チームと共に成長する|2年間の挑戦とこれからの新たな展望を語る
この記事は、Cloudbaseに4人目のメンバーとしてジョインしたソフトウェアエンジニアの佐藤琢斗が、入社から約2年間のCloudbaseでの歩みを振り返り、会社やメンバーの成長について語ったインタビュー形式のnoteです。約1年半前に公開された入社時の記事からの心境の変化など、ぜひ比較しながらお楽しみください!
まずは、これまでの経歴を教えてください。
2020年に新卒で株式会社DeNAに入社しました。そこではライブストリーミング事業部に所属し、バックエンドエンジニアとして既存ライブ配信サービスの運用・開発をしていました。最後の1年半は、新規のライブ配信サービスの立ち上げからリリース、運用まで携わらせていただきました。
4人目のメンバーとしてCloudbaseに入社したきっかけや背景を簡単に教えてください。
詳しくは入社時に公開した上記のnoteへ書かれていますが、ざっくり言うとビジョンへの共感と、人や事業の成長性ですね。
続いて、Cloudbaseにジョインしてから約2年間の組織や役割の変化について、それぞれの時期のエピソードを教えてください。
~ジョイン後の半年間~
創業初期はエンジニアが少なかったことからチームと呼べるものは存在せず、個の集合体のような組織でした。例えば、お客様のクラウド環境のリスクをスキャンするスキャナーのコンポーネントから、スキャン結果を返送するAPI、結果を表示するWebフロントエンドなど、全ての領域の開発を行っていました。その他にも、お客様のニーズを理解するためにCOOの小川と一緒に商談へ参加していました。新たに作った機能を提案し、お客様からいただいたフィードバックを元に開発を進めるというサイクルをひたすら回す日々でしたね。
~半年から1年~
この時期にエンジニアが7~8人に増えました。それまでは先ほど述べた通りスキャナーやWebフロントエンドなど、全てのコンポーネントをメンバー全員で担当していましたが、人数が増えるにつれて各コンポーネントのオーナーシップが曖昧になるという課題が出てきました。例えばスキャナーやAPIサーバ、Webフロントエンドで何か詳細な調査やエラーが発生した際に、担当者が明確に定まっていないことで動きづらさが生まれてしまったり、特定のメンバーの知見に頼ることで負荷が集中してしまうケースがありました。
この状況を改善するため、プロダクトチームはスキャナーのコンポーネントにオーナーシップを持つスキャナーチームと、スキャン結果をプロダクト機能へ還元する部分にオーナーシップを持つアプリケーションチームの2つに分かれることになりました。そして私はアプリケーションチームの所属となります。
結果として、これまでに一人で担ってきたタスクを他のメンバーに引き継ぐことになり、自分の手から様々なものが離れていくことになりました。タスクが減り、常に把握しておくべき情報が減ることによって認知負荷が低減された一方、これまで以上の価値を発揮できるかどうか不安な気持ちを味わった時期でもありました。
結果的に、その心配は杞憂に終わりました。負荷が軽減されることによって、より本質的なプロダクト開発に時間を割けるようになりましたし、自分の知らないところでCloudbaseの優秀なエンジニアたちが想像を超える素晴らしいシステムを次々と作り出してくれることに、驚きとともに仲間に背中を預けることの大切さを実感しました。
~現在~
コンポーネントのオーナーシップの所在をはっきりさせるという課題から生まれた2つのチーム(スキャナーチームとアプリケーションチーム)でしたが、時を経た現在ではそれぞれのチームにエンジニアが増えたことでチーム間の輪郭がより鮮明になりました。チームが持つ責務や、システムの境界に関する議論が目に見えて増加しています。そういった背景もあり、事業だけではなく今のシステムの将来を描き改善するようなプロジェクトが走り出しました。
また、これまで各チームにはチームリーダーという役割があり、実は私がこれを担っていました。しかし、事業の成長やメンバーの増加に伴い、チームリーダーの役割が変化し、再定義をする必要が出てきました。そこで私と同時期に入社したスキャナーチームの成瀬が中心となって整理が進み、チームリーダーに代わる新たな役割としてEM(Engineering Manager)が設けられました。
ここまで聞くとチームリーダーを担っていた流れで私がEMになったように思うかもしれませんが、私は現在EMではありません。議論をした結果、Cloudbaseの状況を考慮すると、私はEMではなくIC(Individual Contributor)の役割を担った方がバリューを発揮できるだろうという結論に至り、現在進行形でICとして貢献する努力をしています。
現在、アプリケーションチームのEMは杉田が担っています。杉田がチームの生産性に関わる様々なタスクを巻き取ってくれるため、私はICとして開発に集中することができ、ここでもまた仲間に背中を預けることの大切さを肌で感じています。
独自の視点で描く、メンバーの魅力
代表・岩佐と長く一緒に仕事をする中で、どのような変化を感じていますか?
最近の様子を見ていると、以前に比べて肝が据わってきたように思います(笑)。些細なことを気にしなくなりました。どんなニュースにも一喜一憂せず、あまり動じません。プロダクトに対して確固たる自信があり、メンバーに対して絶大な信頼があるからだと思います。
しかし、単に鈍感になったというわけではなく、人の気持ちを理解し共感する繊細さは今も持ち続けています。そこが彼の本当に素晴らしいところです。
特に尊敬しているメンバーを教えてください。
優秀なメンバーばかりで選ぶのが難しいですが・・・。今回はエンジニアの成瀬と岩井をご紹介します。
成瀬は先ほどもお話した通り、Engineering Manager(EM)というCloudbaseにおける新しい役割を定義し、開拓した人物です。スキャナーチームのEMとしてはもちろん、エンジニアのプロとして商談や既存顧客のサポートミーティングに同席してお客様の課題解決に並走していたり、もちろん開発にも尽力していたりと、みんなから信頼されているメンバーの一人です。
岩井はコードや設計において、驚くべきアイデアを次々に生み出す達人です。発想や手法がいつも斬新で、同じエンジニアとして良い刺激を受けています。チーム全体で切磋琢磨していく上で、欠かせない存在です。
Cloudbaseのベースを築いたエンジニアが明かす、プロダクトチームの魅力と挑戦
Cloudbaseに転職してよかったと思うことを教えてください。
色々とありますが、一つ挙げるとするとプロダクトシステムの基盤部分を築けたことです。これはスタートアップ企業だからこそ経験できたことだと思います。これまでに、VMスキャンや即時対応が必要なリスクなど「Cloudbase」の重要な構成要素を設計・開発させていただきました。プロダクトをリリースしてから現在まで、みんなでゼロから作ったシステムが好評を得て広くご利用いただいていることに誇りを感じています。さらにプロダクトに磨きをかけて、Cloudbaseのミッションである「日本企業が、世界を変える時代をつくる。」を達成したいと考えています。
成長をさらに加速させるために必要な、現状の課題はなんでしょうか。
チーム内で ”同質化” と ”カルチャー” の境界線が曖昧な点です。現在、エンジニアはリファラル採用で入社をしたメンバーが多いのですが、結果としてどうしてもチーム内の同質化が進みやすい環境になっています。同質化はカルチャーとしての雰囲気を形成する一方で、チームの多様性や創造性を阻害してしまう可能性があります。今後の成長を考える上で、どこまでが望ましいカルチャーであり、どこからが好ましくない同質化なのかを見極めて線引きをしていく必要があると考えています。
どのようなチームを築いていきたいですか?
信頼をベースにしたチームを作りたいです。私自身のテーマでもありますが、集団で何かを成し遂げるにあたり、互いを信用できる関係性であることは一番と言っていいほど重要です。「この人に任せておけば間違いない」という個人的に得られる信頼感だけではなく、「このチームに任せておけば安心だ」と他のチームからも思われるような組織を作りたいです。
信頼はどのように生まれると思いますか?
やはり仕事を最後までやりきることだと思います。何か新しい挑戦に挑んだ際には、失敗だったのか成功だったのかもわからない状態にはしないことが大切だと考えています。難易度に関わらず、どんな仕事も最後までやりきることが難しくも信頼を築く鍵だと考えています。
Cloudbaseにはどのような方にジョインしてほしいですか?
Cloudbaseのバリューの1つである、“With”な考えを持った方をお待ちしています。自分だけではなく、チームや事業、お客様の視点で物事を考えられるような、視野が広い方がカルチャーフィットすると思います。
また、プロダクトを”Unlock”させるには知識や技術力がキーになることもあるので、それらに敏感な方も大歓迎です。
最後に、候補者の方へメッセージをお願いします。
事業が成長しているフェーズでは、次々と難しい課題や面白い課題が生まれます。Cloudbaseはまさに今、そのような状況です。だからこそ、それらを楽しみながら一緒に解決していける方にジョインしていただきたいと思っています。ぜひ一緒に働きましょう!
この記事を読んで少しでもCloudbaseが気になった方は、是非下記のリンクからお気軽にお問い合わせください。