見出し画像

ZINE-2023

 外は雪が降っております。日暮里や南千住辺りで写真撮影して「ゆ~き~はふ~る~あらかわ~くない~」とSNSに投稿しようかとも思いましたが、交通事情等も考慮してやめておきました。今日は仕事も休みになりました(その代わり来週月曜は祝日なのに出勤になりましたよトホホ)
 今回は昨年行われたZINEフェスティバルで入手したZINEについての記事です。


そもそもの話

ZINEとは

 ZINEとは、定まったルールがなく、自由なテーマ・手法で作られた冊子のこと。読物・アート・地図etc.を載せたものが多く、新しいメディアとも言える。紙1枚でできたZINEも多い。読むのはもちろん、インテリアとして飾ったりコレクションするのも自由。

ZINEフェスティバルとは

 ZINEフェスティバルとは吉祥寺にあるBOOK CULTURE CLUBさんが主催する、ZINE好きの人が集まるイベント。基本的には吉祥寺で開催されることがほとんどだが、ときどき関東以外での地方開催もある。

昨年足を運んだZINEフェスティバル

5/13、6/3・4、10/7・28:吉祥寺
8/19:浦和

厳選したZINE

『大人修学旅行vol.1~吉祥寺ウォールマリア』

 吉祥寺を修学旅行先と想定して作られた事前学習レポートの体をしたZINE。吉祥寺外縁部のビルを『進撃の巨人』で巨人達の侵攻から街を守る城壁「ウォールマリア」になぞらえ、また吉祥寺を4つのエリアに分けて、吉祥寺の過去・現在・未来の都市計画について綿密に調査して作られている。吉祥寺の都市計画について調査した論文と言われても驚かないクオリティー。

『部屋本~インテリアオタクの偏愛暮らし』ゆき(Instagram @yuki_tanosiku)

下が紹介するZINE、上にあるのが購入時にもらったコラムが掲載された1枚

 著者のゆきさんがご自宅に置いている家具や小物、部屋の模様替えやDIYをどのように進めたのかをご自身が描かれたイラストを用いて紹介していて、店についても書かれている。収納用品についても書かれているのがありがたい。

『それいけ!食いしん坊クラブ~ゆるいふたりの食い活記録~』わんぱく食いしん坊クラブ(Instagram @kuishinbo_club)

 中学校の同級生であったかっちゃん・なおちゃんのお二人が2015年に再会してから東京中の店を食い歩いた記録。いろいろなジャンルの店について書かれている。エピソードごとに書かれているので、店に至るストーリーも楽しめる。

『Beer Travel』TOA(X @toaworks)

裏表紙(こっちが表紙だと勘違いしていた)とポストカード。

 実在するビールの味をイラスト化し、キャラクター2人の物語に仕立てたイラストブック。パステルカラーを基調に描かれているのも含めて、ファンタジー要素が詰まったイラスト。缶のラベルの体で描かれているのも粋。

『HOTDOG STOCK』伊藤奈緒(Instagram @utoi)

本物のホットドッグと同じく袋に入れられているという秀逸な仕掛けも

 著者の伊藤奈緒さんがホットドッグが食べられる身近な店舗(ファーストフードやカフェ)で食し、そのホットドッグについて詳細に書かれているもの。細部まで再現されたイラストと犬(ホットドッグだけに)のイラストが印象的。

『ZINE文房具』こま(Instagram @komabungu)

一気に2冊購入

 著者のこまさんが細い黒ペン(vol.1)、雑記帳としてのノート(vol.2)を実際に試してみた感想が書かれたもの。書き込みができるおまけページが入っている気配りも◎。

『ホットサンド帖』まきのみそら(Instagram @misora_makino)

購入した際に著者のまきのみそらさんご本人に「ホットサンドメーカー是非買ってください!」と言われたのが印象的だった。

 ホットサンド愛好家を名乗る著者のまきのみそらさんが直火式のホットサンドメーカー(お母様がアウトドアブームに乗っかって購入したものをおしつけられたそうで)で作ったホットサンドレシピが100以上掲載されている。どれも(直火式のホットサンドメーカーを持っていれば)手軽に作れるレシピばかりで、また断面の美しさが際立つ写真が並んでいる。さすがは武蔵野美術大学に通う学生(’23で4年生だそうなので今年の3月で卒業?)。

まだまだ紹介したいZINEがあるのですが

 如何せんきりがないのでここで一旦止めておきます。今後は3/2(土)に松戸で、3/23(土)に吉祥寺でZINEフェスティバルが開催されるので、足を運んでみては如何でしょうか。

ZINEの可能性

 ZINEは新しいメディアとしての大きな可能性を秘めている。紙媒体として決まった形を持たない、フリーペーパーと雑誌の間を自由に行き来できる創造性が最も大きい。また、PDFにすれば電子書籍としてフィールドを広げることも可能(そうなると自分の好きなことについて出版するファーストステップにもできる)である。

さいごに

 ZINEはどちらかと言えばアートに近いぶん、文学フリマとの親和性がかなり強いように思えます(コミックマーケットとの親和性もあるにはあるが、文学フリマのほうがより強い)。
 文学フリマのまとめ記事もいい加減書かなければならないのですが、その前に月が変わったので月例の読書記録を先にUPしようと思います。

ではでわ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?