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妊娠初期、悪阻について、学んだこと。

こんにちは。
「今年はnoteを、もっと充実させよう」と思っていた1月から体調を崩して、気がつけば4月になっていました。

「心身共に、健康がなければ、本当に何もできない」と感じた3ヶ月でした。身体がしんど過ぎて、何もできないことが辛過ぎて、泣き崩れたのは、この歳になって初めてかも知れません。

これまで私は、心が壊れていたタイプの人間でした。身体はどちらかと言うと、幸いにも丈夫なほうだと思います。

カウンセリングなどのおかげで、心のケアにはなんとか知識を得たものの、身体の健康が壊れた時の知識は、こんなに無いんだと思い知らされました。

この4ヶ月ほどの私なりの闘いや気持ちの変化、学んだことを、ここに残しておきたいと思います。

妊娠発覚。

1月24日。夫と買い物に出掛けて、帰りにタピオカミルクティーと、プーティン(カナダの食べ物。フライトポテトに、チーズやグレイビーソースをかけたもの。) を買って帰りました。
なんとなくプーティンは食べる気になれず、タピオカを飲んでいると、吐き気が…

確かに生理は遅れていましたが、まだ予定日より1週間も経っていませんでした。

まさか…と思い、妊娠検査薬を購入。
見事に妊娠していました。

昨年から、「そろそろ子どもが欲しいなぁ〜」と夫とも話していたところ。妊活というほどのものでもないですが、3ヶ月ほど経っても子どもが出来ずにいました。

生理が来るたびに夫に申し訳ない気持ちになり、いろんな感情が込み上げてきて泣いたこともありました。

そんな中での、妊娠発覚。
夫の嬉し涙を見ると、自然に私も泣いていました。あの時の感動とハグの温もりは、一生忘れないんだと思います。

悪阻がやってきた。

嬉し涙のつかの間、すぐに悪阻がやってきました。
「え、体調を崩したって、つわり?」
「つわりごときで?」
「大袈裟じゃない?」
と感じる方もいらっしゃるかも知れません。

私自身も、妊娠する前は、ドラマなどの影響で、悪阻で吐くのは数日だと思っていました…笑
(お恥ずかしい…)

数日ちょっと吐いて、そのあとはすぐにケロッと元気になり、お腹が大きくなるものだと思っていました。笑

悪阻のしんどさは、人それぞれだと知りました。全くない人もいれば、そこそこしんどい人もいれば、とてもしんどい人もいる。

昔は悪阻が原因で、栄養失調から、死に至った女性もいたそうです。国によっては、今もそういう女性がいるのかも知れません。

日本では、嘔吐を繰り返して、脱水症状になり、体重が減ると「妊娠悪阻」と診断書されるそうです。入院が必要な場合もあるとのこと…

人と比べることはできませんが、私は嘔吐を繰り返して、脱水症状を起こしました。体重も妊娠する前より少し減りました。カナダに住んでいるので「妊娠悪阻」だったかどうかは、正直分かりません。

衝撃を受けたこと。

こんなにも医学が発達しているというのに、悪阻の原因は不明だそうです。

そして、先にも書きましたが、悪阻で死に至る可能性があるということ…

これらはとても衝撃的でした。
21世紀、医学が発達しているこの時代に、原因不明、死に至る可能性があり、市販の薬などは一切飲めない…
「沢山の人が妊娠してるのに、そんなバカな…」
と、調べれば調べるほど、絶望感が湧いてきました。

妊娠•出産は「命がけ」と言いますが、その意味は、妊娠が発覚した瞬間から「命がけ」なのだと気付かされました。

人それぞれとはいえ、この世の中の出産を経験した人の多くは、こんな辛いことを乗り越えているんだなぁ…と考えると、改めて母に感謝の気持ちが湧いてきました。そして、女性の強さ、偉大さを実感しました。


カナダのお医者さんでも衝撃を受けたことがありました。

カナダと日本では、病院のシステムが少し違います。
私が今通っているのは、日本で言う「町医者」です。産婦人科のように、妊婦さんだけが通うお医者さんではなく、大人から子供まで診てくれるところです。

カナダのいわゆる町医者では、点滴をすることができません。点滴が必要なら、大きな総合病院に行くしかありませんでした。

私の担当のお医者さんからは、ちょっとずつでいいので、水を常に(=沢山)飲むこと、そして、吐き気どめの薬を飲んで、食べること、と言われました。

処方して頂いた薬は、なんと抗がん剤治療の副作用の吐き気止めとして使われるものでした。(最初に頂いた吐き気止めは効かず、体重が落ちてしまいました。それを見かねて、この薬を処方されました。)

薬剤師の方からも、「これはキツい薬ですので、半分に割って飲んでください」と言われました。

流石にその薬は効き、少しずつ食べることができるようになりました。

点滴ができないこと、癌の治療で使われる薬を使用しなければならなかったことは、衝撃でした。

私が経験した悪阻の症状

私が経験した悪阻やその他の症状は、こちらでした。
嘔吐、脱水症状、体重減少、動悸、めまい、下痢、便秘

一番しんどかったのは、やはり嘔吐でしたが、一番びっくりしたのは、動悸と便秘でした。

心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい、「うるさい」と思うほどの動悸がしたのは始めてでした。

その動悸と共に、血の気がサーっとなくなるように身体が冷えて、歩けなくなります。
体調が良さそうな日にせっかく買い物に出かけても、1時間経たないうちにベンチに座り込み、帰宅したこともありました。

あの、言い表しようのないしんどさ…
今でも怖くなります。

そして、便秘がこんなにも辛いものとは知りませんでした。ガスでお腹が張ってしんどい。そして、便意はあるのに出ないので、トイレから出られない…

とても気持ち悪くて、寝ることが出来ませんでした。トイレを行ったり来たりして、結局朝を迎えたことも… 便秘で寝不足になり、体調が絶不調になるなんて、想像したこともなかったです。

「これが自宅じゃなかったら…」
想像するだけで恐ろしいと思いました。
女子トイレに長蛇の列ができる意味が、やっと理解出来ました。(女子トイレの列は、お化粧直しなどその他諸々の理由もあるとは思いますが…笑)

悪阻対策方法

正直、対策方法という対策はありませんが、点滴が出来ない分、夫の両親から分けて頂いた食べ物の知恵がとても役に立ちました。

嘔吐、脱水症状、体重減少

•胃酸がわいてくるので、なるべく空腹はさけて、こまめに食べる。
•飲み物は、牛乳、オレンジジュース、経口補水液などが良い。
•食べ物は、胃酸を吸い取るクラッカーやパン、消化しやすいお粥やうどんなどが良い。
•寝る時は、座って寝るか、高枕で寝る。頭を胃の位置より上げる。
•Youtubeのつわり軽減の音楽を聴く、つわり軽減のマッサージをする。

動悸、めまい

•横になれたら、横になる。
•水分を取る。
•ゴーヤ、鶏レバーや肝を食べる。

下痢、便秘

•便秘には、ぶどう、ブルーベリー、プルーン、ココア、ほうれん草、ヨーグルトを食べる。
•歩いたり、軽く運動をして、腸を活性化させる。
•お風呂に入ってお腹を温める。

夫の両親には、頭が上がりません。
私が日本の家族と離れていることを心配して、私の体調を気遣ってくれています。私の体調を伝えると、それに合った料理を作って、タッパーに入れて持ってきてくれました。

便秘の時は、ほうれん草の料理、動悸の時はゴーヤ料理、嘔吐の時はお粥のように食べやすく、栄養価の高い料理。

薬に頼らず、食べ物に頼る。
そんな原点をこの機会に教えられた気がしました。

最後に。

今はやっと安定期にも入り、体調は改善されています。

しかし思っていた妊娠生活とは全く違うものでした。妊娠初期は、まだ赤ちゃんが動いていることなども実感できず、ただただ原因不明の病気になり、薬も飲めない、苦しい、という感覚に陥りました。

そんな時に励まされたのは、Youtubeの「悪阻 軽減 音楽」のコメント欄でした。
沢山の妊婦さんがコメントしており、
「悪阻でしんどいけど、赤ちゃんさえ元気で生まれてきてくれれば良い」
「悪阻がしんど過ぎて死にたい気持ちが、このコメント欄のおかげで楽になった」
などと書かれており、「辛いのは私一人じゃない」と感じることができました。

自分の身体の変化も驚くことばかりですが、これから、少しずつ赤ちゃんの動きを感じたり出来るのかもしれません。

赤ちゃんとの繋がりをどう感じるか、いつ感じるかは、人それぞれ、母性本能も人それぞれだと思っています。

「母親だからこう感じて当たり前」とか「愛情があって当たり前」という決めつけの中ではなく、私の心と向き合いながら、妊娠•出産を経験したいと思っています。

初めての経験で、学ぶことが沢山ありますが、無事に出産できますように。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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