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違法 不法 脱法 合法 非合法 適法

はじめに

似た表現の違いをまとめてみます。
最初に結果として作成した表を載せておきます。

違法⇔適法

辞書によると違法とは

法に背くこと。

Oxford Languages

法律・規定などにそむくこと。また、その行為。

goo辞書

というです。また「違反」という言葉もありますがこれは、法律・規則・契約・協定などに背く行為に対して用いる表現です。よってこの中で法令に絞った表現である「法令違反」は「違法」とほぼイコールの関係にありそうです。

そして違法の対義語が適法です。

不法⇔合法

辞書によると不法は

法規・人倫に反すること。

1 法に違反していること。また、そのさま。違法。「―に侵入する」「廃棄物の―投棄」⇔合法。

2 道理・道義に背くこと。また、そのさま。無法。理不尽 (りふじん) 。「―な要求」

goo辞書

とあります。goo辞書では意味によって違法や無法と同意表現になることが示されています。しかし、違法との違いとして社会的・倫理的な非難の意味が含まれる可能性について指摘している人もいるようです。詳しくはこちらの方まとめていらっしゃるのでご確認ください。「違法」「違反」「不法」「不当」「非合法」「脱法」の違い - 社会人の教科書 (business-textbooks.com)

また、対義語は合法です。

脱法⇔順法、遵法

辞書によると脱法は

法律に触れないようにして悪事を働くこと。うまく法律の網をくぐること。

Oxford Languages

法律に触れないような方法で法律で禁止していることを行うこと。うまく法の裏をかくこと。「―行為」

goo辞書

とのことです。適法や合法との違いは大前提として悪事であるという点でしょう。中にはまだ法令が追い付いていないだけで、規制されるまで時間の問題というような行為も含まれるでしょう。情報化社会になってからはできることが増加・複雑化したため法整備の遅い日本では脱法状態の行為は横行しているのかもしれませんね。

また有名な例は「脱法ハーブ(ドラッグ)」ではないでしょうか。日本では2010年頃から流通していたようですが、当時は堂々と店舗を構えて販売している売人もいたようです。そのアングラ感や不安から購入を躊躇する客に対する、「合法だから」「違法じゃないから」という口説き文句として「脱法」という表現がよく用いられていたようです。

薬物に関してはブラックリスト形式で規制がされていたので、ほとんど同じ物質だが少しだけその組成を弄ることで所謂「脱法」状態を作り出していました。

対義語は順法、遵法です。

まとめ・表

改めて表にまとめるとこんな感じでしょうか。悪事の項目は法令が善の絶対的な基準ではないという体である程度の自由度を持たせてみました。

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