『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』田中 卓志
ああ、面白かった。
最近読んだエッセイの中でも特に良かった。
素直で癖のない文章は読みやすく脳内で田中さんのクルクル変わる表情が浮かんで来る。
2021年に亡くなられたお母様の事を書いた「最高の食事」は以前『ベスト・エッセイ2022』に収録されていて既読だが、再読しても涙腺崩壊。
笑えるものや切ないもの、オシャレではないけれど、田中さんのひとつひとつのエピソードが人間味を持って伝わって来た。
時にシュールで、さくらももこさんを思い出す瞬間もあった。
まえがきもあとがきも体温を感じられて凄くいい。
初エッセイにして秀逸。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)