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銭湯日記(2024年7月)

ありぱんです。noteはすっかりお久しぶりなのだが、意を決して、ずっとずっと、どうしてもやりたかった企画を、今日から始めることにした。

それは「銭湯日記」だ。

銭湯にいるときには、大抵何らかの思考が整理されるし、かつそれを忘れてしまう。こうやって書き留めることで、後から振り返って思い出せたり、あるいは共感してくれる人もいるかもしれない、という期待もあり、書き進めていくことにする。

◎ルール
・行ったお風呂はどこか
・どの時間帯に行ったか
・どのようなことを考えたか
・その他/ひとこと
この4つを記載する。(真似して書き留めてみたい方、ぜひご一緒に!!!)

銭湯は大抵写真禁止のため、文字の多い記事になることうけあいだが、ついでに東京〜神奈川界隈の銭湯に詳しくなるおまけ付きだ(と思う)。
銭湯好きの方には是非読んでいってほしい。


1銭湯目:ひばり湯

思考が混濁していたので、平日夜閉店間際にいつもの銭湯へ駆け込み。今日考えたこと↓

・ひばり湯の個人的ホームポジションが埋まっていた。同時に3人ほどのお客さんがいたのだが、他のお客さんもそのスペースを好んで入っていた模様で、水風呂に交代で入る謎のルーティンができていて面白かった。自分しかその区画を好んで入っている人はいないと思っていたので(?)競合出現への驚きと、謎の親近感を持った。

・会社のチームとマリオワンダーは似てるのかもしれない。(画面の枠内でみんなでそれぞれ動く。ハンドルは各々が握っているが、暗黙的に「良さ」や「あるべき」の定義はあり、じょじょに難易度の高いステージに皆で引き上がっていく様子)

・家風呂では出来ないことが銭湯にはある。(動きが大きい、温度差を作ることができる、他者がいることで自分の存在を認識できる、など)

・「相手が友だちと思っていなくても友達だと思える/信じられるか?」(私は相手が友だちと思っていなくても友達だと思えるかと言われると多分違っていて、相手の発言や行動、優先順位などから類推しているように思った。別の友人が、「友人であるかどうかは自分で決めることであって、相手がどう思っているかは関係ない」と言っていて、自他の境界があるなかで世界を眼指したらどんなふうになるんだろう、と思うなど)

・風呂と仕事のメタファーはまさに温度である。(18度!寒い!厳しい!→20度!まあいれる!→22度!結構いれる!→30度!不感温湯か?だいぶぅっといれる→36度!これが不感温湯!もはや入っているかわからない!→38度!水風呂と行き来したくなる!→40度!ずっとはいられない!→42度!熱い!→44度!ムリ!というグラデーション、仕事にも似ているような気がする。だとして、冷たい方が仕事?熱い方が仕事?)

微病み状態だったが、銭湯に行けて少しスッキリしたのでよかった。また、今回は銭湯に入る前に麦茶を買ったのが大正解ムーブだった。水分不足は良くない(あたりまえ体操)。

2銭湯目:朝日湯源泉ゆいる

(銭湯ではないような気もするが)久しぶりにアウフグースしてもらいたくなり、川崎・朝日湯源泉ゆいるへ。今日考えたこと↓

・ゆいるの炭酸泉はの唯一無二。ぷかぷかしていると身体からぷちぷちとした泡が出ていく感覚は、ここでしか味わえない。

・ヴィヒタを使ったアウフグースは人生初。香りがとても良くうっとり。しかし、いつもサウナハットを忘れてきてしまう、せっかく持っているのに😭

・ところでゆいるは諸々の温度管理が最高だなと思う。外のととのいスペースはいい感じに風が入って涼しいし、デッキチェアが最高。炭酸泉は不感温湯がやっぱり最強だし、水風呂がすごい。最深部の水深は135cm(男性は150cm)もあるらしく、普段は少し苦手とする冷た目の水風呂(13度前後)もアトラクションっぽくて楽しい。銭湯だと水風呂でゆるむ感もあるが(20度前後の場合、つい長居してしまう)長居を許さない冷たさもまた良い。

・小学生未満は入館出来ないので、子どもが駆け回る銭湯もまたエモしだが、川崎らしい客層(若者多め、夜が更けるに伴い人が増えていく感覚)が感じられるのもまた良い。最近無料送迎バスができたのも激アツ、ぐっと行きやすくなった(帰りは市営で十分)。

・ゆいるはご飯も美味。いわゆるサ飯ってやつか。私はスパイス系の飲み物と、カレーと、麻婆豆腐が好き。今回「国産牛のステーキペッパーライス」がリストラ対象とのことではじめて食べたけど美味しかった。次はゴマ豆乳坦々蕎麦を食べたい。

・休憩スペースもまた良い。PCから離れ、寝転がって漫画を読むだけの時間に、つかの間の仕事からの解放感が得られる。現代人は空間の制約なしにスマホ/PCを手放せるタイミングがあるのだろうか(反語)。

ゆいるで考えたことを書こうと思ったのに、結局ゆいるの宣伝になってしまう。料金が安くはないのでたまにの贅沢でまた来たい(とか言いながら結局隔月くらいでは来ているのだが・・・)。

3銭湯目:天神湯

休日のこれまた閉店間際に滑り込み。今日考えたこと↓

・やっぱり銭湯日記を書こう。(ずっとnoteアップしようと思ってできていないので、小出しにしたほうが良さそうだから)

・己の誕生日くらい、己でハッピーになろう。(色々と考えていたが、誰かに何かをしてもらえる/もらえないといった期待を持たず、自分のやりたいことをやる日にしよう)

・温冷交代浴は「冷」のほうの水温が大事かもしれない。(低すぎると身体に負荷がかかるし水風呂をすっ飛ばしたくなるので良くないが、かといって水温が高すぎると十分に緩急がつかず、冷涼感や「生きてる〜」の感覚が得られづらい。天神湯は熱湯があるので、緩急が付きやすいが、一方で水温が少し高めなので、「ととのう」というよりは「ゆるまる」という感じ)

・年の差ある(そしておそらく親子ではない)同性二人が銭湯で談笑しているの、たいへん微笑ましい。仕事先の上司部下とかなのかな〜、そういう関係性には無性に憧れる。

水風呂のほうがなぜか落ち着く、という不思議な銭湯体験。

4銭湯目:小杉湯

高尾山に登頂したのち、汗でぐちょぐちょになった姿で(高尾山口駅横のスーパー銭湯にも興味があったが、疲れすぎて眠すぎたので電車で爆睡してから)助けを求めた高円寺・小杉湯。ミルク風呂が好きすぎて、混雑が苦手な私でもなお行きたくなるのだが、今回は入場制限ギリギリだった…すごい…今日考えたこと↓

・ミルク風呂はやっぱり最高。たまたま入浴中に、ミルクの原液?新しいやつ?を継ぎ足してもらえてハッピー

・そして温冷交代浴はやっぱり最高。しかし、水風呂のところに人がたくさんいて、どんどんぬるくなっていき、20度を突破していた笑

・ところで、なぜ銭湯の温度計は壊れていがちなのだろう?ひばり湯もそうだけど、そんな温度だったら死ぬわ、みたいな温度を平気で指していることがあり、不思議。温度計はどうして壊れるのだろうか。過労?

・小杉湯はダイバーシティでインクルーシブな感じの銭湯(語彙)なのだが、水風呂とミルク風呂を渡すところにすみっコぐらしが何匹かいる。私はサンリオ信者でありサンエックス信者ではない(どうでもいい話だが、かつてリラックマの強火担だったが、グッズの供給が少なくなり、降りた経緯がある😭)ので特にどうとも思っていなかったのだが、子ども連れでいらしているお母さんからすると、こういう遊べるものがあると、子どもが退屈しないで楽しんでくれるからありがたいのだろう…と感心した。

・小杉湯はスタッフの数、サービスの派生、新しい商品の仕入れ、現在は花王で固められたアメニティなど、やっぱり公衆浴場の1歩も2歩も先を行っている。それでいて、若い子たち〜親子連れ〜老人まで、幅広い年齢の方が自分の場所、と認識しているのはすごい。プロモーションがすごいのか、成り立ちに秘密があるのか…こういう(ミーハー層も、古参層も取り込んだ)銭湯は珍しいと思うし、そういう目線でもこの銭湯のことを知りたい。

・10円1分のドライヤーよりも、20円3分のドライヤーのほうが、結局良い。(10円1分だと、乾き切る前にケチって2分くらいしか乾かさず、中途半端な状態になるため)そして、20円がポーチに入っているのを目撃したときの衝撃と感動は計り知れない。。。

・とか思うとやっぱり銭湯日記を書かないといけない。

都知事選当日でもあり、選挙に行った人にタオルサービスをしていたのが印象的だった。

七夕でもあったので、しっかり短冊も書いた。子どもなどがいないとどうしても季節感に取り残されてしまうので、こういう機会は積極的に乗っかっておきたい。

5銭湯目:中野寿湯温泉

華金、ずっと食べたかったお好み焼きを食べて満足してからの銭湯。今日考えたこと↓

・ここは天井高い(上を見るとすごい閉塞感がなくすっきりした気持ちになるのでおすすめ)割に柵が低いので、男湯の壁の装飾なども見えるのだが、男女同様に「美肌の湯」と書いてあるようだ。「お湯がまろやかで肌触りが良く、肌につややかな潤いを与えてくれる」とのことだが、男性にもそれを訴求しているんだ、というシンプルな驚き。

・この銭湯は、近隣の他の銭湯と比べて「常連さん同士というわけではなくても会話が発生している」ような気がする(普通は明らかに常連さん同士だなっていう面々が会話をしている)。これは、銭湯をある種の「社会」とみなしている人が多いことの証左なのだろうなぁ。

・他方、自らの精神鍛錬とボディメイクに集中されているお客さんもいた(肩甲骨回し、二の腕振り、胸部マッサージなど、美意識の高さに脱帽)のだが、もしかしたら銭湯は「社会」とみなすか、「個人と向き合う場」とみなすかの割合が人によって異なるのかもしれない。その点で、自分は社会として逸脱した行動をしていないかを気にしつつ、でも内面世界に入る手段として、こうやって観察/考察をなしているのかもしれない。

・比較的いつもいる淡々とした店員さん、普段どんなことを考えているのか知りたい。

ちなみに中野寿湯温泉は中野区で唯一の温泉銭湯なんだとか!今まで何度か何の気なしに行ってたけど、どーりでとろんとしたお湯なわけだ…!

6銭湯目:朝日湯源泉ゆいる

日中、あひるのペックルのグッズを発売当日に買いに行くも、全売り切れ。タッチの差で最後の1個をおじさんに取られる。悲しすぎて泣きながら銭湯へ。今日考えたこと↓

・銭湯3大恐怖は「熱いお湯が突然出てくる」、「身体を給水口に吸われる」、「滑ってコケる(最悪意識を失う←経験あり)」そのうち2つはやじるしを書いてあげることで回避可能なのだと思うと、書いてもらうのも大事だな(どこだっけ、小杉湯とかは書いてあった気がする)

・ゆいるの真骨頂は実は風呂(深さは川崎市では初めてという1,200mにまで到達、基準の25.8倍の成分含有量の温泉を掘り当てたんだとか。首都圏では珍しい高張性)、そして(当然ながら)しょっぱい!しょっぱいって知らなかったので驚いた。
・炭酸泉は琥珀不感強炭酸泉なのだが、まじで癒やしがすごい。ぷかぷか浮いているだけでどこまでも思考できる。
・外気浴エリアに扇風機つけてくれた人にノーベルととのい賞を授けたい。

・ゆいるのご飯はやはりスパイスカレー(インカの目覚めの揚げたやつが美味しすぎる)が至高(次点で掬い麻婆豆腐)なのだが、どて焼きという新しい神商品を発見してしまった。500円でこれなら一生食べていられるゾイ。
・初めて飲んだモリンガハイ、、、あり!身体に良さそうな味!

・あとは家の収納をどうするかなどを考えていました

油断してダラダラしていたらバスが終わっていて冷や汗。本当に最後の最後は鶴見線で浜川崎駅から鶴見駅に向かうといいということを学んだ。URLは再掲になっちゃうけどとりあえず。

7銭湯目:ひばり湯

お友達が遊びに来ていたので、一緒に銭湯へ。今日考えたこと↓

・いつも一人で入る銭湯にお友達がいるのは面白い。自分のこの銭湯でのリズムは5分で温→冷を1周、というスピードなのだが、友達のそれとは微妙にあわないときもあり、でも各々のスピードでお風呂に入れるということが貴重だなと思った。気を使う仲の場合、相手に合わせてのぼせたりするが、そういうのがなくなったのは、仲の良さゆえか、年ゆえか。

・そういえば私は電気風呂が好きかつ得意で、水風呂も15度を切らなければOKという感じでかなり許容度が高い方だと自負しているのだが、女湯で水風呂にいきなり全身ダイブする人は(熱狂的サウナーがいるゆいるや、温冷交代浴を推奨している小杉湯以外では)あまり見ないこともあり、この差はどこで生まれているのだろう、ということをふと考えた。感受性なのか、面の皮(?)なのか、訓練や経験ゆえなのか。

・自己内省ではない銭湯のあり方も好き。

私は銭湯に行く道よりもさっぱり爽快な帰り道が好きで、特に夏はこの開放感がたまらなく良いな、ということを感じていた。
(再掲だけど↓)

8銭湯目:野田の湯

有給を取得しピューロランドへ。日中楽しく幸せな出来事がたくさんあったのもつかの間、あまりよくないことが起きて精神的に疲弊してしまい、家で鬱々とした状態だったので思い切って銭湯へお出かけ。今日考えたこと↓

・自分は家族という観点でのハードシングスが多いほうだと思うが、そういう親ガチャ的なものとか、自分の身をおいた運命のようなものに今までよりは絶望しなくなっているように思う。それは「自分」という最大の課題を解けるかもしれないと思ってきたことによるものだなと感じた。例えば、銭湯に行くこと、物理的な移動が伴うこと、それらでこうやって心が洗われ整理される一連のプロセスを信じられることから分かる。それだけではなく、認知行動療法など、「自分の認知」を内省し、矯正することで、少しずつ自分の置きどころや課題は解決でき、それによって「運命」のように見えるものだって変えられるんだ、と少しずつ自信が持てたからのようにも思う。

・世の中には「帰る場所」がある人、ない人の2種類がいて、自分は前者にずっとなりたかったし、誰かのそれでありたいと願っていたのだろうと思う。自己効力感を得たいだけかもしれないけど。

・最近家のものをきっぱり捨てようと思えたのも、自分の家が帰る場所に少しずつなっているからかもしれない。ものとの決別には勇気がいる。

・銭湯は思考爆発の兆しをきっちり具現化するのにちょうどよい場。課題があるときこそ、銭湯に行くのが良い。それから、人との関係においてモヤモヤがあるときにも、同様に銭湯に行くのが良い。LINEの返事を気にしだしたら風呂、とすることで、自分の狭い視野を少しでも緩めてくれる効果があるように感じる。

・昨今の生成AIの台頭により、文との向き合い方が変化したように感じる。自分でうまいことまとめなくて良いから、とにかく脳がカラになるまで「出す」ことが重要になった。そういうときこそ、思考を整理し、一旦出す、銭湯が大事なのだと。

・そのように考えると、思考は「ダムのメタファー」で考えられるようにも思う。ダムに思考があふれると放流が発生し、思考に流れが生まれる。一方、乾いた状態が続けば当然ダムの水は淀み、思考は混濁していく。

・自分が持っている思考の歪み、例えばルッキズム的なものについて、他者への目線から直すか、自分への目線から直すか、というのは鶏卵だが難しいと感じる。

・この富士見湯、女湯だけかもしれないが、サウナがおそらく恒久的な措置として休止されていた。水風呂などもあり、サウナーには申し分なさそうなラインナップだが、温浴施設の運営の難しさなのか。繁盛して整理券状態になっているサウナもあるなかで、安定運営にはなにが必要なのだろう。

この日は内向きに思考が拡散していく感覚を、うまく銭湯できれいにできたような気がして嬉しかった。コーピングとして最高。
それから、近くのローソンが(主にサンリオ的な意味で)始まっており、最高だった。これからひばり湯に並んで、通う。

サンリオグッズも色々あるで!

9銭湯目:万年湯

仕事終わりに『ルックバック』を鑑賞。いつも映画を見ると、脳内に感想や考察がぶわっと駆け巡るのだが、今回はそういうことをあまりしたくないような、不思議な気持ちになった。とにかく号泣してしまったのだが、ハンカチを出すのに失敗してぐちゃぐちゃ。帰りがけに近くの銭湯。ここはリニューアル後何度か来ているが、夜は初来訪かも。今日考えたこと↓

・万年湯は独自の文化や空気感が流れていて面白い。一言で言えば(聴覚情報だけではなく視覚情報も含めて)「せわしない」とも言えるか。昼間に来たときはあまり感じなかったが、夜は近隣の飲食店での労働を終えた婦人たちが集っているのかもしれない。

・まず不思議だったのは謎の洗体文化。お互いに呼び合ってなのか、上手な人がいるのか、身体を洗う専用のタオルを持っていて、背中を洗ってもらっていた。その方はかれこれ5人くらいの背中を洗っていたのだが、仲間内では「あいつ背中洗うのうまいらしいよ」みたいになっているのだろうか。にしても、洗われた人は無表情だったり、洗われた後の背中が真っ赤だったり、色々と気になるところはあり、あれは何だったのだろう。私は、どんなものであれ独自の文化が形成される銭湯は良い銭湯だと思うので、温冷を繰り返しながらぼうっと眺めるのみであった。

・身体を洗う/洗われる様子を見ながら、ひとはbeingとdoingを分けたがるけど、どちらも併存するよなぁと思った。doingでありながらbeingであることはきっとできるし、その割合というかグラデーションだよなと。

・水風呂は22度。これくらいだと長居できてちょうど良いというのもあるが、当たり前に混雑していて(サウナが付いているわけではないのに)これも独特だなと思った。

・誰かになにかを教えてあげたくなるときや、誰かに教えてもらうときはあるけど、その人の知識が有益であるとは限らないことが物事を難しくさせているなという気付き。

銭湯を出たのは閉店直後の0時頃。流石に7月も後半になると熱帯夜感が強く、大久保の町並みも相まって、さながら海外にいるような気持ちになった。

10銭湯目:常盤湯

昼間は妹の引っ越し手伝いで重労働を行い、夕方からは清澄白河で友人らとご飯。美味しいごはんに舌鼓を打ち、その後「せっかく東側に来たんだから…」と気になっていた銭湯にIN。今日考えたこと↓

・常盤湯は一言で言えば「機能性鬼高銭湯」である。男性側は入場制限が入っていたのも頷ける。炭酸泉、シルキー風呂、電気風呂といった具合だ。ラインナップが充実しすぎ。電気風呂のピリピリ感が若干物足りなかったが、炭酸泉がとにかく気持ちよくてうとうと。リニューアルされた銭湯でもあり新しく、浴場の特に天井がきれいでびっくりした。

・事前に聞いていた「湯の広大な露天スペースにはサウナ、水風呂、天然温泉、ととのいスペースを設置」というのはもしかしたら男性のみなのかも?女性側はシンプルにサウナと水風呂だったように思った(私はサウナーではないので、サウナには入っていません)。

・印象的だったのは「静かさ」。たまたまかもしれないが、皆黙々とととのっており、その新しさと相まって独特の緊張感を放っていた。社会性を発揮しなくて良い銭湯というのも、ひとつのあり方で私は好きだが。

・特認証的だったのは水風呂。サウナの人に最適化しているからなのか、なんと温度は14度。ずっと入っているなんて流暢なことはできず、水風呂に入ってはととのい椅子で休憩… のつもりが一時意識が飛んでいて、恐怖!おそろしいととのい沼!

今回は「思考の進捗」というよりは、ととのいを味わった日だった。こういう機能性に全振りする日もあっていいよな。

11銭湯目:伊勢志摩温泉「ともやまの湯」

7月の銭湯〆は家族旅行。伊勢→志摩→熊野古道→ジブリパークというトンデモ移動距離の(運転をしている父を中心に)過酷な旅行でした(同乗者である私は寝たり起きたりしているだけでした)。この日は36度の猛暑日!ホテルに到着するなり即・風呂!朝も即・風呂!とばかりに温泉にIN。今日考えたこと↓

・「英虞湾(あごわん)の景色を眺めながら、ゆったりと入浴できる伊勢志摩の天然温泉」と銘打つ通り、屋内の温泉からは英虞湾が、屋外の温泉では自然ならではの鳥の音や海の音を感じながらの入浴。こうこなくっちゃ!というくらい至福の時間。特に外の露天は中よりも比較的温度が低く、いつまでものんびりできそうな穏やかな時間が流れていた。

・特にバイブラの具合がちょうどよく(おわかりだろうか、バイブラは威力が強すぎると顔にガンガン当たるが、弱すぎると効果が低いので、ちょうど良い塩梅が求められるのだ)、私は屋内風呂がそこまで得意ではないのだが、いつまでも心地よくいられそうな印象を持った。

・いわゆるファミリーホテルだが、サウナと水風呂がセットなのも救い(ホテル併設の温泉はどうしても水風呂がないことが多く、水シャワーでいまいちととのわない現象が散見される…今回の水風呂は推定22度くらいで冷たさは物足りなさもあるが、ファミリーホテルなら水風呂があるだけでも大満足)。なんと外に椅子(ととのい椅子なのか…?)もあり、「理解ってる」感がすごかった。

・こういうファミリーホテルあるあるだが、水風呂に浸かっていると、興味本位で子どもが近づいてきて、冷たすぎて爆笑するという流れ。今回は水風呂に長く浸かっていたからか「お姉ちゃん大丈夫?」と怖がられてしまった。ごめんね。

・中〜高価格の中〜大規模ホテルだったが、箱の大きさだけではなくしっかり満足できる内容で、せっかく自然豊かな遠方の地に降り立ったのであればこういう投資は必要だなと思った(とか偉そうなことを言っておきながら、家族旅行は基本的に父の自腹です。父、ありがとう)。

7月の最後を(家族旅行は毎回何らかの揉め事が起こりがちなのだが、今回は奇跡的に)穏やかに終えることが出来、その一翼を担ったであろう温泉に感謝したのだった。

総括:11銭湯を巡って

今回は「今月行った銭湯/温泉を無邪気に日記にしてみよう」という試みを、まずは1ヶ月やってみた。

まず驚いたのは月に11銭湯も訪れていたという事実。自分の生活が銭湯や温泉にいかに支えられているかということに、定量的に気付かされた。

そしてそれは文字にして約10,000字の日記となった。内容に目を通すと、定性的にも、自分のその時のホットトピックが目まぐるしく変わっていく様子が、日記を通じて明らかになった。自分の人生が、まさに銭湯時間の隣に存在しているのだ、と痛感した。

また、それに伴い、「出費もそれなりなのではないか」というのもふと頭をよぎったのだが、銭湯は1回せいぜい500円。スーパー銭湯や温泉はその限りではないが、それでも2,000円〜3,000円と思うと、コスパの良いコーピング手段であるなと感じている。

これからも、きっと私の人生の隣には、銭湯があるだろう。だから、来月以降しばらくは、銭湯日記を書き続けていこうと思う。いつかそれをまとめてエッセイの形にしてみようかな、なんてちょっぴり野心的なことも考えている。

これからの進化にもちょっぴり期待していただきつつ、変わらぬ日常を記録していきたいと思う。

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UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。