岩屋毅(2016)『「カジノ法」の真意:「IR」が観光立国と地方創生を推進する』KADOKAWA

画像1

統合型リゾート(カジノを含む)の導入は、日本にとってどのような効果があるのかを解説した入門書。国会での立法の中心的役割を果たした著者による本書から、いっけん批判の多い政策でも確とした理由はあるのだということを感じ取ってほしいところ。

全ての政策的対立にあてはまることだが、一面では悪であっても他面では善であることは当然である。IRも確かに軽犯罪の増加などは事実としてあり得るものの、規制制度の確立による巨大犯罪の抑止やギャンブル依存症の抑制が図られることも事実である。スキャンダル批判の流れに惑わされることなく未来を見据えた議論をしていくべき今日この頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?