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学習を4タイプに分けると、教育のあり方が見えてくる

今回は『学習を4タイプに分けると、教育のあり方が見えてくる』というテーマで書いてみようと思います。

まず、学習の4タイプはなにかというと、
1.決められたことができない
2.決められたことはできる
3.決められたこと以上のことができる
4.決められたこと以上のことがつくれる
の4タイプです。

次に、この4タイプについての教育観について書いていきます。

1.決められたことができない
教育において、このタイプの子たちは、自分勝手で、なんにも考えてないように見えます。しかし、決められたことに興味が向かないであるとか、疑わずに従うことに抵抗があるなどのため、他の分野では、一つの創造性を発揮するということが往々にしてあります。できない理由を汲み取って、適性を見ながら、対話で前に進めてあげる。注意するのみに終始するのではなく、そういう姿勢が大事であると思います。

2.決められたことはできる
富国強兵の下、明治期から重んじられてきた日本教育です。いわゆる日本を強くするための政策で学制が始まり、軍隊を作り上げる教育として機能していました。実際、日本は世界の中でも国力を上げています。
よって、明治以降では、国が決めたことをしっかりやれる子を育てる教育が重んじられたのです。
この教育は戦後も根強く続き、日本に均質性をもたらしたといえます。

3.決められたこと以上のことができる
今、必要とされている教育はここの人材を育てることです。
いわゆる思考力、判断力、表現力を育てないと、不確定で変化の激しい社会では、対応できないということです。
令和に入ってから、新型コロナウイルス、ロシアウクライナ戦争、chatGPT、出生数80万人割れなど、人の未来を大きく揺るがす出来事が、立て続けに起こっています。
これらに対応できる思考力と表現力が必要となってくるわけです。
知識偏重型教育からの脱却が必要な理由が分かると思います。

4.決められたこと以上のことをつくれる
これは、決められたことを超越していけるということも意味しています。

例えば、スティーブ・ジョブズは、ボタンがたくさん付いている携帯電話が当たり前の時代に、デザインをシンプル化したiPhoneを生み出し、世界を魅了しました。
例えば、国立研究開発法人である理化学研究所の人たちは、新しい原子核を生み出すべく、実験に実験を重ね、ついに「ニホニウム」を発見しました。
例えば、大谷翔平選手は、メジャーで二刀流で勝負をしなくても良かったのに、二刀流という厳しい道を選びました。

決められたこと以上のことをつくれる人に共通するキーワードは、好奇心だと思います。
夢中になれるなにかに出会ったときに、行動や創造性は刺激され、人類がまだ見たことのない世界を生み出すことができるのでしょう。

以上の4つが、なにかの参考になれば幸いです。
ぜひ、思考力、表現力を持った大人を目指したいものですね。

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