見出し画像

シェアキッチンの起業ばなし

001/CheeseCakeRevolution 加藤人士さんの話

★はじめまして。
私たちは名古屋でCloudEatsKtchensというシェアキッチンを運営しております。シェアキッチンは、いろいろな方が予約をして、スポットで作ったお菓子屋やお弁当、加工食品などを販売したりなんだりラジバンダリ(古い)していただく場所です。
立上げの経緯とか運営面とか詳しい話はおいおいしていくつもりですが、シェアキッチンに携わると、とにかく面白いことが多いです。そんなシェアキッチンに纏わるあれやこれやを、ゆるーくアウトプットしていくことで、もっとシェアキッチンの認知がひろがるといいな~と思います。

さて、記念すべき第一回
実際にシェアキッチンを使ってビジネスをされている方にスポットをあててインタビューしました。

店舗を持たない濃厚バスクチーズケーキ専門店
CheeseCakeRevolutionを立ち上げた加藤さん
敢えてオタフクのエプロンを着用したショットです


https://ccrevo.base.shop/ 画像をタップするとサイトに移動します。
instagram :  cheese_cake_revolutions



〈はじめに〉
クラウドイーツキッチンを利用して半年が経過する中、毎月注文数が増えているこだわりのバスクチーズケーキ専門店CheeseCakeRevolution代表の加藤人士さんに事業立上げの経緯からシェアキッチンの活用についてインタビュー形式で伺った内容をまとめました。

クラウドイーツ(以下CE):バスクチーズケーキは少しずつ人気がでていますね?
加藤さん(以降加藤):CheeseCakeRevolutionをスタートしてから約半年たちました。
クラウドファンディング(マクアケ)から始まり、独自サイトでの販売も増えてきています。
SNSの活用により新しいお客様・リピーターが増え、近隣のバーや居酒屋さんからも声がかかり、卸販売まで広がっています。

CE:この事業をはじめることになったきっかけはなんですか?
加藤:コロナで”自分の身は自分で守る“必用性を感じ急遽起業の道へ。
飲食店の店舗責任者として働いていましたが、コロナ禍で突然売上が90%ダウンするという苦い経験をしました。
飲食業界には手厚い補助がありましたが、また同じようなことが起きても今回の様な補助金をあてに出来ないうえ、会社の運営体制の変更も重なり、自分の身は自分で守ろうと起業の道を選びました。
しかし、すぐに良い物件が見つからず時がたってしまい、お店が無くても始められる商売として取り組んだのがシェアキッチンを利用したバスクチーズケーキ専門店の立ち上げです。

CE:無店舗ブランドを立ち上げたのはどうしてですか?
加藤:自身の出店プランの中の一つの柱として考えていました。
お店をはじめるにあたり、来る人・来ない人、お酒を飲む人・飲まない人を幅広く取り込み、どのように収益を上げて商売を持続・発展させていくか?を課題として考えていました。
その中で「食事後の手土産」「営業時間外のネット販売」「在庫を使わず売上を上げる」というテーマを整理し、物販できるバスクチーズケーキや熟成肉製品などをお店でテスト的に提供してみました。
その結果、圧倒的に評価の高いバスクチーズケーキを主力にネット通販専門店“ CheeseCakeRevolution”を無店舗でスタートさせることに決めました。
ただ、始めるにしても製造許可はもちろん、数を作るキャパと設備が条件に見合う場所が必要です。いくつかシェアキッチンに行きましたが、唯一条件が合い、始めるタイミングもぴったりだった、当時まだ工事中のクラウドイーツキッチンを利用することに決めました。

 CE:世界を旅してこのチーズケーキと出会ったということですが。
加藤:チーズケーキを選択した理由は、旅をしながら海外の飲食店を巡ったことがきっかけです。
スペインに行ったとき、サン・セバスチャンという場所の世界中から人が集まる有名なバル“La Viña”を訪れました。そこで本場のチーズケーキの味と作法に大変な感銘をうけました。それをどうしても自分で再現したくて、日本に帰って試作を繰り返し、やっとのことで完成したものをお店で提供するとお客さんの反響が大きかったので「これなら行ける!」と自信をもつことができました。
それ以外にも、チーズケーキとワインを合わせたり、塩をつけて食べることも差別化がし易く、ホールで売れる可能性も高いため、このバスクチーズケーキに出会って良かったと思っています。

※余談ですが、バスクチーズケーキというものは本場スペインには無いそうです。特徴的なバルLa Viñaのチーズケーキを区別するために日本でのみバスク地方のチーズケーキという意味でこのような括りにしているのだそうです。

CE:クラウドファンディングを活用したのはなぜですか?
加藤:ネットショップより購入確立の高いのがクラウドファンディングです。ネット上でただモノを買えるようするだけだと限定感・緊急性が薄れ、友達にさえ、今はまだ買わなくてもいいやと思われがちです。
その点、クラウドファンディングはイベント性が高く、掲載も簡単で支援にも期限があることで買っていただける可能性が高いのでスピード感をもってスタートさせることができました。

CE:クラウドファンディングの活用はとても面白い視点です。おすすめな点はありますか?
加藤:コストを抑えて商売スタートするには特におすすめです。
応援購入(注文)を受けた分だけ作れば良いため、ロスが出ません。
かなりローリスクで、成功体験にもなります。だめでも理由がわかりやすい。注意点は、手数料20%分の利益を考えた値付けをしておくことと、写真はこだわって撮ることです。写真は自分も反省点です。

CE:結果はどうでしたか?
加藤:開始4日で目標達成しました。
儲けより食べてもらうきっかけをつくりたいと考えていましたが総額77万円の支援をうけ、シェアキッチンの利用料を払い、日にちを分けて段階的に発送しても、そこそこのフードプロセッサーが買えるぐらいの収益がありました。BASEを利用してネット上にお店をつくり、SNSもはじめたのでリピーターになってくれる方も増えてきています。まずは食べてもらう機会を少しでも多くすることが重要で、PRするためのスキルを磨いていこうと思います。

 

Makuakeに出品し4日で目標達成!!

CE:シェアキッチンを使ってうまくいったこと、いかなかったことは?
加藤:最初は苦労しました。
自分はパティシェでは無いので、キッチンを時間単位で借り、いきなり数十個のチーズケーキを焼くということが初めてだらけで想定できていないことがたくさんありました。
製造から箱詰めまで行い近くの運送会社に持ち込むまでを1日で行っているので、1番最初は想定よりかなり時間がかかりましたが、何度もシミュレーションを行い工程を見直すことで、どんどん生産性が上がり、今は7種類までつくれるようになっています。コツは1時間にできる生産量を判断できるようにすること。急速冷凍の活用なども重要だと思います。

CE:ありがとうございます。今後の活動について教えてください。
加藤:海外も視野に活動していきたいと思っています。
もう少し時間をかけてCheeseCakeRevolutionの認知と販売数を増やしつつ、多くの人とつながり、海外経験を活かして国外も視野に活動をしていくつもりです。チーズケーキ専門店をやりたいというよりも、自分が好きで得意な料理の知識・スキルを活用しながら既成概念にとらわれず活動していきたいと思っています。お店を持つことは目標ですが、柔軟な発想で、自分らしく事業を成長させていくつもりです。



CE:最後にクラウドイーツのシェアキッチンを利用して良かったポイントを教えてください。
加藤:まとめるとこのような感じです。
・初期費用をかけずすぐに始めることができた
・スペースと機材に量産できるキャパシティーがある
・テスト・お試し感覚で利用できる
・時間当たり生産性を考える事でコストダウンできる
・設備が充実しているのでアイデアがたくさん活かせる
・自分でここまでの設備を持てないので機械だけでも借りに来たい!

CE:これから始めるという方にとっては、大変参考になるお話でした。ありがとうございました!
加藤:ありがとうございました!


〈あとがき〉
CheeseCakeRevolution代表の加藤さんは、若かりし頃に世界一周した経験と、様々な人との出会いから、思い切ったアクションと思慮深く考えることができる方です。今回は紙面の都合で割愛しましたが、熟成肉についてもものすごく造詣が深く、探求心も見習うものが多くありました。そちらはまたお時間あるときに・・・。

愛知・岐阜・三重にお住まいでクラウドイーツキッチン丸の内を使って一度飲食店や副業での販売をはじめてみたい方、許可付きキッチンが必要な方、
是非ご連絡を!
www.cloudeats.jp

ご興味のある方は公式ラインアカウントからお友だち登録をお願いします。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?