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ブランディングの失敗例

自分の職場では夏期講習が始まりました。いつも通り忙しい日々を送っています。

とある日の授業後、中学生へのブランディングの話になりました。「中学生を増やすにはテスト対策やって、しっかり丁寧に面倒を見ておけば生徒は増えるはずなんだよなぁー。」と今の教室長(上司)はいつも言っています。そこに関して私も同感で「中学生を預かるならそれが当たり前だ」と思っているくらいです。
しかし、会社の中にはそう考えない人もチラホラいます。そんなチラホラいる人たち、基本的には「テスト対策は自分でやれ」「都立なら偏差値60後半の進学重点校や自校作成校を目指す」と言って難しい問題だらけのテキストを学校の進度の半年以上先まで先取りし、できない認定するとクラスから追い出してしまう、なんてことをします。
そんなことをして生徒を集められるのはせいぜい◯◯アカなどの難関国立私立受験を標榜し、難関国立私立に通う中学生(富裕層の家庭のそれ)がウジャウジャいるような、頂点実績を狙うところぐらいです。
地域密着を打ち出している学習塾であるにも関わらず、マーケティングができていないのか疑問に思います。弊社が事業展開している地域は東京の東部、つまり下町エリアであって、都心部ではありません。富裕層が少なく、進学先として基本的に都立高校への進学を希望する家庭が多いエリアです。ということは頂点実績を狙って、何がなんでも偏差値の高い学校に行かせようとする塾よりも、普段の定期テストで点数を伸ばして、第一志望の学校に入るために勉強する塾の方がニーズは多いはずです。
現在、私の職場は定期テスト対策中心のやり方で生徒が増え、中学生の在籍人数は全校舎で一番多いそうです。
と、ここまでがブランディングの間違いに気付いて修正した結果、上手く行きはじめた例です。

実はブランディングを大失敗しているにも関わらず、それにすら気付かず手遅れになってしまっている例もありますが、それはまたの機会に。

それでは

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