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だったとしても

ある日のこと

YouTuberの友人の撮影に同行した

場所から場所を移動していた

そろそろ撮れ高充分と解散しようとした時

私はとんでもない光景をみた

我々一行がいる道を隔てて向こう側でだ

人が人の首を締め落とす瞬間だった

とっさに私の体が反応した

止めねば

そう思った

しかし目の前の道は車がものすごい勢いで往来していた

私は近くにいた友人らに声をかけて道の対岸の2人を指差した

友人らもその光景に異常な事態を悟る

そうこうするうちに締められた側が崩れるように地面に倒れた

締めた側は慌てる様子でもなくその場を立ち去ろうとする

その時一瞬だけ道の車が止まった

我々はその車を掻き分けるように道を渡った

1人はその地面に倒れた人を確認した

私ともう1人はその立ち去ろうとした人を追いかけ両腕を掴んだ

その人物は抵抗しなかった

すぐに救急と警察に連絡する

救急車は5分ほどで到着した

締められた人は意識はないものの呼吸も鼓動もある

警察の到着がまだだった

そのうち通報した友人に警察から折返し電話が鳴る

どうやら近くには来ているが場所の再確認だった

友人は警察の指示に従って言われたことを電話口で復唱する

最後に友人が電話先の警察官に自分の名前を伝えた

警察官も自分の名前を名乗ったのだろう

友人がその名前を復唱した次の瞬間だった

大人しくしていた締めた側の人が暴れ出した

「アイツが来たらもうおしまいだ!!アイツだけはダメだ!!アイツだけは!!」

警察官の名前を聞いての暴挙だった

そして我々から両腕を振り払い逃げた

さらには乗ってきたであろう旧式の白いセンチュリーに乗り込もうとした

私はその人物を逃すまいと車に駆け寄り引きずり出した

引きずり出し地面に引き倒した

尚も抵抗するその加害者を制止しようとした

そしてとっさに首四の字をかけた

モゾモゾする加害者

次第に動きが鈍くなる

そして完全に止まった

キマった

キマったというよりキマってしまった

加害者は完全に落ちてノビた

首締めで人を落とした人を首締めで落とした私

その頃警察官が現場に到着した

私は警察官にその落ちた人物を指差した

その警察官はニタリと笑ってこう言った

「あとは我々が預かりますので」

不気味にも程がある笑みであった

という

夢だった

だったとしても

こわい…

※この物語はフィクションです。登場する人物等は全て架空のもので私にはYouTuberの友人はいません。ましてや友人がいません。





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