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地域広報誌 掲載エッセイ⑥

今日は、
地域の農協広報誌に掲載させていただいている
連載エッセイの記事紹介をさせていただきたいとおもいます。
いつもは週末にしていますが、
今回は少し遅れました。

今回は
今年の8月号に掲載させていただいた記事を
紹介させていだきます。

ちょうど執筆に取りかかろうとした6月、
地元の友人や姉たちから、
職場や家庭内で、
「ほうれんそう」が欠けたり
共有が成されなくて、
トラブルが起きたー!
というエピソード話を立て続けに聞いたので、
このような内容の記事を執筆させていただきました。

『アボカド事件』

    世の中には「あいうえお作文」のような頭文字を並べた略語が多数あり私もよく使います。
 毎日お世話になるのがお料理の基本「さしすせそ」。

砂糖、塩、酢、醤油、味噌など調味料を入れる順番は本当に大切です。

他に、「まごわやさしい」。

まめ類、
ごま、
わかめなどの海藻類、
やさい、
さかな、
しいたけなどのきのこ類、
いも類。

バランス良い食生活に役立つ和の食材の頭文字。
日本が長寿国になったのもこの昔ながらの食材の組み合わせのおかげのよう。

 そして、私がいちばん意識している言葉、「ほうれんそう」。
最近では「かくれんぼう」を使う職場も多いようですが、
報告、連絡、相談。
又は、
確認、連絡、報告。
勤めたどの職場でも耳にタコができるくらい口が酸っぱくなるくらい飛び交っていました。
いえ、学生時代の委員会や部活動からでしょうか。
いいえ、小さい頃からでした。

 一人なら自由気まま勝手気ままにできますが、仕事では危機管理にも繋がり、
不信感をも生んでしまうこともあるので、
他者と物事を行うには共有することが大切です。
仕事や他人との間だけでなく夫婦や家族の間でも必要です。

 小学時代、「出かける前はどこに行くか誰と一緒か何時に帰るかきちんとお家の人に伝えましょう」とよく言われました。

 我が夫婦も喧嘩の原因は「ほうれんそう」。
「集まりで夕飯いらないなら、先に言っておいてー」等々。

 そして、実家でも「ほうれんそう」の大切さを痛感する事件が。

 ある日植物たちに水をあげていると一本の木の芽が出ており両親に尋ねると……。
「俺が植えたアボカドだ」と父。
「私が植えたアボカドよ」と母。

どうやら二人ともよく食卓に並ぶアボカドの種を植えた様子。しかも偶然同じ植木鉢に。
でも、生えてきた芽はひとつだけ。
「また私が植えたものを勝手に掘り出したのね」
「俺が植えたときは何もなかったぞ」と、夫婦喧嘩がはじまりました。
 そうなのです。父はよく他の人が植えた鉢を使い私も被害にあったことがしばしば。
花の種を蒔き札もさしていたのに大根が生えてきたことも。
私のお花はどこへやら。

今度はよりによって
同じものを同じ鉢に植えたものだから、
どっちが植えたアボカドかで揉めることに。

 数日後、心を痛めたアボカドくんは枯れてしまい、今度は家族揃ってアボカドの種をひとつ植えました。
そのアボカドはみんなに見守られすくすく育ちました。

 その後、何か新しく植えるときはお互いに伝えるようになり、
日常生活でも「ほうれんそう」を心掛け穏やかになりました。


以上、広報誌に掲載させていただいた記事でした。
この"アボカド事件"に関しましては、
以前noteでも記したことがありましたね。

この原稿を提出した際に編集長から、
「今回の内容は身近で起こりがちなことなので反響がありそうですね」
とお返事がありました。

人と何かをするときに大切な「ほうれんそう」。
私も"共有"を日々心掛けます。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日も皆様にほっこりが訪れますように🍀

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