クラブとは

高級クラブってどんなとこ?

高級ホステスこじきちゃんです。

クラブホステスなんて名乗りながら、今までクラブについて何の説明もしていませんでした。
そんなわけで今回は、私が働いている「高級クラブ」について説明します。

クラブとキャバクラの違いって?

まずは様々な夜のお仕事について、雑に説明。

こじきちゃんの雑な<夜のお仕事>紹介
高級クラブ・・・高い!ここで働く女性はキャバ嬢でなくホステスと呼ぶ
ラウンジ・・・・普通!クラブとキャバクラの間
キャバクラ・・・安い!若くて派手な子が多い
スナック・・・・もっと安い!
ガールズバー・・もっともっと安い!

簡単ですね。もちろん一概には言えませんが、多分割とこんな感じです。
クラブは夜の世界の頂点と言っても過言ではなく、基本的に未経験者がポンと入ってくることはあまりありません。キャバクラやラウンジで働いていた女の子が、24〜5歳を過ぎた頃に移籍するお店です。

そのためキャバクラなどと比べてより質の高い接客と落ち着きが求められます。接待に使われることが多いからです。
お客さんのほとんどは社長のため、時にはその場で突然商談や会社の経営にまつわる話が始まり、それが小一時間続くこともあります。そんな時、ホステスが会話に入る余地はほとんどありません。
でもそれで良いんです。ただその会話が潤滑に進むよう、グラスや灰皿を音も無くメンテし続けます。

キャバクラと違い、キャストのおっぱいや脚を触りに来ているお客さんはほとんどいません。もちろん中にはキャストにハマって通い続けるお客さんも一定数いますが、それだけが目的であれば、キャバクラの方が格段にリーズナブルです。


ホステス=社長のビジネスパートナー

クラブに来るお客さんの中には、ホステスを“ビジネスパートナー”のように考えている方もいます。
あなたがもしも社長だとしたら、大きな商談のために取引先を接待する際、まずは料亭などで食事を取りますよね。
普段から懇意にしているお客さんの場合、ホステスはその料亭に無償で駆けつけ、接待を手伝うこともあります。

実際に私も、店のお姉さんが懇意にしている社長の接待に駆り出された経験があります。その時は50人ほどの接待の場に、店のホステス10名で向かい、座敷の上でしゃぶしゃぶを作り続けました。まるで宴会コンパニオンですね。

しかし、派遣のコンパニオンを雇うのでは無く、そうして無償で手伝ってくれるクラブホステスがいることは、その社長にとって自分のステータスを見せつける行為なのです。
取引先にも「やっぱり○○社長はすごい」「こんなに多くのクラブホステスを外に呼びつけるなんて」「普段からお金を沢山使っているんだろう」「やっぱり儲かっているんだな」と思われる上、ホステスに社長のことを訊ねると高評価ばかり。
これは、お金以上に価値があります。

もちろん、無償と言えど交通費として1万円をいただき、料亭後の二次会で店へ来て貰えるので、ホステスにとってもメリットがあります。
いわゆるwin-winの関係ですね。


高級クラブってどのくらい高いの?

高級高級って、どのくらい高いんだよ!10万?100万?
という方のために、クラブの料金について適当に説明します。ちなみに、下記はこじきが過去に働いていたとある店の場合です。

<クラブ料金表>
● 席料(90分)・・・・25,000/人
● 個室料(90分)・・・30,000/室
● ボトル料・・・・・・15,000/本(1番安い焼酎ボトル)
● おつまみ料・・・・・2,000(1番安いピスタチオ)
※別途、税金8%+サービス料20%がかかります

こんな感じです。口座制なので、指名料とかありません。(詳細は省略)
それでは、男性2名で入店してなるべく安く済むように90分間過ごしたら会計がいくらになるのか、試算してみましょう。

● 席料
これは何もオーダーせずとも、クラブの敷居を跨いだ瞬間に発生します。90分と書いていますが、5分で帰っても同じ値段です。
<席料> 25,000円 × 2名 = 50,000円
入店しただけで5万円突破です。若い人は近づかないようにしましょう。

● 個室料
私の店は全席数の約半分が個室でした。来店される方は金に糸目を付けない上、接待の場合も多く人目を気にするため、個室の選択率は50%以上です。
しかし、今回はなるべく安く済ませたいので、個室を使用しないことにします。
<個室料> 0円

● ボトル料
クラブにはハウスボトル(店に来たお客さんなら誰でも飲めるフリーボトルの安い焼酎)がありません。キャバクラならハウスボトルがあるので、いくら飲んでも無料ですが、クラブは席料とは別にボトルを購入する必要があります。
殆どのお客さんはシャンパンボトル(最安ボトル30,000円〜数十万円までピンキリ)を1時間に数本オーダーしますが、今回は一番安い黒霧島ボトル(720ml)のみオーダーしましょう。スーパーで1000円くらいで売ってるアレですね。ここでは15倍です!
<ボトル> 15,000円
しかし、ホステスは基本的におねだりをしません。キャバクラであれば女の子が別のグラスドリンクを頼みたがりますが、ホステスはお客さんから「好きなの頼んでいいよ」と言われない限り、同じボトルをいただきます。
なので女の子のドリンク代は不要です。今回は安く済ませたいので、黙っていましょう。

● おつまみ料
もちろん頼みません。
<おつまみ> 0円


男性2名で90分滞在した場合の会計総額

<席料>50,000円 + <ボトル>15,000円 = 65,000円
2人で65,000円ってことは、1人3万ちょい・・・ではありません。
別途、税金+サービス料がかかります。
このサービス料は店によって様々ですが、10〜30%くらいです。私の店はサービス料20%だったので、
65,000円 × <税>8% × <サービス料>20% = 84,240円
つまり、1人あたり42,120円ですね。

クラブに行って最安値で済むようとにかく慎ましく振る舞ったら、1人4万円くらいです。
高いけど、社会勉強と考えると、割と手が届く金額ではないでしょうか。
ちなみに今回は1本のボトルを2人で折半したため、1人で行くともっと高いです。気をつけましょう。

最後に、ここまで書いておいてなんですが、クラブはお金を気にしていては楽しめません
お金持ちの社長や、会社の経費で落とすから自分は痛くも痒くもない!という、会計金額なんて見もしない人たちが楽しむ場所です。うっかりハマってしまわないように気をつけてくださいね。

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