フリーランスが下請け・請け負いで働くことのメリット&デメリット
こんにちは!フリーランス夫婦・妻のミオです。
フリーランスとして独立して働く上で必ず知っておきたいのが、仕事の取り方について。
特にWeb系・IT系のフリーランスに多い形態なのですが、会社と委託契約を結び、通常会社が行うべき業務を、外部の人(つまりフリーランス)が代わりに行うことを「下請け」や「請け負い」といいます。
ちなみに私は、Webライター時代は知り合いの会社と業務委託契約を結び、まさに請け負いで約4年ほどお仕事をいただいていましたが、2018年の終わりに下請けを卒業し、起業家・経営者のスタートラインに立ちました。
この自身の経験を元に、下請け・請け負いのメリットとデメリットをシェアしてみたいと思います。
下請け・請け負いとは
「下請け」とは、依頼主や発注者から直接仕事をもらうのではなく、元請けの会社などを通じて仕事をもらう・請け負うことです。
元請けの会社と外部委託契約を結び、会社が依頼者から受けた仕事を外部の人が代わりに行うことを「業務請負」と呼んだりもします。
下請けフリーランスのメリット
まず最初に、下請けフリーランスのメリットについて見ていきましょう。
自分で集客・営業する必要がない
下請け・請け負いのありがたいところは、自分で集客や営業をする必要がないという点です。基本的に会社が依頼主や発注者との間に立ってくれるので、フリーランス側は依頼された業務をしっかりとこなしていけば、毎月仕事が入ってくるという状況を作り出すことができます。
契約先の会社と相性が良く、気に入ってもらえたら、継続して仕事をもらい続けることができるので、生活に困ったり、食えなくなるといった心配はなくなるでしょう。
会社員時代に働いていた会社を結婚や出産を機に辞めて、フリーランスになった方々は、働いていた会社の下請けフリーランスとして契約して仕事を続けている人が多いですね。(デザイナーやプログラマーに多い)
業務経験を積むことができる
駆け出しのフリーランスにとって何よりも大切なのは経験や実績。経験や実績なくして自信をつけることはできません。
下請けフリーランスとして契約先の会社から依頼が来た業務や仕事を実践的にこなすことで、それが自分の経験になり、自信にもつながっていくでしょう。
下請け業務では、とにかく提案された仕事に挑戦して、会社員としてではなく個人として経験値を上げていけるのがメリットの一つです。
案件によっては社員よりも報酬が高い
月給をもらっている社員に比べて外注で業務を請け負っているフリーランスは一つの案件に対する報酬が高いのもメリットと言えるでしょう。
下請けフリーランスのデメリット・注意点
続いて下請けフリーランスとして働くデメリットや注意点を見ていきましょう。
やっていることは会社員と変わらない
名前こそ「フリーランス」ですが、やっていることは会社員がやる仕事を代わりにやっているわけなので「独立」とは言いづらい状況です。
働く場所や時間は自由になるかもしれませんが、その代わり年金・保険・福利厚生のような会社からのサポートも一切ないので、会社のお仕事を手伝いつつ、自分の身は自分で守らなければいけない立場であることを忘れてはいけません。
業務量によっては収入源が一つの会社に依存してしまう
会社から守られていないにも関わらず、一つの会社からもらう業務量が多いと、収入源が一つに依存してしまうというリスクが発生します。
社員を切る(クビにする)というのは会社側にとって非常に難しいことですが、外注先のフリーランスを切るのは簡単。フリーランスは完全実力主義の世界なので、これが現実です。
つまり一つの会社からの請負業務に依存してしまっていると、その会社がつぶれたり、契約を切られてしまった時に、行き場所がなくなってしまうという大きなリスクがあるのです。ここが会社員とフリーランスの大きな違いです。
自分独自の商品や収益化の仕組みを作れない
せっかくフリーランスとして会社から独立したのなら、やはり会社に依存するのではなく、自分の力で収入を得る力を身につけたいですよね。
しかし、下請け・請負業務をしている状態では、毎月毎月くる仕事をさばいていくだけで、「自分のオリジナル商品」を作って「自分のお客さんをゲットする」ことがいつまでたってもできないのです。
対等な関係を意識しないと不利な契約内容になってしまう
どうしてもまだまだ社会的に弱い立場に見られがちなフリーランス。
特に下請けや請負の場合は、不利な内容で契約書を結ばれて悔しい思いをしているフリーランスもたくさんいます。
しかしどんなに悔しい思いをしても自分の身を守れるのは自分だけ。契約内容をしっかりチェックして、納得したり正しく理解した上で契約を結ぶようにしましょう。
自分のためではなく会社の発展のための仕事になってしまう
下請けフリーランスとして日々思考停止で業務をこなすのではなく、一度立ち止まって「契約先の会社がなくなったとき、今の自分にいったい何が残るのか」を考えてみましょう。
仕事をくれる会社がなくなったとき、今のスキルや経験で自分の力でお客さんを集めて、仕事を継続することができるのか。結局会社の発展のために働いているだけになってしまっていないか。考えてみるとハッとすることもあるかもしれません。
まとめ:自分の力で食べていくなら起業・経営に挑戦しよう!
終身雇用が崩壊した現代において、会社に頼るのではなく自分の力でお金を稼ぎ、自分や家族の生活を守れる力が非常に大切です。
下請けや請け負いで働いているけど、どこかモヤモヤしている方や、自分の力で稼げるようになりたいとウズウズしている方は、自分の商品を作って売ること、経営やマーケティングにチャレンジしてほしいなと思います。
商品といっても大規模にする必要はなく、スモールビジネスから始めることはいくらでもできる時代です。YouTubeなどを見れば、無料で経営やマーケティングを学ぶこともいくらでもできます。
私は、最初の数年は下請けで業務経験を積むことができて良かったと思っています。学んだことも多かったし、実際に当時のSEOライティングとマーケティングの知識が今の商品にも活きているので、非常にありがたい経験値となりました。
そして4年間の下請けフリーランスを卒業して、個人で商品を持ち経営を始めて現在4年目に入りました。まだまだ私自身も発展途上ですが、自分の力でお金を生み出すことのやりがいや大切さを感じています。この経験談をもとに発信を続けていきたいと思います。
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