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父の教え

父から教わったことは沢山ある。


後から年齢を重ね、なぜ○○と言ったのか、なぜあのような行動をしたのかが分かってくることがある。


そのうちの一つに、父は、私にたくさんの情報を簡単に与えなかった。


例えばテレビやインターネットなど、私の家には、テレビが家になかった時期が多かった。


家は転勤族のようなもので、たまにテレビのある家はあったが、テレビをつけるのは多くて週三日くらいで一日1~3時間ほど。


テレビをつけようとすると、「他にもっとやることは無いのか!!」とよく言われていました。


でも今となれば、それは自分の頭で考えたり調べたりできるような人になってほしかったんじゃないかと思う。それは父のやり方で。


父は、本を読んでほしかったのかなとも思う。まあ、私は本については周りと比べて全然読んでこなかったが、私は未知のことに対して想像がものすごく膨らみ、また、なにより自分で考えられる人にはなれたなとは思っている。


想像力と探求心を持ち合わせることができた。自分で過大に評価しているだけかもしれないが(笑)


それ故に、相手の気持ちを必要以上に想像し、突き詰めてしまい、マイナスな結果になることもあるが。


小さい頃、家族で車で出かけていた時、アスファルトの道の上に、近づくと消える水溜まりを見つけた。


私は父に、あれは何?と聞くと、「陽炎って呼ばれてて、生き物かもしれないし、あれが何なのか、正体が誰にもまだ分からないんだよ。○○ちゃんが研究してみたら、世界で1番初めに解明した人になれるかもよ。」と言った。そして私の中で、あれはなんだろう、不思議で面白い!と、好奇心をかき立てられた。


父は、私の質問や疑問に対して教えてくれることもあれば、なんだろうねと言うスタンスで話すことがよくあった。


沢山の情報を与えすぎないことで先入観を減らし、私に、いろんな答えを見つけ出してほしいと、願っていたのかもしれない。




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