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これから着物を入手する方へ

これまで着物の着付け用和装小物や季節ごとの着物についてふれてきましたが、では、本命ともいえる着物はどのようにして手に入れるのか、私の経験から紹介したいと思います。

まず、家族や親戚のひとから譲り受ける、というのがあります。

次に、お店で購入する、というのがあります。

お店で購入する場合はいくつかあり、呉服屋さんで買うこと、リサイクルショップで買うこと、通販サイトで買うことがあります。

呉服屋さんで購入する場合は、自分好みの生地を選ぶことができ、自分の体型に合った着物を仕立てることができる、オーダーメイド仕様です。
そのため、着物のメンテナンスは購入した呉服屋さんに相談すれば良く、購入者ということで何かとお店の割引メニューが適用されます。

その反面、購入金額が高額になりやすいです。これは着物の生地(反物)を購入した上で、着物に仕立てる代金を支払うことになるためです。

呉服屋さんの中には、いわゆる既製品の着物を取り扱うところもありますし、正絹(シルク100%)の生地でなく化繊生地のものもあるので、そちらも見てみると良いでしょう。

次にリサイクルショップで購入する場合です。中古品ということで、価格は新品と比較かなり低く、また、試着できるため自分の体型に合った着物を購入することができます。

デメリットとしては、生地の痛みやシミなどがあります。ものによっては染め直しや仕立て直しが必要になるので、購入する時は注意しましょう。
もし、中古品を購入した時、あるいは着物を譲り受けた時は一度呉服屋さんに相談することをオススメします。

最後に、通販サイトで購入した場合です。
新品にしても中古品にしても最も購入しやす方法です。しかし、自分の体型に合っていることを確認できないデメリットがあります。
なるべくなら自分の体型に合った着物を購入したいというひとは多いでしょう。

その時は、その着物の着丈(きたけ)と裄丈(ゆきたけ)を確認してください。

着丈とは、その着物の適応身長のことです。
裄丈は背骨から肩の長さと肩から手首までの長さを合わせた長さのことです。だいたいの長さは、腕を横に90°あげ、手首から左右の鎖骨の間をメジャーで測るとわかります。

そして、この時ポイントなのが、丁度ぴったりのサイズでないものを選ぶことです。
これは、丁度ぴったりだと着丈・裄丈ともに寸足らずになるためです。
なので、着丈は自分の身長の3~10㎝足したサイズで、裄丈はジャストサイズ~+3㎝程度のものを選ぶと失敗は少ないです。

私の場合、身長154㎝で裄丈65㎝なので、着丈160㎝前後の裄丈65㎝以上のものを選ぶようにしています。

また、着丈については、あくまで自分の身長に合うものなので、着丈が身長を超える分には、特に問題ありません。
例えば、私が着丈170㎝の着物を選んだとしても、着付け時に長さを短く調整することは可能なので、身長に合わない着丈の着物だとは傍目からはわからないのです。

逆に寸足らずは、目に見えて丈が短いことがわかります。その時は肌襦袢の裾にレースがあるものや裾除けのかわりにロングスカート用のペチコートを着用することで、おしゃれな着こなしになります。

これから着物の購入しようとする方の小さな手助けになればと思います。

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