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障がい者とアート活動

知的障がい者の生活介護事業所、町田かたつむりの家で、ボランティアを再開しました。

Mアート、ポトリクラブ(陶芸)といった、制作活動の支援をします。

障がい者の描く絵と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。

知能が低いのだから、子供が描く絵のようなものではないかと思われるのではと思いますが、それは違います。

障がいによって、ある種の社会的機能を奪われた当事者たちは、独特のこだわりを持っていて、画材の準備などを支援してあげると、自ら進んで表現活動をしてくれるのです。

同じ絵ばかり、色を塗りつぶすばかり、変な線でうまく形になっていない・・・と思いきや、そのこだわりから生み出される作品は、ある種のオーラを備えた仕上がりを見せてくれます。

彼らの多くは自分から準備をして絵を描くことは少ないですが、目の前に紙と画材が置かれていたら、黙っても制作を始めます。

冬に行った展示会でのこと。いつも制作している「ふれあい亭」を模したコーナーを作ってみたら、見に来た利用者さんたちが、黙って座って絵を描きはじめてしまったという逸話があるくらい、彼らにとって生活の一部なのです。

このアート活動の支援を通じて、精神疾患当事者の私は、忘れていた人と関わることを取り戻して来ました。

減薬のおかげで体調が整ったので、元所長だった夫の手を借りることなく、自分の力で、かたつむりの家に通えるようになりました。

そして、アート担当のスタッフの方から、働く気はないの?と誘いを受けたので、いい機会だから、社会復帰をすることに決めました。

夏休みが終わったら、現所長に、就労希望の旨を伝えて、正式に障がい者枠での仕事をスタートさせたいと思っています。

たあこ


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