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「自問力」

こんにちは。株式会社ゆめみの Keeth こと桑原です。今回は久しぶりに読書感想です。たまたま Amazon で見つけ、表紙の「人生の悩みが消える」の文言に惹かれまして、書店でプロローグ・目次・エピローグのみ読んだところやはり面白そうだなと思い購入を決めました。結論としては買って読んで正解でした。

5つの自問が人生を変える

かなり乱暴ですが、一言で申し上げますと、こちらの書籍は「5つの質問が人生を変える」という事をひたすら説明する書籍となります。

人は、実に1日に3万回以上も自分に質問をし答えているのだそうです。この質問は「選択」だったり、「決断」だったりもしますが、ひっくるめて質問とこの書籍では定義していました。すなわち、この質問によって人生を変えることは可能であるというのが、筆者の主張と私は理解しています。

ではその5つの質問と意味合いをご紹介します。

①自分が得たい結果は何だ?
 → 問題を自分事として捉える
②どうして自分はそれを得たいのか?
 → 自分の目的を明確化
③どうしたらそれを実現できるか?
 → 可能性に目を向ける
④これは自分の将来にとってどんな意味があるか?
 → 良い意味づけ
⑤今自分がすべきことは何だ?
 → 自分を動かす

プライマリー・クエスチョン

5つとも大事な質問ですが、個人的にはこの中でも特に重要な質問だと感じたものは、最初の「自分が得たい結果は何だ?」という質問になります。やはり最初の問い次第で、次の思考やアクションが全く変わりますので、やはり1つ目は特に重要だと思います。

また、本書では第1章で「プライマリー・クエスチョン」という言葉について触れられています。頭の中で自分が自分に問いかける最初の質問のことをプライマリー・クエスチョンと言い、この質問や自問自答を良くしていくことで人生を良くすることができる、ということです。

さらに、自分の能力を超えるような問題にぶつかったとき、「とりあえずできること」から始めるのは悪手であり、行動の限界をつくる決断にほかならないと筆者の方は仰っております。「とりあえず」というワードも自分の思った以上に使っているもので、これは時と場合によっては思考停止しているケースもありますので、とりあえずで考えることから避けるのではなく、問題と真剣に向き合うことが重要ですね。

個人的な注目ポイントリスト

人は刺激を受けて6秒間で一気に感情が湧く
怒っているときなど、すぐに怒りの言葉を口にしてしまいがちですが、そうではなく6秒間待ってみることが良いそうです。というのも、人は刺激を受けてから6秒間で感情が湧くそうで、特に怒っている時は、冷静になるまで待ってから発言するのが良いと。

個人的には怒っている時ただ待つのはハードルが高いので、一度深く呼吸をするか、目を瞑るようにしています。

▼難題が起きたときに「自分にできるだろうか?」と問うと、人はできない理由を探り出す
とても耳の痛い言葉ですが、これは私も過去に何度か経験があります。

「これは今の自分の実力を超えてるしなぁ」
「今持っているスキルでは対応できないしなぁ」
「スケジュール的にも間に合うとは思えない」
…etc

などのように、ついついできない理由を考えてしまった事があり、後から振り返ると全く前に進むように考えていなかったなと。

人によってはこの問を自分にしてもやれる人がいるかも知れませんが、それはその人にとって難題ではなかったのかな?とも思いますが、実力かもしれませんw(どっちやねん)

▼自分にとって未知の問題は自分に答えはない
未知の問題が自分に降り掛かった時、自分が思ってる以上に人はすぐに「自分は一体どうすれば良い?」と自分に問うてしまいがちですが、これは意味がありません。自分に答えがないのですから。

更に成長する一歩前の段階で生まれるものが悩み
この言葉は当たり前なことかもしれませんが、私が何に注目したのかと言いますと、成長する一歩前で悩みが生まれるということは裏を返せば、悩みが生まれないならばまだ成長する段階ではない、と解釈することもできるなと(少々言葉が強いかもしれませんね😅)

これは父親にも言われた言葉でもありますが、まだ自分は余力を残している、努力の余地があるので、壁にぶつかるまでは立ち止まるなと。もちろん、どんな場合にも当てはまるというわけではありませんが、これは心に残っています。

▼人が本当に欲しいものは感情
この言葉は、アメリカの自己啓発書作家、講演家、コーチとして世界中に名前が知れ渡っている アンソニー・ロビンズ 氏の発言で、その感情は以下の6つだそうです。

確実感 … 安定や安心な環境、状態
不確実感 … 変化の喜び、多様性、スリル
愛と繋がり感 … 人との繋がり、愛情、所帯感
重要感 … 正当、大切に扱われる事、自尊心
成長 … より良い自分、成長
貢献 … 他者に役立つ

これは仕事でもプライベートでも活用できるなと思いましたので、しっかり頭に入れておきたいと思います。人は感情で動く生き物ですので、その感情は理解しておきたいところですね。

全て読む必要があるか?

全ページ読み切る必要はあまりないかなと思います。もちろん読めばこの5つの質問がより深く理解できる可能性はありますが、読まなくても良いと思います。

人によっては第1章の5つの質問の説明と、その質問の具体例である2章のみ読むだけでもすぐに理解してしまうかもしれません。それくらいすぐに実践できるものですし、この質問は物事の本質に目を向ける質問のため、解説よりも実践のほうが理解が早い可能性も大いにあります。

ですので、2章まで読んだ後は実践のため一旦本は閉じ、もう少しつっこんだ解説や深堀りした話を読みたくなったときにこの本に戻ってくるのが良いかもしれませんね。私は全部読み切ってから実践しましたが😂

感想

さすがコーチングをされていた方の書籍ということも有り、コーチングの用語をいくつか引用されていました(上記以外ですと「ビリーフシステム」など)。最近コーチングを受けている自分としては、コーチング要素からも楽しく読めました。

2章までで5つの質問の説明と使い方の具体例を話されており、本書の目的自体はある意味で2章までである意味で達成はしておりますが、後半の3、4章は素晴らしいお言葉が散りばめられており、個人的にはやはり4章まで読む価値はあると思います。

不確定な未来に対し、人間はネガティブな感情を持ちますので、防衛本能でプライマリー・クエスチョンで問題を他人事にしようとしがちです。これが負の連鎖を引き起こすキーですので、ここは意識していきたいところです。

以上、本書でも学ぶことは多く、自分の行動の見直しやアンガーマネジメントスキルの向上にもつながったと思います(たぶん…w)。もし色々悩んでいる方、自分の現状を変えたい方は読んでみていただけると良いかと思います。現状打開のきっかけになるかもしれません。

ではでは(=゚ω゚)ノ

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IT 業界(特にweb業界)のとある企業で働いていることもあるので, 仕事関連のマガジンも投稿する予定です. エンジニア的視点よりも,メンバーを束ねるリーダーポジション視点での投稿になります. 割とリアルな話を書きたいと思っていますので, ご興味あれば.

Keeth Kuwahara が日々の業務・生活の中で, twitter でも facebook でもつぶやかない思っていること, 感じて…

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