ドリアン助川(2019)『新宿の猫』ポプラ社
どうしても時は流れていくもので、でもその中でぶつかり合う人間の紡ぎ出すドラマが、また時を超えて、記憶とともに僕たちを温め直してくれることがある。変わるものと変わらないもの。変わらないと思えるナニカを持てたのなら、それはとても幸せで、貴い。
ふと遠い昔を思い出すときが誰にでもある。過ぎていった時は二度と戻らないことが当然のようにわかっているのに、意外にも、手を伸ばせばそこにあるようで、今でも取り戻せそう。それくらい近いからさ、大丈夫、今を生きなよ。
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