見出し画像

怒られることのありがたみ。

まず、タイトルをみて皆さん
こう思ったかもしれない。


「こいつドM…?」


声を大にして言いたいが、私は決して
怒られて快感を覚えたりする人間ではない。
むしろ怒られることは大嫌いだ。
じゃあなぜ、こんなことを書いているか
というと、アルバイトでの出来事に遡る。

私のバイト先である映画館は主に
大学生が多く働いているのだが、
社員や長く働いている年上の人も多い。
ただ、普段私が働く時間帯の子達は
みんな年下か同い年だ。みんないい人で
非常に居心地も良い。だが、この月は
所謂繁忙期というやつで人員不足だったため、
普段朝方に働いている年上の先輩と
同じ時間に勤務することになった。


いつも通りに業務をこなしていると、

「つぶれうめくん、なんでこれやってないの?
普通に考えたらこれ先なのわかるよね?
他の人のこと考えなよ。
あと動き遅いし、掃除の仕方汚い。」

と怒涛のお怒りラッシュを喰らった。

表面上は謝り倒していたが、心の中では

「コイツゥ…!」

と怒りの沸点に到達しそうだった。
あなたも同じようなミスしてましたよね…!
人に言える立場か??
このようにその先輩に対して
嫌悪感を抱いたまま、アルバイトを終え、
家に帰ることになった。


途中コンビニに寄り道し、タバコを吸って
自分の中の怒りを鎮めようとした。
その時に思った。


もしかして:怒られることはありがたい…?


もちろん、心のイライラは
あるかもしれないが、
先輩の言っていることに対して
間違いはないし、ただ不満を
ぶつけてくるだけじゃなく、
こうしたら良いよと提案もしてくれていた。
怒られた方が反省して、
次はこういうことがないようにしようと
メモを取ったり、やり方を実際教わったりと
気を引き締められるし、
自身の成長につながるという
当たり前のことを思い出した。
大人になるにつれ、
怒られることから逃げてきたが、
これはいけない価値観だったな。と
先輩に申し訳ない気持ちになった。

たかがアルバイトの話かもしれないけれど、
"怒られる"ことがバイト先で、そして人としても
成長していく大切な糧である事を
改めて知れたそんな日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?