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テストプロセスの理想と現実〜長い道のりの果てに

良い子のみんなー!
愛と平和を歌って笑顔を届ける愉快なピエロ、MR.SMILEだよー🤡

今回は
「もっと知ってほしいソフトウェアテストのあれこれ」

「1.ソフトウェアテストの範囲」で書いた
テストプロセスのお話だよ。

ソフトウェアテストと一言で片づけられない、
やること盛りだくさんのテストプロセス。

これを書くとかなり長ーくなるので、
まずは概要から紹介して今後の記事で
広げていく方向で紹介するよ。

1.ざっくりテストプロセス

ゴールまでの道のりを決める

何をゴールにするか目的を決めて、
いつからいつまでテストするのか?
どんな感じで進めるのか?
テスト完了だよと言える基準は?
と言う計画を立てる。
テスト計画

道間違えてない?ナビゲーション見て!

計画通りに進んでる?
計画通りにいかない問題とか発生してない?
と言うテストモニタリング。

テスト計画通りに進まないのであれば
何か対策を打たないとね?
原因を突き止めて計画に合うよう調整を行う。
と言うテストコントロール。
テストモニタリングとコントロール

目的地と移動手段を調べておこう

テストするソフトウェアがどんなものか?
どこが重要なのか?
どのくらいテストするのがいいのか?
と言うテストする対象を分析する。
テスト分析

移動経路とか移動手段を具体化しよう

分析した結果を元にテストに必要な
情報や物(データ、ツール、機材)なんかを
特定しどんなテストをするか?を設計する。
テスト設計

チケット手配して荷物を詰めよう

テスト設計した資料を元に
テストの手順を書いたり、データや
環境を用意したりテストができる状態に
整えていって実行前の色々な準備をする。
テスト実装

さあ出掛けよう宝探しの旅へ?

いよいよテスト設計、テスト実装で
作った物を使い、実際にソフトウェアを動かして
欠陥、故障を見つけ、直ったものを再確認。
テスト実行

旅の思い出を書き記せ!


今まで作ったもの、テストした結果、
予定に対してズレが出たか?
予定通りじゃなかった理由と対策内容、
欠陥の件数と再確認の結果はどうだったか?
テスト計画で決めた完了の基準を
満たしたかどうか?
などなど、報告書にまとめて結果を提出。
テスト完了

長き道のりを進む

2.実際のお仕事現場は?


どうかな?7つのプロセスを経て、
良い子のみんなにお届けできるかどうかを
判断しているんだよ。
(また7なんだね?7分割が好きなのかな?)

それは理想論?


本来なら各プロセスにそれなりの
成果物と呼ばれる書類、資料を作って
提出して管理してるエラい人のチェックも
通ってから次のプロセスと言うのが
JSTQBをはじめ、ソフトウェアテストの
何やかんやの知識体系では理想とされてる。

でも、あくまで基準の一つとして考えるんだ。
実際のお仕事だと組織やプロジェクトによって
簡略化されたりすることもあるからね。

これが現実

テスト計画書と言うものもあるけど、
ざっくりしたテスト内容と予定表だけにする。
または全体のスケジュールの中に
テストの予定が組み込まれてて、
そもそも、ソフトウェアテスト担当が
テスト計画を立てないとかもあるよ。

テスト設計も細かく分析した
テスト設計書を作るケースもあれば、
ざっくりなテスト設計で開発側や責任者の
チェックを通して、テスト実装を含めて
手順や期待する結果を細分化していく
ケースなんかもあるんだ。

テスト設計の後、テスト実装なしで
テストデータを作りながら
テスト実行を進めたり
プロセス同士をひとまとめにする場合もあるよ。

そんな中、テストプロセスの全ての活動を
常にチェックして調整を行う
テストモニタリングとコントロールは
欠かせないプロセスと言えるんだ。

めっちゃ短期で簡単なプロジェクトでもない限りは
状況把握も対策もなく終盤で間に合わないとか
言われたら大変なことになってしまうよね?

テストプロセスは
企業文化だったりビジネスプラン、
プロジェクト全体の管理者の考え方、方針、
予算や期間などなど色んな要因が
複雑に絡み合うことで、
やりたいこと、できること、できないことの
優先度も変わってしまうんだ。

ここはJSTQB FLシラバスの
「1.4.1 状況に応じたテストプロセス」を
読んで理解しておこうね?

組織のテストプロセスに影響する状況のいくつかを次に示す(すべてが示されているわけではない)。
• 使用するソフトウェア開発ライフサイクルモデルとプロジェクト方法論 • 考慮対象のテストレベルとテストタイプ
• プロダクトとプロジェクトのリスク
• ビジネスドメイン
• 次を含む運用上の制約:
 o 予算とリソース
 o 期間
 o 複雑さ
 o 契約上および規制上の要件
• 組織のポリシーと実践例
• 要求される組織内の標準と組織外の標準

JSTQB FLシラバス 1.4.1 状況に応じたテストプロセス

それでも知っておこうテストプロセス

だからと言ってテストプロセスの
基準や理想的な形を知らないまま
プロジェクトを進めるのと、
把握した上でプロジェクトに当てはめながら
進めるのでは違いも出てくるはずなんだ。

ざっくりな概要だけでも覚えておけば
今後に役立つと思うので、
知っておいて損はないよ。

今回はテストプロセスを紹介したので
ソフトウェアテストと言うお仕事への
理解が深まったんじゃないかな?

良い子のみんなも自分のお仕事が、
いくつのプロセスがあって、
それぞれがどんな活動で、
自分がどのプロセスに関わりが深いか?
を考えてみると新しい発見があるかもしれないよ。

では、今回はこの辺で!
最後まで読んでくれた良い子のみんなー!
さんきゅーすまいる🤡

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