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『もう明日が待っている』鈴木 おさむ



以前読了した「僕の種がない」に続き本作もとても良かった。

本文中に"この物語は「小説」である”の一文があったがほぼ実話に近いと想像する。

読み終えて真っ先に沸き起こった感情は切なさ。
デビューから決して順風満帆だったわけではなく、メンバー、マネージャー、スタッフ、皆の努力が実を結び花開いていったであろうに。

公開処刑とも言われた番組中の謝罪をリアル視聴していた時の心のざわつきを思い出す。

事務所の圧力に屈するしかなかった彼等の無念を思うと胸が締め付けられる。

作者の悔恨の情と共に彼等へ向かう温かなエールが心に響いた。




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