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UXリサーチの可能性を感じた私の学び ~RESEARCH Conference 2022に参加して~

こんにちは😊 金子ゆりです。

5月28日土曜日に開催された「 RESEARCH Conference 2022」に参加してきたので、そこで刺激を受けたことを書き留めようと思いました。

こちらが公式サイトです ↓↓

🌱 このイベントで「わくわく」したこと

このイベントはオンラインだったので、YouTube Liveとmiroを併用して開催されました。なので、YouTubeを聴きながらmiroを覗く形で参加しました。

私が特に楽しい気持ちになったのはmiro会場です。

参加者同士の"ご縁"を生む仕組みづくり

以前常葉大学で行った「Open Lab」のように「登壇者と参加者が交流できる仕組み」はもちろんあったのですが、「参加者と参加者が交流できる・しやすい仕組み」もありました。(どこかで参考にさせていただきたいです…!)

「参加者交流ボード」というものがあって、自分のプロフィールを書くスペースが作られていました。
それによって、自分以外でどんな人(職種など)が参加しているのかが一目で分かり、「この人たちと一緒に参加しているんだ…!」という一体感が生まれているように感じました。

公開SNSを記載するところもあったので、このイベントが終わった後も、お互いにつながりをもてるようになっていました。

今回のmiro会場に関して、私は"ご縁"が生まれている場所だと思いました。このイベントに参加しなければ出会うことがなかった人、名前は知っていてもつながるまでにはいけなかった人…
そのような人たちが、同じ日、同じ時間に集い、UXリサーチについて一緒に考えているという空間で出会い、交流することができるということは、このイベントに参加することで生まれた大切な"ご縁"だなと思いました。

特に、自分のプロフィールを書いたところに、誰かが付箋でメッセージを書いているのを見て、なんだかほっこりしました。

新しい言葉や考え方が生まれる場づくり

先ほども書いた、登壇者と参加者が交流できるスペースもありました。そこでも盛り上がりを見せていました。

書いている方はほとんどプロのデザイナーの(仕事をデザイナーとされている)方々だったので、学生の私にとってはとても刺激的な言葉や考え方が飛び交っていました。

身の回りの生活を省みて「確かにこの考えって大事だな」「こういう考え方って実際はここからきているよね」「こういう考えはしない方がよさそう」など、質問を含めていろいろな方々の思いが付箋に貼られていました。

同じ登壇者のお話を聴いてるので、私が「あ〜たしかになぁ…🤔」と感じたことと同じことを思っている方がいると、うれしくなりました。


🌱このイベントで学べたこと

このイベントは、UXリサーチやデザインリサーチの実践することで見えた、価値や可能性を広く伝えることが目的でした。
このイベントでされたお話を自分ごととして考えることができた中で、印象に残ったお話を書き留めます。


福神漬けとキーマカレーのお話

「リサーチ文化を組織に埋め込むために実践したこと」というタイトルでお話しされた平野さんのセッションは、とても聴きごたえがありました。
そこで少しおもしろい言葉が出てきました。

キーマカレーではなく「福神漬けがメニューからなくなると困る」と顧客は言いました。

これはどういうことかと言うと、
キーマカレーを、カレーというカテゴリーで考えるのではなく、カレーを味わうという体験で見ているということでした。

最初はどういう意味なのか一瞬混乱しましたが、福神漬けをカレーに「ついてくる」ものではなくて「メニュー」として認識することがカレーの体験なんだ、というふうに落とし込みました。

顧客体験の一部を切り取ってみたときに、
「ユーザーはそこまでをより良い体験として認識している」
という考え方が、インサイトの発見につながりそうだし、ユーザー目線で考えるということなのかもしれないなと考えました。
(平野さんで言うところの「ユーザーは福神漬けを食すまでをカレーを味わう体験として認識している」)

今まで気にしていなかった考え方だし、顧客に寄り添うことってそういうことか🤔と思いました。
私は普段カレーと一緒に福神漬けは食べませんが、これからは一緒に食べようと思います!

🍛🍛🍛🍛🍛


ぐるぐる妄想ジャーニーマップ

「行政も使いやすいデジタルサービスを作れることを証明したい」のタイトルでお話された宮坂さんのセッション。

ユーザーテストをしないものはリリースしない

この強い言葉が印象に残りました。
この言葉の裏側には「自分の脳内妄想で作ったサービスを世に出さない」という言葉が隠れていると感じました。

私たちが勉強しているのはほとんどが大学内で作っているものなので、宮坂さんのように、実際に社会で動かせるようなものではないということは事実としてあります…。

ですが、ユーザビリティテストをせずに自分の妄想で作られたジャーニーマップをもとに作ったサービスが世に出てしまう恐ろしさは、私でも分かるような気がしました。

ジャーニーマップだけではなくペルソナにも当てはまるような気がしますが、ユーザーを「顧客」として見るのではなく、「かけがえのないひとりの人間」(miroの付箋より抜粋)として考えることが大事だと、改めて気付かされました。

作ったカスタマージャーニーマップをもう一度見つめてみて、「これって本当にユーザーのために作られているものなのか?」と問いかけて「ユーザビリティテスト」を行うことで顧客目線に立ち戻ることを繰り返す姿勢をもちたいです。

宮坂さんの「テストをすればするほど良くなっちゃった」という言葉に思わず笑みが溢れました😊

✍️😵‍💫✍️😵‍💫✍️


次のステップへ進むために

「ゼロからのスタートアップ 立ち上げにおけるリサーチ事例」というタイトルでお話されたtakejuneさんと瀧本さんのセッション。

このセッションは私が共感できる瞬間が多かったように感じました。

何が分かれば次のステップに進めるか?

この言葉は私の中でとても強く共感できました。

最近は「目的意識を掲げながら手法を使おう!」と意気込んでいますが、それまではただただ手法を使うだけでした。

きっと「目的」のさらに奥の「次に進むために、今何が分かったらいいのか」までを考えることなのかもしれないなと思いました。

経験として、リサーチをしてみたは良いけれど、「この後って何をすれば良いんだっけ…」と止まってしまうことがよくありました。
他にも、前に行ったリサーチと今やっているリサーチが、ほとんど一貫していない、意味のないリサーチをしてしまったこともあります。

目的は目的としてとても大事だけれど、なんとなく1つずつ掲げるのではなくて、先に進む道をつなぐために手法を使っていきたいと思いました。
使う前に自分で一度言語化をしてみることで乗り越えられそうです。(今でも少し苦手…。)

🥾🥾🥾🥾🥾


誰かの言葉を自分の言葉で置き換える

最初にも書いたとおり、このイベントはmiroを使っていたため、参加者の皆さんの言葉や考えが目に見えていました。

同じセッション内容を聴いていると、「あ、それ私もちょっと思ったな」という感想があちらこちらに見えました。
ですが、残念なことに私の頭では言語化する力がありませんでした。

誰かが書いたものを見れば「そうそう!」と思うのに、自分が第一発信源となることはできなかったです。まだまだ勉強不足です😰

そこで、miroで誰かが書いた言葉たちを自分の肥やしにしようとメモにまとめることにしました。
そのときに「そのまま言葉をもってきても勉強にはならないだろう」と思い、自分の言葉で言い換えることにしました。

誰かの言葉を今の自分から出てくる言葉で、より深く自分の中に落とし込めるような気がします。落とし込むためには一度、頭の中で整理し、理解する必要があるからです。

そこで疑問に思ったことや気になったことは本やネットで調べるところまでやろうと考えています✏️


🌱おわりに

今回のイベントでは、上では書ききれないほど、たくさんの気づきがありました。

どこかで誰かが書いていると思うのですが、UXリサーチは「よしやるぞ!」と思ってやるものではなく、「考えていたらいつの間にか行っていることがUXリサーチだった」の方が多いと思います。

顧客の目線に立つだけでなく、自分ごととしてリサーチをしてみる。意識しようとしなくても、自然と顧客へ目線がいくことができればと思います。

最後に
今回登壇してくださった方や参加した方々のもつ熱量に圧倒されっぱなしでした。反対に、「デザインを考える人々は、こんなにもすてきな考えをもった方々なんだ」と、改めて自分が飛び込もうとしている場所の温かさを知ったような気がしました。

今回のイベントが、今度自分がリサーチをするときの「肥料」になっているとうれしいです。(肥料にしてみせる…!🌱)

福神漬けとカレーライス🍛

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事では当日のセッション内容、miroの付箋内容の一部を、私なりに解釈して書き留めています。
そのため、どこか違うニュアンスが含まれていたり、間違いがあったりするかもしれません。その際はご一報いただけますと幸いです。

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