石原慎太郎(2018)『天才』幻冬舎文庫

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天才・田中角栄の生涯を一人称視点で描いた小説。田中角栄という一人の人生があったことを厳然として標し続けてくれるだろう。この際、著者の長逝にも哀悼の意を示したい。

先を読み、例え理解されずとも国民にとって必要な施策を打つことが政治の仕事であり、現代の政治家も大いに勉強しなくてはならない。また、田中氏の人を巻き込む力には感心するばかりである。しっかりと引き継いでいかなくてはと思う。それでも、人生とは何と奇なるものであろうか。最後にはそう思わずにはいられない。

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