とある岬での話…
今から20年ほど前の熱い夏の出来事。
彼女と道南にある岬に観光に行った時の出来事。。。
その日は天候も良く、観光客も相当数。
岬から崖下を見下ろすと
切り立った岩場の隙間に釣り人が見える。
海を眺めながら、気持ち良く過ごした。
ふと、崖下をみると岩場に観光客が行っている。
これは俺もいかなきゃ!海が近く見えるし・・・
早速岩場へ降りてみる。
人がやっとすれ違えるほど細い岩の足場を歩き
少し大きめな岩の上でしばし感動。。。
あぁなんて素敵な景色だろうか。
どれ程時間がたっただろうか・・・
若い女の子二人組みが近くに来ていた。
どうやら、この岩の上の絶景ポイントで写真が撮りたいようだ。その岩の上から降り、その先の岩場の道の先端の方へ向かう。
一際大きな岩がそびえ立ち、岩場の陰になるその先は行き止まりなのはさっき行って判っていた。
一歩一歩気をつけながら向かうと、
そびえ立った大きな岩の先に人が居るようだ。
Tシャツを着た男性の左肩とジャージの三本線が見えた。左耳も見えた。。。
もう2メートル先の場所、岩を回り込むとそこは人が一人立てるほどの足場。先客がいるなら、元来た道に戻ろう。
若い女の子と軽く言葉を交わしながら
俺と彼女は戻って、岩場を降りる。
海岸から見る岩場は荘厳な景色。
ここからもいい眺めじゃないか。
しばし景色を楽しもう。ビデオも撮り出した。
ビデオのファインダーに先ほどの若い女の子が、一際大きな岩のところへ向かっていくのが見える。
あ!先客の男性が居るのに。。。
すれ違い様、海に落ちたりしないよなぁ、と思いながら
眺めているとすんなり先端へ行っていた。
少ししてから、男性三人組が岩場を上がる。女の子たちが戻ってくる。男性たちがまた大きな岩場の影の先端に向かっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・続く
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