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ライターとしての自分を守るために、怒らなければいけなかったこと

私はSNS上で誰とも揉めたくない人間だ。

だから、Twitterで他人の誹謗中傷をしたり、誰かの呟きに怒りをぶつけるようなことはただの一度もしたことがないし、今後もするつもりはない。

できるだけ円満に、円滑に。

それは仕事関係の相手に対しても同じで、とうもろこしきとして執筆の仕事をさせてもらう中で関わった人たちとは、常に円満な関係を築いてきた。

相手が多少、いや、かなりおかしなことをしていたり、失礼な言動があったとしても、こちらがそれをうまく飲み込んで、寛大な心で丁寧に対応してきたつもりだ。

だから誰とも揉めていないし、仕事を依頼してもらった人たちからはほとんど漏れなく好かれているほうだと思う。

ただ、さすがにこれは言わなきゃな、と思うことが最近あった。

とうもろこしきとしてライター業・作家業を続けていくために、自分の権利を守るために、我慢してはいけないな、と思うことが初めて起こった。

なので私はとうもろこしきとして活動を始めて丸5年になる今月、初めて取引先に「こういうことはやめてください、困ります」とハッキリ伝えた。

怒った、という表現が近いと思う。

きっと嫌われてしまったし、もう2度とそこで仕事をさせてもらうことはないだろうなと思う。(そもそも私自身もなかったけど)

でも、私は絶対に間違っていない。

この話は、フリーランスで仕事をしている人たちや、ライター業をしたことがある人にぜひ読んで欲しい話です。

自分の権利と品質を守るために、この手の主張は絶対にすべきだし、許しちゃいけないと思う。

前置きはさておき、具体的に何があったかというと、


実は先日、私が過去に記事を納品していたWEBメディアに、勝手にペンネームを使われて、「とうもろこしきが書いた記事」として私が書いてもいない新たな記事を投稿された。


え?どういうこと?って感じだよね。
普通に考えたら意味がわからない。

私は1年以上前からそのメディアとは関わりがないし、そんな記事を上げるという確認もされていないし、報酬だってびた一文貰ってないのに、「こんにちは、とうもろこしきです。今週は私が思うモテる男性の特徴について〜」みたいなノウハウ記事を、今年5月の日付で3本も上げられていた。

は???

と思ったので、気づいた頃にはすでに投稿から1〜2ヶ月が経っていたけれど、この記事はなんじゃい?説明せんかい?と担当者にメッセージを送った。

そのメディアは、課金をすれば記事がすべて読めるけど、しなければ記事の冒頭部分しか読めない仕様になっている。cakesみたいな感じね。

そんな商業メディアが、私の名前を勝手に使って、私が過去に納品した記事に大幅なリライトを加えて、新しい記事として投稿している。

はて、私、このメディアとの契約、1年以上前に切れませんでしたっけ???

何を勝手に使ってるのよ、確認もせずに。そんなん出来るならもう無限じゃん。なんでもありじゃん。

テキトーなライターとかインフルエンサーに1本だけ記事を依頼して、その時だけお金を払ったら、あとは一生そのメディアの現役ライターかのように無断で名前を使って新しい記事を投稿し続けられるってこと?

そんなの無敵すぎるでしょ。永久機関じゃん。そんな契約じゃなかったでしょ。

というわけで、ガッツリ異議申し立てをした。

▼ 実際のメッセージ

すると先方は、

「確認不足ですみません、説明させていただきます!こしきさんに納品していただいた記事の採算が合わなかったため(←私に対してとても失礼)、過去の記事をリライトして新たに投稿してます!変更点あればおっしゃってください!」

みたいな意味不明なことを言い出して(しかも採算合わないは絶対嘘、私の記事は常にアクセス数ランキングTOP5に入っていたことを確認済み)、

は???と思ったので、こう返した。

▼ 実際のメッセージ

相手も自分のやり方がズルいと分かっててやってるから、こうしてしっかり意思を伝えた結果「分かりました、今週中に対応します」みたいな返事がきたけど(いや謝罪しろや)、これこっちが言わずに我慢してたら一生搾取されてたんだよね。

多分ナメられまくってる。とうもろこしき程度の名前なら勝手に使っていいだろう、リライトして最新の日付にすれば課金ユーザーが増えるんだからやったるか、くらいの気持ちなんだろうけど、私はものすごく不快だった。

結局それらの無断投稿記事は、最初に納品した日付に戻されたのみで、勝手に大幅に加えられたリライト文は元に戻されなかった。

その結果、2022年の日付なのに「現役京大生のとうもろこしきです!」(2022年はすでに卒業してるので現役でもなんでもない)という嘘八百な自己紹介になっていたり、

文末が「〇〇しちゃいます♪」みたいな謎にバブリーでイラつく感じにされていたり、

「〇〇する方法を特別に伝授します」みたいな大変上から目線の文言になっていたり、

とにかくもうめちゃくちゃ不快な、私が書いたものではない記事が現在も公開され続けている。

あーーーーーーこの文章の責任って誰がとるんだ?私だろ!これ読んだ人が嫌悪感を抱いたら、その対象は私なんだよ!「2022年はすでに卒業してたくせに…現役とか嘘乙!やっぱりこいつ全部嘘松だ!」みたいに言われるのは私なんだよ!!無断で勝手に色々変えられて、その責任は全部私じゃん。

自分のキャラやライターとしての品位を守るために、些細な言い回しにも気を使って、こだわって書いた記事を納品したのに、勝手に全部変えるんじゃないよ。

そのメディアは完全に金のことだけ考えて、私の文章に下品な煽り(課金への誘導)を大量に投入していて、もう文章を読むだけでもめちゃくちゃ不快だった。

勝手に名前を使ってまで新記事を上げるくらいだから、私の名前で書かれた記事には集客力があると判断してるんだろうけど、それならそうと筋を通して、ちゃんとお金を払って私自身に依頼しようよ。

勝手に名前を使うとか、1番やったらいけないことじゃん。内容も勝手に変えて、書き手に対する敬意が一切ない。


こんなことが起こったので、私は今後寄稿するメディアや担当者の品性はしっかり見極めようと思ってる。

個人で仕事をしていると、こんな風にいいように使われたり、搾取されることが大なり小なりある。
でもそのときに我慢せず、ちゃんと異議申し立てをする。泣き寝入りは絶対しないい。

この記事を読んでいる人も、いつかこんな目に遭うことがあったら、絶対バトってね。
世の中には、ズルい大人がたくさんいるから。

そんな愚痴のような、啓蒙のような、教訓のような赤裸々エッセイでした。

▼ つづき


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