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【映画感想】『天気の子』② キャラ語り、主にK&Aプランニング関連

皆さん、こんにちは。葉月めまいです。
本稿はアニメ映画『天気の子』のキャラ語り記事です。

↓ストーリーの感想記事はこちら

本稿にもネタバレが含まれていますので、
本編視聴後に読んで頂けると幸いです。

Amazonプライムビデオ『天気の子』

なお、言うまでもないことですが、本稿の内容は全て個人的な解釈です。











須賀圭介という裏主人公について

須賀さん、絶妙なキャラですよねぇ。

『天気の子』のストーリーラインだと、
どうしても「子供vs大人」の対立構造になってしまいそうですが、
須賀さんがいることで「個人vs社会」の構図が、
明確になっていると感じます。

社会に適応して、大事な物の優先順位を入れ替えられなくなり、
人柱ありきの「晴れ」を望んでしまう須賀さんの姿は、
初見時は、あくまでも「守るべき物を持つ、一般的な大人像」として、
描かれているのかと思っていました。

しかし最終的には、須賀さんさえも警察に抗ったので、
「この映画、ここまで徹底的にやるのか」と葉月は感嘆しましたよ。

3年後に娘を引き取っていて、仕事も成功している様子であるところから、
須賀さんは一時的に「優先順位を入れ替えた」のではなく、
本当に大事だった想いをようやく思い出した、
ということなのでしょう。

視点を変えれば、この映画は須賀さんが、
ある種の「闇堕ち」から回帰する物語でもあったわけですね。

その「」が「社会に迎合すること」であり、
」の象徴としての行為が「警官を殴る」である辺りが、
めちゃくちゃ攻めてるな〜、って感じて好きです。


須賀夏美という狭間で揺れ動く存在について

帆高は「」に象徴されるように「社会に抗う立場」であり、
須賀さんが「社会に迎合した立場」であるのに対し、
夏美さんは「社会に適応しようと試みている立場」な点が面白いですね。

ストーリーによっては、主人公でもあり得るポジションな気がします。

本質的にはアウトサイダーだからこそ、帆高をバイクに乗せられるわけで、
その辺りも作劇上のバランスが巧妙です。


余談、須賀は禁煙していたのか?

細かいところかもしれないんですけど、
須賀さんの人物像を解釈する上では重要だと思いまして。

途中、須賀さんが煙草を取り出して、吸わずに折る場面がありますけど、
「ずいぶん前から禁煙している」のであれば、
そもそもなぜ煙草がしまってあるのか、と疑問に思うなど。

後に夏美さんから「それで禁煙も破って」と言われる場面がありますし、
さすがに禁煙自体が嘘だったわけではないと思うのですが……。


おわりに

そんなこんなで、書き足りなかったことを、
つらつらと綴るだけの回でした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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