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「ヒトの人生」を扱う全ての人へ。キャリアコンサルタント資格取得のススメ。

こんにちは、くろえもとい高尾です。突然ですが…

第13回キャリアコンサルタント試験に合格しました!

私事で恐縮ですがこの度、キャリアコンサルタント試験に合格しました!
(なおキャリ協受験。第12回で学科合格、第13回で実技合格という亀スピードでしたが、筆記試験は約9割、論述はA評価、面接はB/A/A評価でした。)

せっかく受かったので、そして、受けたことにとてもプラスのインパクトを感じているので、こちらで「国家資格キャリアコンサルタントを取得することのメリット」について、あるいは興味を持った人におすすめの勉強法について、書いてみようと思います。

目次
キャリコンを取ろうと思ったきっかけ
キャリコンで一体何を学ぶのか
どんな人が学んでいるのか
資格取得は割と大変、それでもキャリコンを推す理由とは
もはや「働く」に携わる人は皆受けたほうが良い説
次回予告:試験対策のリアルって?

キャリコンを取ろうと思ったきっかけ

さて、キャリコン文脈でこの記事を読んでくださった方は、「誰だよ」感が強いと思うので、簡単に自己紹介をさせていただきます。

私はもともと

・マーケティングのコンサルティングファームでUXコンサルタント
・ベンチャーの福利厚生の会社でインハウスマーケター

という、一見するとキャリコンとは無縁のキャリアを歩んでいたのですが、社会人生活を営むなかで、いくつかの違和感にぶち当たりました。

・ユーザに単にモノを売るより大事なのは、ライフも含めたキャリアの充実(心の穴の根本原因はむしろこっち)なのではないか
・従業員がキャリアに求めるものは、年齢・性別・フェーズ・外部環境などによって一人ひとり違うのではないか
・だとすると、会社の売上を上げるという方向を目指しながらも、個人の満足や生活の豊かさを実現するという方法はないのだろうか

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そういった疑問を持つなかで、私の関心は徐々に「個人のキャリア」「個人の集合体としての組織」に移っていきました。そんななかで知った「国家資格キャリアコンサルタント」という資格。私は以下の点で魅力を感じ、キャリコン取得を目指すことになりました。

・人事・組織系の職種は未経験のなかで、組織構築およびキャリア支援に近い職種にキャリアチェンジしたかった
・既に副業のなかで実施していた対人支援に役立てたかった

キャリコンで一体何を学ぶのか

何もしないよりは資格があったほうがいいだろう、と思い気軽に始めたキャリコンの勉強。何を学ぶのかは事後に知ることとなりました。が、私はこの学習について、今につながる実りがたくさんあったと感じています。

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※上記はいずれも、キャリコンを受験する上では必須の書籍です。

具体的には、以下のようなテーマについて、学んでいきます。

●人のキャリアや人生に関する理論
・キャリアカウンセリング理論
・発達理論
・カウンセリング理論
・メンタルヘルスの基本
●キャリアコンサルティングの技術
・キャリアコンサルティング技法
●社会に関する知識
・組織キャリア理論
・統計調査
・人事管理、労働関連法令
・社会保障制度
・キャリアコンサルタント制度、関連法令
・性格診断などのアセスメント
●実技
・ロールプレイング演習
・グループワーク演習

個人のメンタルヘルスから、キャリア理論、カウンセリング理論、最新の求人倍率・法令の変化まで、予想以上に幅広い領域を学ぶこととなりました。これは「ヒト・組織に関わる仕事」をする上で、全てのベースとなる知識だと思います(実際、資格取得だけではなく、仕事理解や昨今のニュースの理解などにもめちゃくちゃ役にたった…!)。

どんな人が学んでいるのか

そもそもこのキャリアコンサルタント資格、そもそも受験要件が結構厳しいのも、特徴の1つです。協会の出している資料から抜粋すると、

・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
・平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方(平成28年4月から5年間有効)

つまり、実務経験を3年以上行っているか、所定の課程を卒業する必要があります。専門実践教育訓練給付金という仕組みはあるものの、時間的・金額的に結構タイトなものでもあるので、コミットメントおよび目的意識の高い仲間が集ってきます。私の知る限りでは、

・現在対人支援をすでにしている方(臨床心理士さんや医師の方など)
・これまで営業などをしていてキャリアチェンジをしたい方(人材系などが多かったイメージ)
・これから対人支援をしたいと思っている方
・社内での資格取得が推奨されており、キャリアアップのため
従業員の理解・支援が必要な方(社長さんなど)

など、さまざまな方がいらっしゃいました。それぞれに仕事や家庭があるなかで、ある人は仕事の時間を、ある人は家庭の時間を、またある人は睡眠時間を削り、それぞれ参加されていたことが印象的でした。

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資格取得は割と大変、それでもキャリコンを推す理由とは

上記を書きながら、対策がしんどかった日々を思い出したのですが、それでも私がキャリコン取得を推したい理由は、「人生を味わい尽くす術」を教えてくれたからだと思います。

・相手主体で考えられるようになり、人間関係が穏やかかつ円滑になった
・(自分の場合、ですが)転職の面接対策にもなった
・自分自身のキャリアの点検にもなり、自身を客観的に見れるようになった
・自分自身のキャリアをより自由に、大きな幅で捉えられるようになった(=自己肯定感のアップ!)

などのメリットがありました。特に「自分自身のキャリア」に関しては、一生向き合っていくこと一度学術的な系譜も含めて自分の中に浸透させ、時間をかけて検討する価値のあることだと思います。
勉強期間を通して、自らのキャリアに向き合い、「これまでのキャリアは難だったのか?」「これまでの人生をどう意味づけしていくべきか?」「自分はこれからどうしたいのか?」「どうありたいのか?」など、他人のケースにも触れながら、じっくりじっくり考えていくことができます。
すると次第に、自分の中にある「変わらないもの」「大事にしたいもの」が、見えてくると思います。キャリコンの勉強が、私にそういうものに気づく機会をたくさん与えてくれました。

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もはや「働く」に携わる人は皆受けたほうが良い説

上記は「自分の人生を良くする・考える契機とする」という観点での有用性でしたが、これは仕事をする上でも、大きく役に立つと思います。

キャリコンサルティング全般を体系的に学ぶことができた
他人とのコミュニケーションの型を身につけられ、仲間との関係が円滑に
傾聴の基本を学ぶことができて、仕事およびそれ以外の人間関係がうまくいくようになった
同じ興味関心領域を持つ、様々な仕事に就いている人と出会えた
・結果として、他人の人生の幸せをより願えるようになった

このように、自分だけではなく他人の人生についても、少しずつ、広い認識や理解をすることができるようになっていくことを感じられると思います。
他人の人生を応援したい」、「他人の人生に関与するならポジティブな影響を与えたい」、「仲間の役に立ちたい」、「大事な人にきちんと寄り添いたい」、「成功に近づける伴走者でありたい」。
そんな志、興味関心を持っている人には是非受けてほしい資格です。

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次回予告:試験対策のリアルって?

ここまで読んでみて、受験を少しでも検討した方がいらっしゃったら、とっても嬉しいなと思います。
次回は、実際に受験中の方、受験を検討している方向けに、私の「やったこと」「やらなかったこと」「効いたこと」「効かなかったこと」などの対策方法を公開します。誰かの役に立つといいなと願いつつ…。

以上、くろえでした。(Twitterもやってるよ!)
ちなみに、キャリコンとしての相談業も実はほそぼそやってるので、気軽にお声がけください🌟


UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。