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【考察】『封印されたフェイクドキュメンタリー - Cursed Video』【フェイクドキュメンタリー「Q」】


はじめに

皆さん、こんにちは。葉月めまいです。

本稿は『フェイクドキュメンタリー「Q」』のYouTube動画、
『封印されたフェイクドキュメンタリー -Cursed Video-』を考察した記事です。
ネタバレを含みますので、視聴後に読んで頂けると幸いです。

↓元動画 ホラーなので苦手な方は注意。










ここからネタバレ有りで考察していきます。

不可解な点はいくらでもありますが、
やはり最大の論点は「見たら死ぬビデオは実在したのか?」だと思います。

この問いに対して、「実在しなかった」と答える場合、解釈は簡単です。
ディレクターとカメラマンの死は偶然であり、5枚目の遺影はディレクターの悪戯。
おしまい。

…………ですが、交通事故はともかく、心不全は不可解です。
では、「見たら死ぬビデオが実在した」と考えた方が、しっくり来るでしょうか?

仮説①

まず、死者と遺影の関係性から考えていきます。

「見た人が死ぬ」と「遺影が増える」という特徴を考え合わせると、
もっとも単純に思い浮かぶのは「人が死ぬたびに遺影が増える」という仮説です。

しかし、この仮説の場合、人数が合わない気がします。
ディレクターとカメラマンの2人が亡くなったのですから、遺影は2枚増えて合計6枚になっている方が自然ではないでしょうか。

いや、そういえば、カメラマンは「遺影が3枚しか映らなかった」と証言していますね。

この点は既に多くの方が「ディレクターは1枚目と4枚目を別とカウントしていて、カメラマンは同一とカウントしている」と考察されていますが、
もしかしたら、カメラマンは本当に3枚しか見なかったのかもしれません。

とすると、ディレクターや視聴者は「カメラマンの死」を含む4枚の遺影を見たのでしょうか?

矛盾

残念ながら、時系列が矛盾してしまいます。

まずディレクターが番組放送の直前に亡くなって、それから立て続けにカメラマンが亡くなっているわけですから、
死亡順は疑いの余地なく「ディレクター→カメラマン」です。

ですが、上記の理屈で考えると、
「カメラマンの死(4枚目の遺影)→ディレクターの死(5枚目の遺影)」でなければいけません。

「人が死ぬたびに遺影が増える」という前提条件が間違っていたのでしょうか?

「遺影が増えるか否かには基準がある」と考えようにも、
その基準を示す伏線が見当たらないので、前提条件は覆しにくいです。

仮説②

「人が死ぬたびに遺影が増える」という条件と「ビデオを見た後で2人が亡くなり、遺影が1枚増えた」という状況を、矛盾なく説明できる仮説はないでしょうか?

「1人がビデオの呪いで亡くなり、もう1人はビデオとは無関係の理由で亡くなった」と考えれば、両方の条件が成り立つのではないでしょうか。

「ビデオを見ても必ず死ぬわけではない」ということになりますが、
そもそも店長だって生きていますし、多くの子供たちが肝試しで借りた経緯があるのですから、この点は問題ないと思います。

ただ、この2つが相次いで起こった理由が見当たらない限り、
単なる偶然ということになってしまいそうです。

偶然であれば、「ビデオの呪いは実在しなかった」という仮説と、
同程度の妥当性しかありません……。うーむ……。

飛躍

偶然でないとすると、人為的に行われた可能性を考えたくなります。

この場合、心不全は人為的に引き起こしにくい死因だと思うので、
カメラマンの方が、ビデオの呪いで亡くなったと考えられます。

では、ディレクターはどうして亡くなったのでしょうか?

結論

はい。さんざん引っ張ってきてなんですが、これ以上は分かりません。

やめてっ! 石を投げないでっ!

まあ、「フェイクドキュメンタリー」自体がテーマなんでしょうし、
結局は全部フェイクってことで一つ……。
考察と謳っておきながら、その結論ではだめですか、そうですか。

とりあえず、また何か思いついたら追記します。

補遺

1枚目と4枚目の遺影が同じ理由について。

ビデオが「呪いで死んだ人物の、先祖の遺影を映す」という性質を持っていると仮定すれば、同じ遺影が複数回映ってもおかしくなさそうですね。

だからなんだ、と言われたら、なんでもないんですけども……。


追記:Q:10の考察を経て、ようやくQ:1の解釈が落ち着きました。

↓Q:10の考察記事


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