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Salesforceバックアップの重要性について

始めに:


Salesforceは世界No.1の顧客管理(CRM)システムであり、高度なアカウントと連絡先の管理、カスタマイズオプション、サードパーティのアプリの統合を兼ね備えています。

しかしSalesforceのデータとメタデータがバックアップされているかご存知でしょうか?もしデータ消失により失われ、成長したビジネスが失墜してしまう可能性があります。Salesforceはインフラストラクチャを管理し、ユーザーのアップタイムを維持することを第一に優先しています。一方、データのバックアップにはユーザ自身が責任を持つ必要があります。

データの破損が発生することを前提にバックアップ戦略を施策することが非常に重要です。データ破損がどのようなケースで起こるかを考えてみます。

No.1:管理者の人為的ミス


Salesforceに関する深い専門知識があっても、本番稼働中にデータのアップロードや変更を行ってしまうことはあります。ミスをした場合、すぐにアプリケーション全体に伝わり、リレーショナルの整合性を台無しにしてしまいます。管理者がデータローダなどのツールを使用してレコードを変更した場合に大量のデータが数秒で上書きされてしまいます。データローダは一度に最大500万件のレコードを入力、更新、完全削除できす。

No.2:ユーザの人為的ミス


通常の権限しか持たないユーザーであっても、重大なデータ消失事象を引き起こす可能性はあります。そして、すべてのデータがごみ箱からリストアできるわけではありません。

No.3:開発者の人為的ミス


Apexで複雑な設定、ワークフロー、または数式を操作しているとき、わずかなミスによりSalesforceのオブジェクト全体に大きな支障をきたす可能性があります。また、大規模なインストール環境では設定変更が毎日発生し、迅速な変更を求めるビジネス面のプレッシャーによって標準的なリリースプロトコルが省略されてしまうことがあります。

No.4:過剰な権限を持つユーザの人為的ミス


マーケティング、営業、財務の担当者が、本当は持つべきではない管理者権限を持っていることはよくあります。ユーザーのアクセスの確認や権限のチェックを怠ると、組織のインターフェイスに悪影響を及ぼす可能性があります。たとえば、ユーザが誤ってオブ
ジェクトにアクセスしてランダムなレコードを作成した場合、そのために生じた混乱から解決化で長時間かかることもあります。

No.5:Salesforceのミス


サービス停止やデータ消失はあらゆるシステムにとってリスクで、それはSalesforceのようなトップクラスのCRMシステムであっても同様です。また停電によるシャットダウンにより、保存されていないデータが失われる危険性があります。自然災害により、システム、データ、さらにはビジネスが破壊される可能性があります。

No.6:統合エラー


Salesforceには、データを変更したり移動したりするプラグインや統合オプションが数多くも用意されており、その多くが常に更新をロールアウトしています。そのため、データやメタデータの消失または破損がよく発生します。オブジェクトやフィールドなどの項目を追加したり変更したりすると、データの上書きやデータの重複、または同じフィールドが別の場所に存在するなどの問題が発生する可能性があります。

No.7:偶発的なデータ破損


Salesforceの管理者は、大量のデータの移動や、データの統合を簡単に行うことができますが、これにより作業中に誤ってデータを上書きしたり削除したりすることも珍しくありません。

No.8:悪意なデータ破損


管理者のアクセス権限を持つ不満を抱えた従業員が、数回のクリックで簡単に大量の重要情報を変更したり、コンピューターウイルスで大量のデータを削除したりできます。

No.9:不十分なデータ整備


不十分なデータの設備例としては、重複または古いレコード、フィールドの値の欠落、インポート/エクスポートのエラーなどが考えられます。こうしたデータは組織のパイプラインに影響を与え、売上予測の過大評価や過小評価につながる可能性があります。

最後に:


単純なミスはいつでも起こり得ますが、準備ができていなければ大量のデータ消失を引き起こし、組織に大きな影響を及ぼす可能性があります。積極的な保護を行い、適切なバックアップソリューションを導入することで、こうした予期せぬ事態を減らすことができます。

Salesforceのバックアップ・ソリューションについて

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