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自己実現のためのコミュニケーション「コーチング」

「コーチング」一度は聞いたことある言葉ですが、実際に何をするのかわかる人はあまりいないのではないでしょうか?


・名前から察するになにか指導をしてくれそう
・部活の先生みたいにビシバシと「あれをやれ」「これをやれ」と指示をされそう

こんなイメージを持つ人もいるかもしれません。

私もそんなイメージを持っていました。

が、先日、コーチングのセミナーに参加する機会があり、そこで実際に何をするのかを学びました。

想像していたイメージとは全然違っていて、私みたいにコーチングについて知らなかった人にも正しく知ってほしい!と思ったので今回はコーチングについてまとめました。


コーチングとは?


まずコーチングの目的はコーチ(コーチングする人)が引っ張って夢や目標に近づけることです。
例えば、ダイエットをしよう!と決意した人がいるとします。
1人でダイエットをしてると運動をサボったり、食事管理ができずに食べ過ぎてしまう日もあります(私がそうでした…)


しかし、そこにコーチがいると「見られている!」という気持ちから、サボることの抑止力になったり、逆にもっと頑張ろう!と推進力になったりもします。

1人だと目標達成までに時間がかかってしまっても、コーチに目標までのプロセスを共有することで、一緒に頑張っている気持ちになれます。


コーチがいる効果

コーチングの効果は2つあります。
① 安心感を得られる
否定せずに自分の話を聞いてくれる人がいることで安心感が得られます。

② 自分のやりたいことがはっきりする
対話をすることで自分の考えが整理でき、やりたいこと・目標が明確化できます。

メンターと似ているのですが、メンターと違いコーチはその道の経験者ではなく「自分のことを絶対否定しない応援者」というイメージを持ちました。

※メンターとは、自身が仕事やキャリアの手本となって後輩の指導や助言を行い、成長サポートをする人のこと


コーチングの流れ

先ほど相手を引っ張って夢や目標に近づける、と書きましたが具体的には何をするのか説明します。

最初にカウンセリングで相手の話を聴いてから次にコーチングに進みます。

カウンセリングのステップ
2ステップを踏んで、気持ちの整理をしてもらいます。
人に話を聴いて気持ちが楽になるのは、自分の気持ちの整理ができるからなんですね。

① 相手を認める
人は誰しも「認められたい!」と感じています。
なので、名前を呼んで安心感を与えたり、どんな小さなことでも成長や成果を見つけて褒めます。
例)髪型、メイク、過去と比較してできるようになっていること、変われた点

② 相手の話を聴く
否定や話の途中で口を挟まずに相手が話終わるまで聴きに徹します。


コーチングのステップ
ここでは頭の整理をしてもらうよう促します。

③ 質問する
相手が自分でも気づいていなかった本当の気持ちを質問することによって気づかせます。

④ フィードバックする
相手の話を聴いて、聴いた感じのそのままのことを相手に伝えます。
相手が見えていないことについてフィードバックできれば、相手に「気づき」が与えられます。「気づき」があれば行動改善ができるので、自己実現に近づきます。

⑤ リクエストする
①~④で具体的な行動の方針が決まったら、相手に行動することを促します。
行動してもらわないと自己実現ができません!
ちょっと背中を押すような感じで励ましながら相手の行動意欲を高めます。


聴くスキルについて


カウンセリングのときに使えるスキルです。
相手が話しやすいようにすべて相手のペースに合わせて行います。

〈合いの手〉
・それで、それから?⇒話を促す
・他には?⇒広げる
・具体的には?⇒話を深堀する
・というと?⇒焦点を合わせる

〈沈黙する〉
聴く立場の自分が沈黙することによりコーチング相手がどんどん話してくれます。考える時間を与える場合にも作れます。


〈要約する〉
相手の話が終わったタイミングで話の内容を要約します。
要約のタイミングに注意です。
話の途中で要約はしないようにしましょう!話の流れを妨げずに最後に要約します。


質問するスキルについて

コーチングのときに使えるスキルです。

なぜ質問するのか?
① 相手に考えを促す
質問の種類:クローズドクエスチョンではなくオープンクエスチョンを使います。具体的な方法は②でお伝えします。

オープンクエスチョンとは、質問された人が自分で考えて答える質問の仕方。答えが出るまでに少し時間がかかる場合がありますが、相手の本当の気持ちが表現されるメリットがあるので、コーチングにはこの質問の仕方が適しています。

クローズドクエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答えられる質問の仕方。答えるのが簡単な点、相手の本当の気持ちがわかりにくいデメリットもあります。

② 話をチャンクダウン(分解)する
チャンクダウンするためにオープンクエスチョンを使います。
そこで使えるのが〈5W1H〉です。よくビジネス本で〈5W1H〉で考える癖を身につけろ!と書かれているのを目にしますね。

話を広げるために使えるのが、
・What(何を?)
例)あなたがやりたいことは何ですか?

・Why(なぜ?)
例)なぜそれがやりたいんですか?

・How(どのように?)
例)やりたいことの実現のためにどのように計画を立てますか?


話を深堀するのに使えるのが、
・When(いつ?)
例)いつそれをやりたいですか?

・Where(どこで?)
例)どこでそれをやりたいですか?

・Who(誰と?)
例)誰とやりたいですか?


③ 視点を変える
相手は質問に答えようとして意識は外を向いているところでしょう。
そこに「何を感じたか」を質問して意識を内側に向かせて内省を促します。


コーチングまとめ

コーチングの目的は自己実現のための行動サポートをすることです。
コーチングの効果は行動の報告をしてもらうことによってサボりを防止・やる気を引き出します。

コーチングに必要なスキルには2つあります。
1つは聴くスキルです。〈合いの手・沈黙・要約〉を使って相手の気持ちを話してもらいましょう。
2つ目は質問するスキルです。頭の整理と自己実現に向けた具体的な行動を思いついてもらうように〈5W1H〉を使って質問してみましょう。

具体的な行動案まで出てきたら実際に行動してもらうように促しましょう。
自己実現のためには行動することが不可欠です。
しかし、前向きな気持ちになっていないとなかなか一歩が踏み出せないので、相手を認めたり、励ましたり、ポジティブな気持ちになってもらってから行動を促します。
定期的に報告してもらうこともサボり防止や、やる気を出してもらうために有効です。

以上、コーチングについてご紹介しました。
お役に立てる情報があると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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