緒に地元のショッピングモールに向かう車内だった。

▼ 「あんたコレやりなさい！」

ショッピングモールに到着するなり、私と母の話題は「ガリ久へのプロポーズ」で持ちきりになった。

母「元カノと同棲中！？ガリ久くんへのプロポーズ、成功率下がったんじゃない？」

私「いや、むしろ上がったね。やっぱり他の女じゃダメだ！って気づいたと思う。ちょうど別れたタイミングで私が連絡取ったのもすごい、ディスティニー」

母「その自信はどこからくるの…」

こんな会話をしつつ、ガシャポンコーナーの前を通った。

すると突然母が立ち止まり、「あんたコレやりなさい！」と声を上げた。

▼ それがこれ

おにぎりん具３

私「えっなんで？確かにこれ可愛いけど、一瞬でゴミになるやつじゃん」

母「ガリ久くんへのプロポーズで渡したらいいやん！プロポーズには指輪が必要やろ？お母さんがお金出してやるから」

私「えっ？あぁ、なるほど…(?)」

納得する間もなく母が300円を投入。私がハンドルを回す。

出た。

なんかラップに包まれたおにぎりみたいになってて可愛い。メーカーのこだわりを感じる。

中の具材（リング）を確認すると…

よりによって１番微妙な野沢菜ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

▼ このラインナップだよ？

いや、おにぎりの具として野沢菜が出てきたことがいまだかつてあったか？私は無い。全然ピンとこない。「あぁおにぎりの具ね」ってならない。せめて、野沢菜以外のなにかであってくれ。

▼ 野沢菜のような男

まぁでも、この野沢菜は今回のプロポーズにぴったりのデザインなのかもしれないな、と妙に納得した。

たぶん私は、野沢菜のような男にプロポーズするんだ。

この５択でそれ選びます！？って感じの相手。

そりゃ「ねぎとろ」「だし巻き明太」「焼きさば」「角煮」のほうが味が濃くて今は美味しいけど、多分これって年老いたら食べられない。野沢菜が１番やさしい。体にいい。

この５つの具材のどれが１番ガリ久っぽいかと言えば、もうそれは間違いなく「野沢菜」だと思う。間違っても、「角煮」のような男ではない。

だから私は、この指輪をプロポーズで渡すことに決めた。母親に買ってもらった、300円のオモチャの指輪を。

たぶんガリ久のことだから、「このラインナップで、よりによって野沢菜だったの！？」という期待通りの反応をしてくれると思う。

それから、この指輪を渡すことには、もうひとつ別の魂胆がある。

このオモチャの指輪があることで、私のプロポーズに少しだけ＂ギャグ要素＂が出るから、もしかしたら後日、ガリ久のほうから改めてちゃんとしたプロポーズをしてもらえるかもしれない。

私がガチの指輪を買っていくと、プロポーズというイベントがそこで完結してしまうから、ちょっとだけ余白を残しておきたい。

「この前のは冗談っぽかったから、改めて言わせてね」とか言って、きちんとした指輪を買って、プロポーズ返しをされたい。（願望）

そのためにも、この野沢菜にはがんばってもらわねば。

次にガリ久と会うときは、このおにぎりケースをカバンにしのばせて会いに行く。

▼ まだまだつづくよ

100日以内にプロポーズする女💍｜とうもろ こしき｜note